ヘタなカップ麺より安い豪徳寺「中華そば 満来」の手作り醤油ラーメン。
昨年7月に公開した「銀座三吉の300円ラーメン」以来の激安ラーメン情報なんですが、今回は半世紀以上に渡っておいしい醤油ラーメンを作り続けている豪徳寺の老舗「中華そば 満来」をズビズバ(※麺を啜る音)紹介いたしやす。
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小田急線豪徳寺駅徒歩30秒の老舗「中華そば 満来」
250円の醤油ラーメンを筆頭に安価なメニューの数々
味自慢と書かれた暖簾、最近あまり見かけなくなりましたよねぇ。
小田急小田原線豪徳寺駅を出てすぐ、1948年(昭和23年)創業の「中華そば 満来」。その外観はかつて東京にぽつぽつと点在した昔ながらのラーメン屋そのもので、洗いざらしの白い暖簾がまぶしく映ります。
豪徳寺駅以外にも東急世田谷線山下駅からも同様に徒歩30秒くらいの場所なのでアクセスに関しては申し分なし。
何と言ってもラーメン250円の文字に目がいっちゃう。
大盛りにしても350円と東京の有名ラーメン店の半額ぐらいとお得。
味噌ラーメンは倍の500円に値上がるけれど、それでももやしそば並が300円とやはり安いです。ちゃしゅうめんって表記が何だか微笑ましい。
焼きそばはやわらかい・かたいの2種類を用意。
その他にもちらほら興味深いメニューを確認。こういったお店が近所にあったら通いまくっちゃうんだろうなー。
昭和の面影を存分に残したレトロ感あふれる店内
カウンター3席、4名掛けテーブル4卓の計19席、意外と広い。
夏場大活躍しそうなシーリングファンならぬ扇風機、囲むように蛍光灯。
演歌のポスターがまた時代を感じさせるというか、そそりますね。
YouTubeにPVがあったのでBGMがてら引き続きお楽しみください。
ついついコップと呼びたくなるグラス、テーブルとの相性もバッチリ。
昼下がりの訪問、窓から差し込む逆光。
穏やかに流れる時間、麺の湯切りや焼かれる餃子のジュージュー音が心地よく、ちょうど厨房が照らされる形となったワケですが、妙に神々しく思えました。
ソース、醤油、ラー油、お酢に胡椒、クラシカルな調味料類。
当たり前のように置かれる灰皿、分煙だ時間帯禁煙だの概念なんぞ皆無。
そして引き続きまぶしい。
1911年(明治44年)生まれの初代店主は3年前に満100歳の大往生を遂げたそうで、現在はその後継者にあたる方々が切り盛り。
しばらく待って到着したのが…
都内最安クラスの250円!「中華そば 満来」の醤油ラーメン
まさに“昔ながらの…”という言葉がピッタリのビジュアル
近頃、この手の醤油ラーメンが無性に食べたくなります。
少ないけれどチャーシュー、メンマ、海苔、ナルト、刻みネギの5種類。
250円という低価格は逆に申し訳なさすら覚えますが、初代店主の“お金のない学生さんでもお腹いっぱい食べられるように”との思いを見事に体現。ちなみに数年前まではさらに50円安い1杯200円だったというから驚きです。
麺を挟んで離れ離れのナルトとチャーシューが織姫と彦星のよう。
要するに麺が天の川ってことねって我ながらうざい発想です。
ぶれた&湯気で曇りましたが、柔らかめな仕上がりの中太麺。
茹で過ぎてダルダルとはちょっと違うプニッとした歯応えがちょっとクセになるし、鶏ガラベースのあっさり醤油スープとの王道とも言うべき組み合わせ。もうナチュラルにスルスルとストマックにインプットされちゃいますよね。
由緒正しき正統派の焼餃子は6個入りで350円
うん、これこれ!って思わず口走りたくなったので口走りました。
オーソドックスな具材、適量のラー油と酢をたらした醤油がハマリます。
ラーメンと餃子で600円、別に消費税もとられずきっかり600円。
もう嬉しくなっちゃってズビビンズビビンペチャクチャムシャって完食です!(※汚いのでモザイク処理済み)
消費税8%はもうすぐそこですが、果たして満来の価格の行方はいかに?
できればラーメン1杯200円台をキープし続けていただきたいところですが、正直難しいでしょうねぇ。
焼きそばやその他のメニューも気になりますし、何よりここだけ時が止まったかのような不思議な居心地の良さが気に入ったので、4月以降のタイミングでしれーっと再訪したいと思います。