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己【おれ】

多くの「己」が生きる中で「おれ」であること、そんな中二病のような思いから始めました。

秋田ご当地ラーメン元祖「マルタマ」の冷っこい中華そば&650円のチャーシューメン

ラーメン 【秋田】横手・湯沢 レトロ

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蛍光灯をキレイに映し出すほどに澄んだ、秋田ご当地ラーメンの元祖「マルタマ」の冷っこい中華そば。

連日連夜の酷暑に耐え切れず、

「北国に行けばこの苦しみから逃れられるかもしれない」

そんな淡い期待も抱きつつ足を運んだ秋田県で出会ったのが、1935年(昭和10年)創業、今年でジャスト80周年の老舗「マルタマ」の冷(ひや)っこい中華なのでした。

JR十文字駅徒歩10分、地元民に愛され続けて80年の老舗「元祖十文字中華そば マルタマ」

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クリスマスの時期でもないのにお手製の電飾がご当地感を一層のものへとしてくれる、そんな外観。

2005年10月に横手市に合併される形で消滅した十文字町一帯で古くから提供されてきた十文字中華そばの元祖がこちらの「マルタマ」で、十文字中華そばは先日5回に渡ってお届けした「横手やきそば」と並ぶ秋田県を代表する麺料理なんだとか。

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言われなくてもくつろいじゃう、お座敷とテーブル席で構成された広々とした店内

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入口左手のコーナーで注文(先払い)を済ませ好みの席に座ります。

ゆったりと配置された座席、漫画棚やテレビがBGMなのもリラックスに拍車をかけてくれます。

2階は最大80名まで収容可能な宴会場となっており、きっと地元の方々に重宝されているんでしょうね。

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思いっきりメシ時をずらしたから先客0、独禁法が適用されそうなくらいのほほんとしておりましたが、しばらくするとロロノアゾロゾロお客さんがやって来るあたりさすがは人気店。

「元祖十文字中華そば マルタマ」メニュー一覧

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何かと心くすぐるメニューがポツポツと見受けられますね。

ワンコインの中華そば(500円)と中国ラーメン(650円)の違いは何だとか、焼肉、ギョーザ、たぬきの各中華の“とりあえず乗せてみました”感が満載な点だとか、じわじわとしつつも、だが、それがいい的な雰囲気。

ちなみに焼肉中華は濃いタレで味付けされた焼肉(豚)が乗る炙りチャーシュー麺的な1杯で、中国ラーメンはラー油などで味付けされた赤いスープに太縮れ麺を合わせたホットな1杯だそう。

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GS拉麺胡椒が置かれているあたりに静かなこだわりを感じさせます。

ほてったカラダに潤いのひと時を。「元祖十文字中華そば マルタマ」の冷っこい中華550円

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見た目も涼しく、実際に味わっても涼しい、アッサリ魚介スープのご当地冷やしラーメン。

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ゆで卵、脂身少なめな豚チャーシュー、かまぼこ、刻みネギ、メンマに海苔。意外と具だくさん。

彩り豊か、それでいてノスタルジックな側面も合わせ持つ、申し分のないビジュアル。

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レンゲでひとすくい、いかに透明かお分かりいただけるでしょうか。

この店1番人気の中華そばの冷やし版で、温かいメニューよりも煮干しだカツオ節なんかの魚介ダシがよりハッキリと感じ取れます。

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かん水不使用、入念に手揉みされた自家製縮れ麺は締めもバッチリ。まさに冷っこい!

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魔法陣で何かを召喚するように、冷えた丼ぶりという名の円陣からズズズと持ち上げズモモとズビビン。

かん水特有のツルツルした食感とは異なる、ズズモニュムニュ、締めたことで生まれるなめらかかつしなやかな舌触り。暑い夏なのに違和感のひとつも覚えずに麺を啜る楽しさ。一般的なつけ麺、まぜそば、さらには冷やし中華では到底太刀打ちできない清涼感がそこに。

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七味唐辛子をパラリ、夜空に浮かぶ花火のように、波紋。

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あますことなく完食!

並盛130g(麺1玉)、大盛にすると倍の260g(麺2玉)と分かりやすいのもステキで、食べながら大盛にすればよかったと後悔しましたし、夏季限定と言わず年中食べさせてくれーとも思いましたが、極寒の冬に食べたらそれはそれでどM認定されそうだし、暑くて寝苦しくてどうしようもない夏だからこその1杯なんだろうなぁ。

ほう、これはいいラーメンだ。「元祖十文字中華そば マルタマ」のチャーシューメン650円

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今どきチャーシューメンが600円台で味わえるという幸運に興奮。

って、「かつてのゴローちゃんばりに冷たい麺からの温かい麺」へのシフトに、我ながら何やってんだろうと思いつつ本文をしたためているワケですが、こちらのチャーシューメンもそれはそれでフォトジェニックな1杯と言えるでしょう。

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放射状に並べられた5枚のチャーシュー、添えるようにちょこんと刻みネギにメンマ。

豚肉を楽しみたいならこちらか焼肉中華がピッタリなんでしょうが、ワンコインの中華そばはチャーシュー3枚分の代わりに、かまぼこ、海苔、それとこの地方ならではとも言うべきお麩がトッピングされているのも実に捨てがたい。

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じんわり優しい側面も覗かせる透き通った魚介醤油スープ。

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尋常じゃない透明度からも分かる、穏やかなつゆの魅力をきちんと引っ張り上げる縮れ麺。

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真夏に食べておいしいんだから、しばれる時期だと縛られるくらいにたまらないんだろうな。

重労働が多かった時代はおやつ感覚で食べられることも多かったというエピソードも頷けます。年中どころか朝昼晩とイケちゃうな!

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縛り上げるように四方八方かき乱してもキープし続けるクリアさ。

今や大抵の地域で口にできるダブル、トリプル…複雑なラーメンに慣れ親しんじゃうと正直物足りなく感じてしまう点も否定できませんが、こういう中華そばだってマルたまにはいいじゃないか、ご当地ラーメンの醍醐味が凝縮された1杯と言えるかもしれません。

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マルタマの赤字に、夏の夕暮れを重ねつつ満足のまま店を後に。

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で、外の暑さにどっと汗が吹き出して、チャーシューメンと冷っこい中華、順番逆にしとけば!と後悔するのでした。

店舗情報

店名 元祖十文字中華そば マルタマ
住所 秋田県横手市十文字町佐賀会上沖田37-8(地図
電話番号 0182-42-0243
営業時間 11:30~19:30
定休日 不定休
最寄駅 十文字駅