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己【おれ】

多くの己が生きる中で【おれ】であること、そんな中二病のような思いから始めました。

“蕎麦界の二郎”にして恐らく日本一行列のできる「港屋」の鶏そばと肉そば@東京・西新橋

【和食】そば・うどん・麺類 【東京】赤坂・永田町・溜池

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ぶらりと自転車を走らす。
車道を我が物顔して走るのが好きなおれ。この日も田舎の族ばりにパラリラパラリラ♪と今にも鳴らしてしまいそうな面持ちと速度で走っていた。

東京都港区。世間からは大都会と思われがちだが、港区全てが大都会ではない。こうやって昔の面影を残す軒並みだって広がってるんだよパラリラ♪

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パラリラパラリラ♪

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パラリラパラリラリラリラ~♪

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パラリ…

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ラリラリラー♪♪♪

一体なんだぁー!?!?この黒い建物は!?!?!?!?
ホントだったら、あえて通り過ぎた後に戻ってきてノリ突っ込みしたかったけど、思わずフツーに突っ込んでしまったよまったくー!!!!

… … …
と、ドラゴンボールばりに!と?の数が多くなってきたところで、本日の記事は、蕎麦界の「ラーメン二郎」と呼び声が高い「そば処港屋」について。

と言うのもこの店、ランチタイムには毎日大行列が途絶えません。
一体どうして?それは以下をお読みいただければお分かりになるかと思います。

「港屋」という店名自体、決して個性的だとか目に付くような名前ではありませんし、正直そこらの蕎麦専門店と大差ないんじゃないかと思ってたんですけど、行ってビックリ食べてドッキリでした。

圧倒的、その言葉しか思い浮かばいオールブラックの外観

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どん。

それにしても皆さん、全部が黒い建物って中々見たことないでしょ?
しかもそれが港区とはいえ、どの駅からも10分前後は歩く正直辺鄙な場所にあった日にはその驚きも一層なワケで。

真っ黒、それでいてどこか立方体を強調した建物、出入り口は1つしかないそれはまさにCUBE。デザイナーズレストランならぬ、デザイナーズ蕎麦屋がここ港屋なワケです。

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そば処

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MINATOYA(港屋)

確かに「そば処港屋」って書かれてます。
最初は何だこの建物は??って思ってたけど、よくよく目をこらすとさり気ない看板が。しかも何ともシャレた感じの看板でございますこと。

「そば処港屋」の温かい鶏そば850円

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じゃーん。

立ち食い形式の店内。こんな奇抜な外観でいて、ダイニングでもなくバーでもなく、立ち食い蕎麦屋。
そんな写真は、港屋の看板商品、温かい鶏そば850円です。

立ち食い蕎麦というと、うどんを含めた数多くのメニューが乱立するけれど、この港屋は量と質の両方で勝負。メニューはこちらの鶏そば、後で紹介する肉そばにシンプルなもりそば、刻み海苔大盛の海苔もり、胡麻大盛の胡麻もり、両方大盛の海苔胡麻もりの計6種類。

厨房が狭くて数多くのメニューが提供できないからか、意図的にそうしたのかもしれないけどこだわりとやらがひしひしと感じられます。

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ぴんぼけーん。

ピンぼけで申し訳ないのですが、ご覧のように蕎麦が丼に山盛り。またトッピングの刻み海苔だ白胡麻もたっぷりと。

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そばーん。

ここらへんの見た目が“蕎麦界のラーメン二郎”と噂される所以でしょうか。
いわゆる田舎蕎麦に近い黒ずんだ色をしているんですが、この蕎麦ね、ものすげえコシなの。冷やせば基本的に麺類にはコシは生まれるものですが、蕎麦でこんなにコシがあるのは相当珍しい。
ちょっと遠くから見たら決して蕎麦とは思えず、まさにラーメンのつけ麺を彷彿とさせる出で立ちなんだけど、噛み締める度に舌は紛れもなく蕎麦なんだよなぁ。いやはや不思議なもんです。

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ごろごろーん。

鶏そばのつけ汁にはブツ切りの鶏がゴロリ、なかなかの野性的。

ちょっと厨房を覗いたんですが、注文を受けてからなのか、つゆ鍋に鶏肉ないし牛肉を投下しており、なるほどそうすることで鶏肉やら牛肉につゆの味が染み込むのはもちろん、そのつゆ鍋にも動物系のコクと旨みが相まって、より良いつゆへと変化してくんじゃないかと。狭いながらも中々考えられた調理法だと思わず感心してしまいました。

そして何より「港屋」を語る上で欠かすことができない点がありまして。
なんと蕎麦つゆにラー油が入るのです!

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らゆーん。

そっ、蕎麦つゆにラー油!?ってベターな突っ込みはこちらでしちゃいますが、別に罰ゲームでも何でもございせん。しかもちょっとやそっとならまだしもタプタプタプーと大量のラー油を入れちゃいます。

果たしてウマイんか?これがうみゃいんです♪(キモいな)

名古屋弁なのかよく分からない言葉を使ってまいましたが、良いです、おれは好き。確かに辛いんだけど、むしろその辛さで一層食べ手の箸は止まることを知りません。(※もちろん事前に油の量を加減することもできるので、その際は好感接客の従業員に一声を)

また、味に一工夫欲しいと思ったら卓上のネギ、天かす、玉子、特製唐辛子、ワサビが入れ放題だから、それこそお好みでたぬき蕎麦にも月見蕎麦にすることも可能、何とも太っ腹なシステムだこと。

全てにおいて前衛的なスタイルのそば屋、それが「そば処港屋」。
いやはや店の外観といい内装といい食事スタイルといい、既存の蕎麦屋の概念をぶっ壊しちゃってます。
そして流行ってることもあり営業日の昼間は常に大行列。テレビをはじめ各メディアで紹介されてることもあり、立ち食い蕎麦屋なのに女性客が多く目立つのが何とも興味深いですね。

「そば処港屋」の冷たい肉そば850円

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どん。

こちらも鶏そばと同じくらいの人気商品・冷たい肉そば850円です。
鶏そばが温かいつゆに対して、こちらはもりそば等と同じく冷たいつゆ。
鶏そばがラー油以外に胡椒だったりが入るのに比べ、こちらはつゆにラー油と至ってシンプル。シンプルなんだけど、これがたまらない。個人的には鶏そばよりもこちらが好みで頻繁に注文しちゃいますね。

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ずどん。

丼をクローズアップ。しっかりと煮込まれた肉がたっぷり♪
程よい歯応えを保ちつつも濃い目の味付け。それでも辛いと一蹴しないのは、白胡麻、刻み海苔、ネギのお陰なんですかね。

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たらーん。

ラー油入りなため、蕎麦つゆに油膜がはってます。
このつゆにラー油って発想は「港屋」の醍醐味だと思いますが、好みで増減、あるいはラー油抜きも可能で、油抜きなら従来の蕎麦のように味わうのもまた面白いもんでしょう。
事前に申し出れば、全メニューのラー油、ネギ、ゴマ、海苔の増減が可能。自分好みの味を追求できます。

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めめんとー。

しっかりとした歯応え、圧倒的な存在感を誇るのがこの黒蕎麦。
北海道産・最高級の蕎麦粉が使用されているそうで、プラス100円の大盛にしなくても随分な量を満喫できます。(※割り引かれませんが少なめの注文も可能)

茹で時間は極太の割には大分短いのですが、それでも生とは違う「港屋」独自の食感。いわゆる茹で蕎麦に比べて相当固めの歯応えで、それなのに噛むのが苦痛じゃないのは対象のつゆが独創的だからかなぁ。

店主いわく「少ない量の蕎麦は嫌い」とのことで、その信念を見事に体現したまさに珠玉の一杯。

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ぽとーん。

肉そばはつゆにラー油と鶏そばに比べてシンプルな分、卓上の生卵を入れてもうみゃくて辛いすき焼き風にして召し上がれます。タマゴ効果でまろやかになるけれども説得力はまったく衰えませんが、入れ放題だからって2個も3個も入れたりするのはNG。意味が分からなくなります。

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ざくざくーん。

このように天かすを入れてみるのも楽しい。
肉、海苔、胡麻、ネギ、蕎麦、それに天かす、それぞれが全く違う食感であるのに、不思議とそれらが心地良く、確実に量が多いハズなのにつるつるズズズと胃の中に入って行きます。

女性でも結構平らげる人が多かったりするのはこういった飽きさせない工夫が随所に施されているからかも。ぐわ~~~って箸で蕎麦と薬味を絡めて食べてもまた面白いし美味しいと思います。

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どぼどぼーん。

締めの蕎麦湯は頼まなくてもこれまた卓上に銀ポットで置かれているので、茹で湯に溶け出した蕎麦の栄養素をもれなく摂取するために、締めに入れて食後満喫するのはもちろん、折り返し地点で入れてみるのも面白いでしょう。玉子とは違った辛さの和らげを演出してくれます。
写真は少々汚いのですが、決して残飯にお湯を注いだとかじゃありません。

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お店出た後、ホントにここで食べたんだと不思議な気持ちに。

最寄駅は地下鉄の御成門駅か虎ノ門駅。ちょうどその間くらいに位置し、おまけに土日祝日休みときたもんだから訪れる側からしたら狭き門と言えます。
都心なのに陸の孤島とも言うべき辺鄙なことも土日祝日休みの所以なんでしょう。利用客は近隣の会社員とかが大半を占めてますしね。
とまあ何ともお客を選ぶ店ではありますが、それでも機会があったら1度は訪れて欲しい1軒。

絶えない人の波、盛られる豪快な量、そこら辺が二郎を彷彿とさせるんでしょうし、あくまで妄想なんですけど、遠い未来、すっごい近代化したらラーメン二郎もこんな感じになっているかもしれませんね。

… … …
いやでも、二郎にはムリか。(何となくそう思った)

店舗情報

店名 そば処港屋
住所 東京都港区西新橋3-1-10(地図
電話番号 03-5777-6921
営業時間 11:30~17:00、17:30~20:00(売切れ次第終了)
定休日 土曜日・日曜日・祝日
最寄駅 虎ノ門駅、御成門駅、神谷町駅、新橋駅

『蕎麦春秋』厳選! 極上 東京立ち食いそば

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