己【おれ】

主に東京・グルメ・漫画・旅行ネタ。己【おれ】と命名するも乙【おつ】と勘違いされることもよくある残念なブログです。

大阪「会津屋」の元祖たこ焼き&ラジオ焼き。そのままでも美味しい、そのままだから嬉しい

f:id:thyself2005:20150906125733j:plain
驚くほどシンプルな見た目、大阪「会津屋本店」の元祖たこ焼き。

街を歩けばたこ焼き屋に当たると言っても過言じゃない大阪で、先日とことんたこ焼きまみれな旅をしてきたんですが、そもそもこの店がなかったら今日のたこ焼き市場は成立しなくってよ!

…ということで、みんな大好きたこ焼きの発祥としておなじみの「会津屋」をいっちょ取り上げてみたいと思います。

大阪市営地下鉄四つ橋線・玉出駅徒歩3分。1933年(昭和8年)創業の老舗たこ焼き専門店「会津屋」の本店

f:id:thyself2005:20150906125717j:plain
営業時間中は店頭で常時焼きまくり。

創業の地・今里からの移転を経た現店舗だから古めかしさはなく、鉄板から立ち込めるダシの香ばしいカホリに鼻をクンカクンカ、可能な限り変態と思われないよう細心の注意を払いながら入店。

f:id:thyself2005:20150906125718j:plain
国道26号沿いだから車やバイクでのアクセスも快適。

テイクアウト、イートインともに、たこ焼きの場合だとほとんど待たずにアツアツの状態で提供してくれるのはさすがというか、元祖の矜持とやらを感じましたね。

f:id:thyself2005:20150906125720j:plain
店内に掲げられた木製看板に垣間見る歴史の重み。

逆L字型カウンター10席と4名掛けテーブル1卓で、場所柄夕方とかは学校帰りの学生や夕飯の支度をする主婦の方々で賑わいそう。

たこ焼きをはじめ色々試したくなった大阪「会津屋本店」のメニュー

f:id:thyself2005:20150906125721j:plain
小皿でも12個、最大21個の特皿まで完備の元祖たこ焼き。

セットで割引になる各種ドリンクも実に捨てがたく、大阪に住んでたらきっと全メニュー制覇する勢いで通っちゃうんだろうなぁ。

当たり前のように酢ダコも用意されているあたり、良質なタコを使用していることが伺えます。

f:id:thyself2005:20150906125729j:plain
卓上調味料はソース、酢醤油、唐辛子の3種。

f:id:thyself2005:20150906125723j:plain
こういうサイン見ると「大阪に来たんだなぁ」ってしみじみと。

シンプル・イズ・ベスト!何もつけずにパクパクイケちゃう大阪「会津屋本店」の元祖たこ焼き

f:id:thyself2005:20150906125732j:plain
1個はサービスかな?15個+1個の中皿で、550円。

f:id:thyself2005:20150906125733j:plain
「へい、おまち!」ってこれ出されたら人によっては「手抜きだろ」って怒るかもしれないけれど、まあまあ落ち着いて。

f:id:thyself2005:20150906125734j:plain
あらよっと持ち上げてからのパクリ、ですよ。

f:id:thyself2005:20150906125735j:plain
するとね、カリカリからのジューシー…なワケですよ。

一般的なたこ焼きの3/4程と小ぶりなサイズ感でもしっかりタコが入ってますし、ソースだ青海苔だマヨネーズだで塗り固められていない状態の生地でもね、その生地自体にしっかり味がついているから素直においしい。

タコの食感も風味もしっかりいただけるって点でも“まさにたこ焼きという商品名に偽りなし”を体感できる逸品だしこれを元祖の味として出し続けてきたことに何となく感謝。

色んな味のたこ焼き、「それもはやたこ焼きじゃないじゃん」ってツッコミを入れたくなるような異形のもんまで存在する世の中だからこそ、このシンプルさがかえってありがたく。

f:id:thyself2005:20150906125736j:plain
ソースよりも酢醤油を垂らして食べるのも面白かった。

なお、つまようじ1本で持ち上げたからブレてピンぼけもいいところですが、楊枝を2本使えば安定すると中津の屋台「さんちゃん屋」で教わりましたので、たこ焼きのどアップ写真がボケボケで困るとお嘆きの方(まずいない)は是非試してみてください。

スジ肉とネギの組み合わせ。たこ焼きのルーツとされる大阪「会津屋本店」のラジオ焼き

f:id:thyself2005:20150906125724j:plain
明治から大正時代にかけて流行したラジオ焼き(600円)。

ラジオとはまさにあのラジオのことで、当時高価でハイカラの象徴とされたラジオにあやかりそう呼ばれるようになったのだとか。

で、そんなラジオ焼きをさらなるものにしようと「会津屋」創業者が試行錯誤した結果、醤油味のダシで溶いた小麦粉にタコを合わせてみたところ、それが大阪で爆発的に普及し今に至りますと。

f:id:thyself2005:20150906125725j:plain
1個あたりの大きさを伝えるためにつまようじとの比較写真を。

たこ焼き同様幾分小さめで、12個でも余裕で完食できちゃうおやつ感覚な1品。

f:id:thyself2005:20150906125726j:plain
たこ焼きよりも食材が多い分、気持ちゴツゴツした見た目。

f:id:thyself2005:20150906125727j:plain
トロトロの焼き加減は一気に口に含むとヤケドするから要注意。

f:id:thyself2005:20150906125730j:plain
煮込みに振りかける要領で唐菓子をパラパラと。

肉系の香ばしさ、焼かれてもなおサッパリテイストを失わないネギとの相性も芳しく、こちらも基本的に調味料不要で最後までおいしくいただけるのがステキ。

たこ焼きもなんですが、過剰な味付けをしていないから塩分もカロリーも控えめだそうで、味噌汁の具にしちゃう食べ方も存在するとか。

まあ、たこ焼きの場合だと純粋にダシの効いた生地とタコだもんね、味噌汁の1杯や2杯に入れてもおかしくない気がするし、デフォルトでよく入っているお麩とは違った食感に「フッ」と口ずさむかもしれませんねお麩なだけにフッ!

f:id:thyself2005:20150906125731j:plain
そして、たこ焼きもラジオ焼きもフッと消えたんだ、おれの胃袋に。

ソースべっとり、青海苔、マヨネーズにカツオ節…。そんなコッテコテなたこ焼きだって全然ウェルカムなんだけど、さすがに毎日だとちょっと飽きそう。

でも、「会津屋」のアッサリたこ焼きならおれ、きっと毎日でもイケちゃうかもしれないな。

店舗情報

店名 会津屋本店
住所 大阪府大阪市西成区玉出西2-3-1(地図
電話番号 06-6651-2311
営業時間 10:00~20:00
定休日 年中無休(※元旦休み)
最寄駅 玉出駅
リンク 元祖たこ焼き 会津屋