己【おれ】

主に東京・グルメ・漫画・旅行ネタ。己【おれ】と命名するも乙【おつ】と勘違いされることもよくある残念なブログです。

【孤独のグルメ聖地巡礼】秋葉原「肉の万世」名物・万かつサンドや缶コーヒーとかで“ソースの味が男のコ”か確かめてみた

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「こういうの好きだな シンプルで。ソースの味って男のコだよな」

漫画版「孤独のグルメ」を語る上で外すことのできない迷言名言「ソースの味って男のコだよな」が誕生して20年となる2017年。

若返った主人公でおなじみの新装版。

誰かと「孤独のグルメ」の話をすると、「松重豊氏主演の実写ドラマ版」は認識していたり、漫画版についてはその存在すら知らない、知っていても「2008年刊行の新装版」が有名だったりするワケですが、

アンニュイさ漂う風貌の初版。

すべての始まりは1994年から1996年にかけての「月刊PANJA(現休刊)」での連載、そして「翌1997年の初版(絶版)」と、つまりは20年級の作品なんですね。

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お弁当にも最適な万かつサンド。

そんなワケで今回は、原作第17話「東京都千代田区秋葉原のカツサンド」の舞台となった「肉の万世 秋葉原本店 万かつサンドコーナー」の聖地巡礼レポートをお届け。

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!?

万かつサンドは首都圏の主要駅なら大抵買える大ヒット商品ですが、この記事読んだら「秋葉原本店」できっと買いたくなること請け合い。どうぞ最後までごゆるりとお楽しみくださいませませ!

初掲載から約20年経った秋葉原駅周辺

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それまでの秋葉原をブラックコーヒーとするなら、萌えだのメイドだのの成分が加わって甘いコーヒーになっちゃった部分はありますが、

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総武線高架下の電子パーツ街は雰囲気残しまくり。

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ゴローちゃん(主人公・井之頭五郎の愛称)は「世の中にそんなにテストするものがあるんだろうか」と評していた「マルチテスター」もバッチリ完備の品揃え。

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数多の飲食店が立ち並ぶアキバ界隈ですが、「“食欲”というものが欠乏している」は言い過ぎですけど、確かに当時は少なかったように思います。

おれはその頃にはラーメンの食べ歩きにハマっていたこともあり、アキバでの食事=「九州じゃんがららあめん」か作中でもチラッと取り上げられている「いすず(閉店)」あたりと非常に偏っていましたが、秋葉原駅から5分ほどの距離にある「肉の万世(作中では「肉の万世橋」)」を発見するゴローちゃん。

1949年(昭和24年)創業の老舗。ありとあらゆる肉を提供する「肉の万世 秋葉原本店」の10階建てビル

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ビルそのものが巨大な肉塊に見えなくもない秋葉原本店。

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肉たらしくも頼もしい全館直営。

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ドラゴンボール」のマッスルタワーを彷彿とさせる出で立ち。

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さすがの本店。続々と入館するお客さんにゾクゾク。

掃除機にでも吸い込まれているんじゃないかと錯覚しますし、安心と信頼の実績が為せる技なのは言うまでもありませんが、こんなに繁盛するなら飲食店を経営してみたいと勘違いするほどです。

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改修工事を経て外で気軽に買えちゃう万かつサンド。

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さすが同ビル6階で作られているだけあって、豊富なラインナップ。

定番の万かつサンドはもちろん、ヒレかつサンドにハンバーグサンド、かつが2倍の弐万かつサンドなど、「肉の万世」の全サンドイッチ商品を揃える頼もしさ。実物を前にし一瞬迷ってしまいましたが、聖地巡礼ということでオリジナルの万かつサンドをチョイス。

缶コーヒー、買うならココ!アキバ名物?万世ビル裏手の「多目的自動販売機コーナー」

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ゴローちゃんにあやかって缶コーヒーも買いましょう。

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おっ、自動販売機発見!

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それも妙にたっくさん。

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うんうん、そうね。

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うん、そうね…。

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ううんとそうね…。

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そうですね……。

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… … …

ネクター(常温)」やら「おでん缶」やら「やきとり缶」はもとより、Nゲージとかカブトムシとか、「それ自動販売する必要あります?」ってツッコミを入れまくりたくなる商品多数。

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極めつけの警告文。

果たしてどこに公開されるのかゾクゾクものですが、永久不滅ポイントでおなじみの「セゾンカード」もビックリの永久っぷり。まあそもそもこんなところで用を足すなよっておハナシでもありますが。

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それにしてもスゴイ数の自販機。

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コレとか故障中かと思いきや、現役ですからね。

随所に地震やら災害の表記が目立ちますが、実際2011年の東日本大震災発生時には食べ物がたくさん売れたそう。屋外の自動販売機=飲み物ってイメージが強いですが、そういったエピソードを考慮するとお菓子だとかを取り扱うのもアリって思えてきますよね。

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だからって大半が飲食物じゃない何かなのもアレな気もしますし、

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開けてみないと分からないブツを買うのも勇気要りますけどね。

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先ほど近年のアキバは甘いコーヒーと言及しましたが、ココだけは限りなく純。そんな気がする。

バリケードのような造り、かつての学生運動を物語るコピーが大変味わい深いスポットと言えますね。

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ヤヴァイ自販機コーナー」から出たら、街が輝いて見えたんだ。

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色鮮やかな「サントリー ボス レインボーマウンテンブレンド」。

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ボスもちょっと霞んで見えちゃうくらいの何かと、

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正体不明の謎箱も、最高値570円のタイプを購入。

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3Pとかちんち……ちん何とかとか初めて目にするキーワードばかりですが、「買ってくれてありがとう!」ってことなんでしょう。そう解釈します。

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トドメのお手紙付き。

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充実の買い物!そう、ある意味ね。

健全なモノを買ったつもりなんですけどね。けれどこんな荷物持ちながら職務質問でもされたら言い逃れできる自信もなく、買ってから処理するまでの間はちょっとドキドキ。コソコソとエロ本人生の教科書を購読していた甘酸っぱい日々を思い出すほどに、ソースの味じゃなくても男のコだよなを実感する、そんなひと時でした。ハタから見たらこの謎箱の作者と勘違いされる危険性もはらんでましたしね。

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職質されたら万世橋なだけに「マンセー」って走り去ってやろうと思いつつ、

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ゴローちゃんが万かつサンドを食べた秋葉原駅前に無事移動。

バスケットボールコートも今では最先端ビル群となった駅前広場にて、いよいよ万かつサンドの実食です!

約70年もベストセラーで在り続ける「肉の万世」の万かつサンド

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SINCE 1949となかなかのもんですが、トレードマークの牛と異なりとんかつサンドとなります。

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662kcalにタンパク質21gと立派な栄養面。

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上ブタをずらすとおみくじ。嬉しい大吉!

ラッキーカラーが銀色、ラッキーミートがロース肉と言われても戸惑う方大多数だと思うんですが、2017年早々おみくじ3回引いて3回とも末吉だった身としては、この結果だけを素直に受け止めました。

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おてふきのその先に、

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どーんと、万かつサンド。

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20年以上前は480円で買えたこと(2017年現在は1箱700円)、サンドイッチの並びこそ異なりますが、谷口ジロー氏の見事な描画力。

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上質な豚ロース肉のとんかつ、その日の気温や湿度に合わせて焼き上げたパンとの組み合わせ。

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程良くパンに染み込むソース、ピッタリと接着していて手が汚れる心配も少なそう。

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ゴローちゃんは「ソースの味って男のコだよな」と感慨にふけっておりますが、

実際の万かつサンドはそこまでベタベタッとソースソースしているワケではなくむしろ控えめ。恐らく買ったばかりの状態で食べても時間が経ってもパンのしっとりさを維持するための配慮だったりするんでしょうが、シンプルにおいしいカツサンド、万人に愛されるカツサンドって意味でも万かつサンドというネーミングはピッタリだなって思いました。

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さて、勘が鋭い読者の方はお気づきかもしれませんが、

実はこの「ソースの味って男のコだよな」って妄言名言、1996年のPANJA版と1997年の単行本版とで違いがありまして、多くの皆さんが目にする「男のコだよな」版(画像右)になる前は「こういうの好きだな シンプルで。ソースの匂い…」(画像左)とまさにシンプルそのものだったのです。そういう意味もあり、冒頭で「男のコだよな」版が誕生して今年で20周年としたワケですね、はい。

過去2回に渡り、月刊PANJA連載版と単行本版とのセリフ比較した記事を書いております。

まあ1996年から1997年の1年間に原作者・久住昌之氏やら関係者の身に何があったのかは分かりませんが、後世に語り継がれる校正の数々、とくとその目でご確認ください。

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男のコ成分のソースが控えめ、それなら少年時代に夢中になった昆虫採集でおなじみのカブトムシをプラス。

しかも日本国内に存在しない世界最大のヘラクレスオオカブトですからね、これはもう男のコ成分満点ですよ。もう男のコじゃなく思春期を越えて男になっちゃうかもしれない……って、学校帰りのクソガキども少年少女達はこっち見んな。

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ゼンマイ式でウィンウィン稼働するカブトムシ。

でも540円でこのおもちゃ買って街中で遊ぶおれはルーズルーズかもしれません。

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虚しくなったのでそそくさと完食。(汚いのでモザイク処理済み)

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漫画だというのに、オチなく黙々と食べて終わるゴローちゃんのような空気の読めなさスマートさがあれば、もっとじっくり食事を楽しめたことでしょう。

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缶コーヒーの温かさが色々と身にしみました。

当ブログでは2007年から10年に渡り、こうやって「孤独のグルメ」の聖地巡礼レポをお届けしてきましたが、作画担当・谷口ジロー氏の訃報を目にして、ひとつの終わりを痛感しました。

原作を超えるペースで世に送り出され、テレビというメディアの影響力も相まって「孤独のグルメ=実写ドラマ版」という考えを否定するつもりは毛頭ありませんが、それでもおれには「孤独のグルメ=漫画版」って意識がとんでもなく強くって、新作が披露されようものならソッコーでモデルの場所に足を運んでやるぞって気合いだけは充分だったから。。

谷口氏の故郷・鳥取県鳥取市にスラーメンとカレーを食べに飛行機使って行ったこと、標高300m弱の久松山で遭難しかけるという「神々の山嶺」の登場人物もビックリな失態を演じたことなど、漫画版に出会わなかったらまず体験していなかったことばかりだから、どうしたって「孤独のグルメ」という作品には人並み以上の思い入れがあるんですよね。

谷口ジローさんが「孤独のグルメ」という作品にかけた情熱と繊細さはこれからもずっと語り継がれるでしょうし、ファンの1人として語り継いで行きたいと思います。谷口さん、69年間お疲れ様でした。そして何よりありがとうございました!



… … …


で締めるとしんみり感が否めませんし、天国の谷口さんも「正衛門くん、そんなの己【おれ】らしくないよ」って苦笑いを浮かべちゃうと思うので、謎箱の中身を永久公開して終わりにします!

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謎箱570円。「肉の万世 秋葉原本店」真裏の「ヤヴァイ自販機コーナー」にてたぶん大好評販売中!

中身が一切不明なもんを公衆の面前で開封するのは気が引けたので、帰宅して独り静かな空間で厳かに開封。(それはそれでどうなのよって気もしますが)

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どうやら謎箱ではなく「菓子爆弾 小話付き」が正式名称。

さんぴ……えーっと、スリーピーとかちんちんちんたらとか聞いたことがない日本語が随所に散りばめられておりますが、1番のポイントはこの菓子爆弾が570円で、おれがこれまでの人生で買った最高値の自販機商品という点でしょうか。570円費やして「オリンピックもできない」と言われるのもアレなので、2020年の東京オリンピックが実現することを切に願っております。

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ガッチリと封。

ヤヴァイ自販機コーナー」の雰囲気そのままに、特殊なラッピングが施されたそれは、説明されなくともメイド・イン・ジャパン、メイド・イン・自販機コーナーと分かるクオリティ。

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裏面にお手紙。

本体側面の文言もそれはそれでどうなのよって仕上がりでしたが、こちらはいかなるアレなのか。

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ベリベリと。

菓子爆弾と自称しているだけに、こちらも慎重に、爆発物処理班の1/100くらいの気持ちを噛み締めつつもキレイに剥がすことに成功。

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何とも言えない気持ちって表現、こういう時に使うんだろうな。

小池都知事とか豊洲問題とかとか、少なくとも2016年8月以降に作られたであろう菓子爆弾。こんなメッセージをおれに届けても仕方がないですし、歴史の本文(ポーネグリフ)をラフテルへと導いた海賊王・ロジャーにあやかって、おれもこの文章を都庁というラフテルに向けて発信しますので、ご覧の都庁職員の方は、小池都知事がヒマでヒマでしょうがない時とかにやんわり共有していただければと思います。

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で、買う前も買って持ち帰るまでの間も「ドッキドキ!LOVEメール by 松浦亜弥」状態を味わわせてくれた謎箱の中身が何かって、

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フツーにおいしいわい!な「キットカット」ですからね、一気に弛緩しましたよね。

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期待させるだけさせといてからのど定番菓子。

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作り手もきっと弛緩するぞって見越してなのか、外装同様ギッチギチにしすぎ!

何でかは分からないんですけどね、これ作った人ってきっと良い人なんだろうなーって思いました。

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まるで救出されたかのようなお姿。

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「ありがとう」って、こちらこそネタ提供してくれて「ありがとう」

未だ見ぬ何かを確かめる時、人ってソースがなくても男のコように純粋になるんだなと。「オラ!ワクワクすっぞ!」と作品こそ違いますが、開けている最中は確実に若返っていた気がします。

まあ「ソースの味って男のコだよな」発言って、要するに郷愁を誘う味って言いたいだけだと思うんですけどね、万かつサンドや「キットカット」のように1個と言わずもう1個……という具合にクセになる響きというか、つい口ずさんでしまう魅力があるんですよね。

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万かつサンド食べた後の〆に最高、缶コーヒーにもピッタリ!

どちらの商品も東京なら買うのに困りませんが、聖地で買うからこその楽しみって少なからずあるんだなーと。「肉の万世 秋葉原本店」で万かつサンドを手に取る際は「ヤヴァイ自販機コーナー」も合わせて寄ってみることを強くおすすめします!

… … …
ただし、菓子爆弾という商品名なだけに「キットカット」じゃないお菓子が入っている、より過激な文言が収められていても当方は一切責任を負いかねますのでその点だけご了承くださいませませ。

店舗情報

店名 肉の万世 秋葉原本店 万かつサンドコーナー
住所 東京都千代田区神田須田町2-21(地図
電話番号 03-3251-0291
営業時間 10:00~23:00
定休日
最寄駅 秋葉原駅、淡路町駅、岩本町駅、神田駅

出典(作品情報)