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己【おれ】

主に東京・グルメ・漫画・旅行ネタ。己【おれ】と命名するも乙【おつ】と勘違いされることもよくある残念なブログです。

【半チャンラーメン御三家】神保町で半世紀の老舗「さぶちゃん」の元祖半ちゃんらーめん

この記事について

  • 2017/01/25:更新
  • 2012/11/25:初公開

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先日「伊峡の半チャンラーメン」を紹介しましたが、それならこちらも取り上げずにはいられませんぜということで、1967年(昭和42年)創業の超老舗であり、半ちゃんらーめんを日本で初めて売り出した元祖「さぶちゃん」についてアレコレ書いてみようと思います。

行列のできるラーメン店の草分け的存在、神保町の老舗「さぶちゃん」

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神保町駅から水道橋方面に白山通りを進んだ途中の路地を左折。

初めて訪れる場合でも分かりやすいように、ここを曲がれとの指示があり、洋食屋なんかが軒を連ねるビルの1階に、カウンターわずか7席のラーメン専門店「さぶちゃん」があります。(正確にいうと両隣りの飲食店「キッチングラン」「近江や」は店主ご兄弟の経営)

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今となっては「ラーメン二郎」「覆麺 智」などの行列ができるラーメン店も多数。ラーメンに限らないと、路地を出たすぐの白山通り沿いに「焼肉食べ放題ランチの神保町食肉センター」「手打ち麺焼きそばのみかさ」「讃岐うどんの丸香」など大行列当たり前の有名店も実に多くなりましたが、おれにとっての神保町の行列といえば真っ先に思い浮かべるのは「さぶちゃん」なんですよねぇ。

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名物の半ちゃんらーめんは750円。通常ラーメンの150円増しとお得で、創業から半世紀経った今でも不動の1番人気。

「ラーメンとチャーハン、どっちも食べたいからチャーハンを半分で出して欲しい」というお客さんの声から生まれた半ちゃんらーめん。「大勝軒の特製もりそば」も「ラーメン二郎のラーメン」だって客の要望の末に誕生したのと同様に、老舗ならではのエピソードとしてカウントできますね。

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痩せ細りここ数年で一気に老け込んだ感のあるご主人。

最近ではタレを入れるくらいでその他の作業は別の方が担当されているとのことでしたが、この日は偶然さぶちゃん(木下三郎氏)のみの切り盛り。足を悪くされ振り返るだけでも精一杯な姿は、往時のバリトンボイスにギョロリと大きな目の動き、タバコを吸いつつも堂々とした立ち振舞いを知っている方ほど驚きを隠せないかもしれません。

この店なくして半チャーハンは語れない。客の大半が注文する神保町「さぶちゃん」の元祖半ちゃんらーめん

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750円。元祖だからってお高くとまらない。だが、それが良い。

元祖といえばこう、有名なのをいいことにおごり高ぶって不必要に価格をつり上げるケースに多々遭遇しますが、「さぶちゃん」の場合はそんなの関係ナッシング。

ちなみに半チャーハンセットが750円ってこのご時世かなりの勉強価格と見て取れますが、おれが初めて「さぶちゃん」を訪れた1995年頃はらーめん1杯400円、半ちゃんらーめん550円と200円も安かったのだからスゴイものです。

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生姜香る醤油スープに細麺は鉄板の組み合わせ。

しっかり味の染み込んだ秀逸メンマは一見濃くてしょっぱそうだけど、実に柔らかく良い意味で甘い。レンゲは付かないから丼から直接スープを飲むワケですが、ダイレクトに鶏油の甘みが押し寄せつつも後味の生姜風味も相まって意外にサッパリと召し上がれます。

決して古ぼけた感じはせず、かと言って新しいワケでもない。それでもズルズル麺を啜ってブイヨンの手法を取り入れたスープゴクリを繰り返すと、不思議と妙な懐かしさが込み上げてくるんだなーこれが。

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作り置きだし焼きムラの多い和風テイストなチャーハン。

中華料理屋のそれとはまた違う、パラパラな食感とは無縁のアブラべっちゃり濃い味つけ。人によっては「アブラっぽい」の一言で片づけちゃうんだろうけど、ラーメンの半チャーハン=「さぶちゃん」の半チャーハンはおれの中で今も健在。化学調味料も多分に感じられるしょっぱさなんだけど、ラードを全身にまとった力強い醤油味はね、ホントこのラーメンにこのチャーハンありといった感じであります。

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皆さんにとってのさぶちゃん=北島三郎さんかもしれませんが、少なくともおれにとってのさぶちゃん=北島じゃない方のさぶちゃんということで、今後もふらりこの店に通い続けることでしょう。

セットメニューの定番・半チャンラーメン生みの親とはいえ、飾ることのない淡々としたその姿勢にファンは多いと聞きますし、まさに神保町にこの店ありと断言できるラーメン屋さんです。

充分な調理スペースを確保できない都合上、カウンターテーブルに丼を置いてタレやスープだ麺を入れる…。そう、もはやオープンキッチンどころかオープン以外の何物でもない狭すぎる店内で、垂れ流しのテレビを眺めるも良し、連れやお店の方々と会話するも良し、それらをBGMにマイペースに食事するも良し、昔ながらの情緒あふれるひと時を過ごしてみてください。

店舗情報

店名 さぶちゃん
住所 東京都千代田区神田神保町2-24 木下ビル1F(地図
電話番号 03-3230-1252
営業時間 12:00~15:00、16:30~19:30
定休日 日曜日・月曜日・祝日
最寄駅 神保町駅、水道橋駅