己【おれ】

主に東京・グルメ・漫画・旅行ネタ。己【おれ】と命名するも乙【おつ】と勘違いされることもよくある残念なブログです。

【半チャンラーメン御三家】神保町で人気の老舗中華「成光」の半チャンラーメン&タンギョウ ~都会の中心で、麺とさけぶ~

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神保町で創業60年以上の老舗でいただく半チャンラーメン。

2回に渡って“神保町半チャンラーメン御三家”を紹介して来ましたが、今回は最後の1軒となる「成光(なりみつ)」をご紹介。

伊峡」と「さぶちゃん」は1966~1967年(昭和41~42年)にかけて誕生した50年級のラーメン店ですが、「成光」に至っては1955年(昭和30年)以前と還暦以上の歴史を誇り、取り扱うメニュー数も最大級と実に頼もしい老舗町中華でございます。

どの町にあっても嬉しい。でも、東京の中心・千代田区神田神保町にあるから嬉しさもひとしおな老舗中華料理屋「成光」

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改装してもこの外観、大切にしたい景観。

晴れた日の昼下がりに訪れますと、ご覧のように太陽光がビシリと当たって「まさに成光…!」とムダに実感すること請け合いです。

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2名掛け2卓&4名掛け4卓のテーブル席とカウンター4席の計24席。

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テーブル席とカウンター席で赤・黒の使い分け。

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定番調味料が揃ったカスターセットと灰皿。

混雑時だとテーブル席は当たり前のように相席となりますし全面喫煙可なので、嫌煙家の皆さんはアイドルタイムを狙っての訪問が吉。

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とにかく豊富なメニュー数。麺類はもちろん、丼もの、各種一品料理、酒類もしっかり取り扱い。テイクアウトにも対応。

店頭や壁にその日のサービスランチが貼り出されており、当然そのオーダーが多いんですが、全メニューの中で唯一おすすめ品のレッテルが貼られた半チャンラーメンの人気は非常に高く、半分チャーハン(330円)はどれにもサイドメニューとして付けられます。

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入口そばの本棚には「ゴルゴ13」や「喧嘩ラーメン」などの渋い漫画やら雑誌が並べられております。

名店と称されるラーメン店では何かしながらラーメンを食べるといった行為がしづらい現状ではありますが、かつてどこの大衆店にも存在したながら食いをしながら、何ならながら食いをするお客さんを拝みながらいただくだなんて芸当も「成光」では可能。もちろん忙しい時間帯のながら食いは程々にしましょうなんですが、そういうのが気軽にできるスポットが大都会にあるってありがたいですよね。

“半チャンラーメン御三家”の中で最も東京ラーメンのビジュアルに近い、神保町「成光」の半チャンラーメン

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レトロクラシックだなんて小洒落たもんじゃなく、この見た目で半世紀以上も地で行くスタイル。

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チャーシュー、メンマ、ほうれん草に刻みネギ。

ここにナルトと焼き海苔が加わったらパーフェクトなんですが、多くの皆さんが「ラーメン」だ「中華そば」といった言葉から連想する1杯ってこういうもんじゃないでしょうか。

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濃いようで澄んでて、蛍光灯をキレイに反射。

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醤油っ気を強く感じる琥珀色の鶏ガラ中華スープ。

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柔らかくチュルンとした舌触りの中太縮れ麺。

入店するなり「麺固め」って指定する常連さんが多いのも頷ける仕上がり。ですが、あえてソフトなままの方がそれはそれで濃い醤油味のスープを控えめに感じさせてくれる作用があるのかもしれません。うん、細かいことはどうでも良いな。昔ながらの懐かしいあジィジィジィジィン!(←啜る音)

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見た目香ばしい醤油タイプでまさに味もその通りな半チャーハン。

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チャーシュー、タマゴ、ネギの黄金トリオにメシが合わさりパラパラ、多くの方々に愛される仕様。

この手の組み合わせだと、レンゲでチャーハンを適量すくいラーメンスープに浸してプチ雑炊風で召し上がるのもアリ。

これはこれでおいしいのは間違いありませんが、ラーメンもチャーハンも優しい味付けなので、個人的には「さぶちゃん」くらいに半チャーハンはもっとしょっぱくってアブラギットギトでも良いかなーって気はします。一切共感を得られないでしょうけどね。

タンメン×餃子の名コンビ・タンギョウも、老舗でやるとそれはそれで高まります、何かが

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タンメンは650円。どんなもんか気になったので100円で味付け玉子を追加トッピング。

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お酒が進むタイプのぷっくり太った焼き餃子。

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まあ日中なのでアルコールではなく塩スープをズビビビビ。

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続けて中太縮れ麺をチュルリラジュルリラ。

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途中で味玉ハムハムゴックン。

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味変目的で胡椒とラー油をバフンバフン。

最近では卓上に調味料を一切置かない気鋭のラーメン専門店が市場を席巻しつつありますが、こういうカスタマイズを自由にできる楽しみってそれはそれで捨てがたいもんありますよねぇ。

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お店を後にした際、風がピューピュー強くて陽も射してなくてリアル「北風と太陽」を体感。

都心の一等地・神保町において、昭和スタイルではなくガチの昭和を維持し続けることは相当難しいとは思いますが、これからも数多の利用客に愛される老舗として在り続けて欲しいですね。

緊張感すら漂うこだわりのラーメン屋さんでいただく1杯も美味しいですが、この「成光」のような町中華で、ボケーッと待ちながら過ごすひと時だって大事にしたい。半チャンラーメンに限らず、日替りランチやら単品、お酒を楽しみに足を運びつつ、都会の中心で「麺!」と職質されない程度に叫び続けたいと思います。

店舗情報

店名 中華 成光(なりみつ)
住所 東京都千代田区神田神保町2-23(地図
電話番号 03-3261-6030
営業時間(月~金) 11:15~15:00、17:00~21:00
営業時間(土曜日) 11:15~14:00
定休日 日曜日・祝日
最寄駅 神保町駅、九段下駅