今や多くのラーメン店でよく見かけるようになったまぜそばも、「伊藤」が作るとこうなる的な、そんな1杯。
昨年1月に彗星のごとくオープンし、その年の「ミシュランガイド東京」にも掲載され、日本のイトウから世界のイトウへの大いなる一歩を踏み出したっぽい「自家製麺 伊藤 銀座店」にて、数量限定の新メニュー『伊藤のまぜそば』がしれーっとスタートしていたので、食べた感想なんかを同じくしれーっとお届けしたいと思います。
より分かりやすくなったメニュー表記
「麺はもともとかためです!!」の吹き出しと麺量の貼り紙が追加。
1度でも「伊藤」のそばを味わったことがあるなら、そのパッツンパッツンな固茹でっぷりを充分に体感されているでしょうし、麺固コールをする機会ってそうはないんでしょうけど、そこは銀座、しかも駅徒歩3分の好立地だから「伊藤」はおろかラーメン自体外食しない方々もこぞって訪れるってのもあるんでしょうか、もろもろの情報が補足されておりました。
まぜそばについては券売機下にペロンと。
その他のメニューについては構成、価格帯ともに昨年お届けした以下の記事から変更なし。
思う存分かき混ぜろ!銀座「自家製麺 伊藤」数量限定のまぜそば
写真は1.5玉(210g)の中盛り、700円。
中華そばはシンプルにネギだけが乗る仕様の「伊藤」において、自慢の濃厚煮干しスープの代わりに、チャーシュー、かいわれ大根、海苔、さらには2色のパプリカと驚きの具だくさん。
チャーシューやカイワレとかはまだ分かる。でもパプリカて。
ダシとるために使っているとも思えないし、それも赤と黄の2種類を乗っけてくるあたり「間違えて入っちゃいました~」とは違う、意識的に盛り付けていることが教師びんびん物語ばりにびんびん伝わってくるじゃないですか。
ちょ、おま、高校まで色気のひとつも感じさせなかったのに上京してしばらく経ったら垢抜けちゃいました的な、一種の喪失感に包まれた同じ年の秋を思い出しましたよね。。(※筆者は東京生まれ東京育ち悪そうな奴は大体先立ちな人生を送ってきているので、この喪失感はただの妄想です)
提供時「よくかき混ぜてからお召し上がりください」とアナウンスされたけど、されましたけども、
ここは「伊藤」だけどこのメニューは「伊藤」のそれじゃないみたいな、ほんの少し妙な不安もあったので、あえて混ぜずにそのまんまの麺をズビンビ……
… … …
「ああ、伊藤だ…紛れもなく、伊藤の麺だ…」
…ちょっと安心した。
安堵感がそうさせたのかは分からない。分からないけれど、この日の混ぜっぷりはなかなかのもんでしたりゃりゃ~!
グッチャグッチャからの、ねらー。
一気に持ち上げるのもはばかられるくらいの固麺だから、混ぜ方に少々コツはいりそうですが、ムラなく染め上げることに成功。
定期的に混ぜる作業を繰り返しては絡め取るように和えた中細麺をズビビビビン。「伊藤」の煮干しテイストが好物な方には説明不要のおいしさでしょうし、気分転換な1杯になるかもしれません。
丼の底には濃い煮干しダレがたんまりと。
最初目にした時は銀座というハイソな街の瘴気にやられてしまったんじゃないかと思ったりもしたけれど、「伊藤」のポリシーとも言うべき高密度なストレート麺という安定した土台があるからこそ、何を繰り出そうとも最終的には「伊藤の味」として成立するんだろうし、何というか、普段料理をろくにしないオヤジが慣れない手つきで作ってくれた握り飯と横にちょこんと添えられた卵焼きのような印象を、そんな意味をパプリカに見出したり。。(※筆者は運動会にオフクロの手作り弁当を持参していたので、こちらもただの妄想です)
唐辛子だ胡椒をブンブンサテライツ、一服の清涼剤。
完食。(微妙に汚いのでモザイク処理済み)
並盛りにライスをつけて追い飯スタイルでいただく、あるいは卵なくともチャーシュー丼として成立しそうな卵かけごはんの卵をまぜそばに投入して絡みつきをより良くするとか、シンプルなだけに色んな楽しみ方ができるように思いました。
これからの寒い時期だとスープ割りなんかもできると温まっていいかもしれませんね。
店舗情報
店名 | 自家製麺 伊藤 銀座店 |
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住所 | 東京都中央区銀座6-12-2 東京銀座ビルディングB1F(地図) |
電話番号 | 03-6274-6445 |
営業時間(月~金) | 11:00~23:00 |
営業時間(土日祝) | 11:00~20:00 |
定休日 | 無休(材料なくなり次第終了) |
最寄駅 | 銀座駅、東銀座駅 |