みんな大好ききつねうどんの元祖「うさみ亭マツバヤ」の1杯。
先日お届けした「たこ焼き元祖の会津屋」をはじめ、旅に出るとその土地ならではの郷土料理を積極的にいただくようにしているんですが、今回はきつねうどんの発祥とされる大阪市中央区南船場の「うさみ亭マツバヤ」についてお送りいたします。
1893年(明治26年)創業!大阪で120年以上の歴史を誇る老舗「うさみ亭マツバヤ」
地下鉄各駅から10分ほどの場所にある「うさみ亭マツバヤ」。
南船場がオシャレショッピングエリアとしてもてはやされる前から店を構えていることもあり、ママチャリがしっくり来るし、妙に落ち着く、そんな感じ。
大阪「うさみ亭マツバヤ」のメニュー一覧
看板商品のきつねうどんは表面右上の好ポジションをキープ。
おれ以外のお客さんの様子を伺ってみると、大きな荷物を抱えた観光客はやはりきつねうどん、常連さんらしき方々はおじやうどん系の鉄鍋メニューをオーダーしているように見受けられました。
おじやうどんとはごはんとうどんが半々入ったまさにおじやな鍋焼きうどんのことで、食べ終わった後のおつゆにごはんをぶち込むのではなくあらかじめ一緒になっている点が大変興味深い。なお、+200円で名物の油揚げトッピングもできるとのこと。
裏面は丼ものや飲み物などのメニューを記載。
卓上調味料はシンプルに七味唐辛子のみ。
1階、2階合わせて50席あるそうで、団体訪問にもしっかり対応。
ピークタイムは多くの方々で賑わいまくりな気配を見せていたものの、混雑時を外せばゆったりとした食事を楽しめそうだし、老舗の看板にあぐらをかかない地域密着型の接客も印象的でした。
ムチッとした歯応えの麺に甘じょっぱい油揚げの組み合わせ。大阪「うさみ亭マツバヤ」の元祖きつねうどん580円
大阪うどんと言えば丼底まで透き通るくらいのつゆってイメージを持っていましたが、「うさみ亭マツバヤ」のそれは関東風うどんを彷彿とさせる濃い見た目。
花崗岩(かこうがん)を入れたつぼでまろやかにした水をベースに、昆布、宗田節、カツオ節、サバ節でとった出汁(だし)に、薄口醤油、酒、みりん、砂糖、塩で整えられたつゆ。てっぺんに乗っているのがカマボコではなくタコの切り身なのも面白い。
食感の大切さを意識し、昔ながらの手ごねで仕上げたうどん。
見るからにムッチリ、噛んで啜ってもうひとムッチリ。
立ち込める湯気すらも吸い込むようにズビビンズビビンハフハフハフィントンポストってな具合で軽やかにいただきます。
二番だしで数日かけて仕込まれるふっくらジューシーなお揚げ。
かつて寿司屋で奉公していた故・宇佐美要太郎氏が「本舗松葉屋」を創業し、サービスで出したいなり寿司の揚げをとあるお客さんがうどんに乗せて食べたことが件の商品誕生のキッカケだそうで、この手の客人エピソードって老舗ならではって感じがしますよねぇ。
うどんとともに食べ進めるのもいいけれど、これは米だ、ライスだということでおにぎり(1個100円)を追加注文。
鉄鍋でグツグツ煮込まれるおじやうどんの方がきっと一体感は勝ろうとも、口の中で自家製おじやうどんにしてしまえば1回の注文で2度おいしい的な…ってはしたないわボケーって感じなんでしょうね。
ちなみにお揚げどアップ写真は例のごとく失敗しピンボケーでした。
そして、完食。
きつねうどんは小ぶりサイズだからおにぎりとセットでちょうどいい分量に思えました。
次はやっぱり天ぷらおじやうどんとかの鉄鍋や看板に掲げられた茶そばにもチャレンジしてみたいところであります。
帰り道。なんかすげえ外観の幼稚園を見つけました。
店舗情報
店名 | うさみ亭マツバヤ |
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住所 | 大阪府大阪市中央区南船場3-8-1(地図) |
電話番号 | 06-6251-3339 |
営業時間(月~木) | 11:00~19:00 |
営業時間(金~土) | 11:00~19:30 |
定休日 | 日曜日・祝日 |
最寄駅 | 心斎橋駅、本町駅、長堀橋駅、堺筋本町駅、四ツ橋駅 |