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己【おれ】

多くの「己」が生きる中で「おれ」であること、そんな中二病のような思いから始めました。

【孤独のグルメ】赤羽で朝9時から飲めるオヤジだらけの居酒屋「まるます家」の鯉生刺&ジャンボメンチカツと鰻丼他、要するに食べ過ぎた

【漫画】孤独のグルメ 【和食】天ぷら・揚げ物 【和食】丼もの 居酒屋 【東京】大塚・巣鴨・駒込・赤羽 レトロ

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オヤジらをつまみに飲む酒。(午前9時過ぎ)

常に新しい風がピューピュー吹きまくりな東京で、朝9時から営業のスタイルをかたくなに、それも50年以上続けている老舗居酒屋が赤羽に存在します。

過去に、知る人ぞ知る名作漫画「孤独のグルメ」でも取り上げられたこちらのお店。朝っぱらなのに客の大半がほぼオヤジで構成された粋な空間、何とも妙な雰囲気なんですが、そういった魅力のようなもの、いや魅力かは知らんけど、とにかく何かを感じ取ってもらえたら幸いです。

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オアシスでも発見したかのような驚きっぷり。(孤独のグルメより)

JR新宿駅から埼京線に揺られて

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まさにぶらり途中下車の旅。

痴漢発生率が最強の埼京線も、休日の朝ではそうでもない混み具合。そんな電車にぶらり確信犯的に揺られること10分ほど、最寄駅の赤羽駅に到着。

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反対の新宿方面行きもガラガラ。

赤羽駅に着いて最初に思ったことは、駅が広いってこと。

今回のターゲット「まるます家」がオヤジメインの店ということからくったくたにさびれた駅を想像していたんですが、普通に立派な駅でした。ホームも広く人足がまばらだったとはいえ、通勤ラッシュ時にはものすげえことになるんだろうなぁ、最強線なだけに。

ホントだ、朝9時過ぎなのにやってたよ

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1950年(昭和25年)創業、鯉とうなぎが売りのまるます家。

誰1人店の所在地をろくに調べてこなかったので、駅東口すぐの交番へ駆け込む。やはり地元に根づいたお店なだけに、すんなり丁寧に道案内と思いきや、交番を後にする際、「えっ、今から飲みに行くの?」と、職務質問とは明らかに違う、単にうらやましそうな顔でしきりに尋ねてきたお巡りさんが印象的でした。
なんならお酒、あとで交番にお持ちしましょうか?(ダメだろ)

東口を出て目の前に広がるロータリーを左に、一番街商店街へ。道なりをまっすぐに進み、八百正という八百屋の向かいに建つのがこちらの「まるます家」なワケです。

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店頭では鯉やらうなぎやらの解体デモンストレーション。

実物を目にしてびっくり、というよりあまりに漫画通りでちょっと感動すら覚えましたね。
今風のシャレた外観とは打って変わってまさに「昔ながら」って言葉がぴったり。それこそどこにでもある居酒屋っぽい見た目なだけに、朝からやってるって知らないでこの店を見つけてたら結構びっくりしてたかもしれません。

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主人公は思わずびっくり。

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食べたい物を注文するも、

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却下されてびっくり。

客はほぼオヤジ、接客は女性という妙

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何だかスナックのような組み合わせ。

朝っぱらに居酒屋で、それもオヤジだらけの光景を目にすると何だか妙な感覚に。

朝のオヤジ=だらしない、2日酔いや機嫌の悪さを抱えながら通勤電車に揺られてる、そんな頼りないイメージを抱いてたんですが、この店の客にそれは当てはまらず。誰1人大声を張り上げたりバカ騒ぎすることなく、静かに酒を楽しんでましたね。

というのも、1階はカウンター席がメインでテーブル席(4人用)が3席ほどの構成で、大人数で集まりづらい=バカ騒ぎしづらいってのも理由なんでしょうが、背中で魅せるとはよく言ったもの、偶然入り込めたテーブル席から臨むコの字型カウンターのオヤジ達にはどこか紳士の風格が漂ってる、そんな気がしました。

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おはようございます、紳士です。

ただ1階で騒げない分、家族や団体で使える2階の座敷では思いっきりバカ騒ぎしてるのかもしれませんがね。

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ここでもびっくり、お約束なリアクションの主人公。

泥酔客お断りにつき「酒は3杯まで」

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ビールと青りんごサワーで乾杯、注文は白に赤字が印象的なメニューで。

最初からガバガバ飲んでたら後々アルコールを頼めなくなる=居酒屋が単なるめし屋と化すので、のっけからお新香の盛り合わせ(300円)を頼むなど、各自食べときたい物を順不同で注文してみたり。

なんせメニューは常時100種類近く+季節ごとに限定物まであるため、どれを食うべきか大いに迷ったものです。

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ごはんの存在にやたら大喜びする主人公。

鯉やら名物やらアレコレ食べまくる

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歯ざわりが独特な鯉生刺(600円)。

独特のこりっとした食感にトゲに近い無数の骨、彩りも鮮やかな一品。生姜醤油に絡めて食べるからそこまで生臭い感じもせず、白身と赤身、中間のような味わいも個性的。

他にも冷水でしめた鯉を酢味噌で味わう「鯉のあらい(400円)」や輪切りにした鯉を味噌汁で煮た「鯉こく(300円)」更には「鯉のうま煮(650円)」と鯉メニューは豊富。なるほど、鯉のお店と謳っているだけのことはありますね。

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続けてイカゲソ焼き(350円)に鯖の味噌煮(450円)に…

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牛すじ煮込み(450円)に鶏皮ポン酢(350円)にモグモグ。

数々のオヤジメニューを堪能すると共に、刻一刻と過ぎて行く時間。
そんな語らいの中で、

「そろそろ肉が欲しいぞ」
「おれ達まだまだヤングだろ」

何ともいぶしたノリに発展し、この店の名物を注文することに。
そして20分ほどして到着したのが、

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どん。

とんかつと思うことなかれ、

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パカッとジューシー。

メンチカツ(500円)。

掌サイズで肉厚などっしりとした存在感、通称「ジャンボメンチカツ」って言葉がまさにぴったり。こういった安価なお店だとあらかじめ揚げておいたブツを電子レンジで再加熱したりするものですが、注文を受けてから衣をつけしっかり&じっくり揚げるのだから堪りません。

従来のソースをかけるのはもちろん、キャベツの隣りにちょこんと添えられたサルサソースやからしをつけて食べても何だか新鮮で美味しい。
まだまだ身も心もヤングなこともあり、あっという間に平らげてしまったので、おかわりして2度目こそはじっくりと噛み締めて味わいました。重力に耐え切れずボロボロと崩れやすいそれは、メンチカツというよりはハンバーグに近い感じでしたね。

もはや鰻屋と言ってもおかしくないラインナップ

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1本(100円)単位で注文できる鰻のかぶと焼き。

はらわたのようにモサッと苦味を帯びた味わい、きっとビール好きには喜ばれそう。こういった料理を食べられるのも、鯉同様に鰻を名物としているからでしょうね。

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10年ほど値段が上がってない鰻丼(750円)。

そして〆の食事がこちらの鰻丼。
スタンダードな丼物以外に白焼きも可能な蒲焼き(800円~1,500円)やうな重(1,000円~1,700円)、おまけに鰻茶漬け(650円)やら肝吸い(250円)まであり、もはや鰻屋と言ってもおかしくないラインナップ。
それでも今回鰻丼を注文したのは、孤独のグルメで取り上げられていたこと+10年ほど(もっと?)値上がってないという客にとってはこの上なくありがたいメニューだから。
肝吸いに紅しょうがとカブの漬物がついて750円なら言うことないでしょう。やや固めに炊かれた米にひたひたのタレ鰻、丼冥利に尽きる名物を頬張り、その後は緑茶で洗い流せば完璧です。

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鰻丼以外にもアレコレ頼んではみたものの、

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どう処理すべきか迷う主人公。

【総評】粋なオヤジになりたくなるお店

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まぐろ丼やとんかつライスも破格のお値段。

そんなワケでいかがだったでしょうか?
休日とはいえ、午前9時から店で酒を飲む行為に罪悪感を覚えたことを思い出しつつ書いてみました。
この世の酸いも甘いも噛み分けたオヤジ達がこぞって集まる、それだけでこの店の品質を保証しているようなものですが、こちらの記事がキッカケで足を運んでもらえたら何よりです。

また今回は触れませんでしたが、高級料理のスッポン鍋が1人前700円、3~5人前でも3000円で食べられるなど、このお店の魅力は尽きることを知りません。

年齢を重ねることで何かと窓際に押しやられたりする昨今ですが、こんな良い店があるんだし、早いとこオヤジになって人生の醍醐味をズブズブ満喫してやりたいとも思う今日この頃です。

店舗情報

店名 鯉とうなぎのまるます家 総本店
住所 東京都北区赤羽1-17-7(地図
電話番号 03-3901-1405
営業時間 9:00~21:30
定休日 月曜日
最寄駅 赤羽駅

出典(作品情報)