「海のバカヤロー」って叫ぶヤツがきっと大抵バカヤロー!(ロケ地:江の島・稚児ヶ淵)
日本の定番デートスポットの1つとしても名高い江の島。
基本的にどこもかしこもカップルだらけで微笑ましく爆発しろって言いたくなるんですが、いくら愛があれば大丈夫とかってお互いに信じ合っていたとしても、いざ散歩するとなると起伏の激しい道のりを乗り越えるだけでも想像以上に疲弊してしまうかもしれません。
事前にどんなかストリートビューで確認しておけばOK!…って隅々まで対応し切れていないのか…。
少子化問題が叫ばれて久しい昨今、せっかく結ばれるハズの2人がギクシャク気まずい感じになったり最悪別れを切り出す場所やキッカケが恋人達の聖地では目も当てられませんよね。(実際のところ江の島着いたら駅前で大ゲンカしているカップルを目の当たりにしましたし)
ターゲットとなるのはここらへん。
ということで、今回は天下のGoogleストリートビューが網羅し切れていない江島神社から最西端の稚児ヶ淵までの道のり写真をドカンと晒してみたいと思います。
大したオチもなくおまけに1年前の様子となりますが、108枚と煩悩ばりに不要な江の島人力ストリートビュー、どうぞお楽しみ下さい。
江の島上陸!船は使わずひたすら徒歩移動
ということでやって参りました江の島です。
梅雨の時期ではあったものの好天に恵まれラッキーでした。
遊覧船・べんてん丸を使えば15分で稚児ヶ淵にアクセス可能。
でもそれだと裏技使って最終ステージにワープする味気なさみたいなもんもあったので、約1kmの移動距離をアホみたいに撮影&休憩しまくりと、4時間も費やして堪能して参りましたよっと。
日本三大弁天の1つに数えられる江島神社
かいだーん。
ストリートビューではこの入口付近まで対応済みですが、明らかにグーグルカーが走ることのできない段差のお出まし。
ただ、近い将来はこういった起伏もお構いなしなグーグルロボットなんてシロモノが登場したりするのかもね。
1959年に国内初のエスカレーターとして登場したエスカー。
とりあえず階段を上がります。
中間地点で早くもこの眺め。
さらに上がるとより良い景色。
上がり切ると左手に江島神社に関する案内板がどどんと。
七福神の紅一点、福徳と諸芸能上達の神・弁才天に何となく会釈。
右手にはさらなる段差が。
そんな踊り場からの1枚。
U字型をくるり、振り返ると大分上がったんだなーと実感。
手水舎(ちょうずや)で身を清めて心も穏やかに。
でも再びの段差に悪堕ちしそうでした。
階上でキャッキャウフフのうら若き乙女達が唯一の救い。恋せよ乙女、おれに恋せよ天女。
厄年表だとかを横目にカツカツ駆け上がります。
乙女達はもういませんでした。ようやく境内にたどり着きました!
参拝前に芽の輪をくぐって清々しい心でお参りしましょうとのこと、ふむふむ。
何回もくぐられる方もいたりと、芽の輪のセール状態。
境内を前にコントの打ち合わせみたいなポージングの男性3人組。
100円と200円、異なる料金のおみくじが一堂に会する的な。
大量の結び付けを見る限り、何ともまあ盛況なご様子。
奉安殿になんとなく敬礼!
建速須佐之男命(たけはやすさのおのみこと)を祀る八坂神社。
神社のすぐそば(それとも中?)に神社って面白いですね。
幹が2つ、根が1つの大銀杏「むすびの樹」。
大木の周りに掲げられているピンクの絵馬は「むすび絵馬」と呼び、良縁成就、この銀杏のように1つに結ばれますようにとのことから1体500円で絶賛販売中の素晴らしい商売願掛け。
結ばれたい。清き心の前では安心なのか、この時は無人販売でした。
双眼鏡でまじまじと絵馬を眺めるのも乙かもしれません。
その先に見える鳥居をくぐることで、
江島神社・辺津宮は終了となりますが、まだまだ続きます。
江島神社・中津宮までウォーキング
左右に分岐している道を右折して進みます。
もうズンズンズズズン参ります。
エスカーで島内一周できればいいのにと思いながらもズズズンズン。
何か栽培しているようでしたが構わずにズズンズン。
展望スポットらしきものが見えてきたので、もしや「孤独のグルメ」の主人公が元カノを撮影した場所なのかなと思い近づいてみると…
なかなかの景色と空を自由に駆け巡る鳥に心が洗われた気がして、
いつもだったらバカのひとつ覚えばりに「爆発しろ!」と吐き捨てるところを「爆発なさい」と気持ち丁寧になりつつ、
爆弾セット後のボンバーマンばりに御岩屋道の石段を疾走し、
踊り場から拝む景色の方が優れていると自己満足に浸りまして、
リア充が爆発(いなくなっただけ)したのを確認。
再び石段に足を踏み入れてからの、
ちらりと振り返りつつ随分歩いたと妙な感慨すら覚えて、
駆け上がった先に江島神社・中津宮がお出迎えと。
中村屋羊羹店までウォーキング
手形に手を合わせて「バルス」と叫びそうになる気持ちを抑えつつ、
利用してみたかったエスカー乗り場を一瞥しつつ歩き続けます。
江の島には「○○亭」と名のつくお店が実に多く、待ち合わせで迷う人も地味にいたりするのかもしれません。
観光地と大道芸は切っても切り離せない関係性。
ちょっといい感じの路地。
この手の細道と子供って、それだけで絵になりますよね。
そこから少し先に進みますと、
こっちが「孤独のグルメ」に登場した御岩屋道の山ふたつ眺め舞台。
雑草もなく海も澄んでいるだろうから、冬の方が景勝地に来たーって気分に浸れることでしょう。
少々感慨にふけった後にスルスルと前進することで、
ゴローちゃん(「孤独のグルメ」の主人公・井之頭五郎の愛称)が温かい饅頭をハフハフしたことでもおなじみ、創業100年超の老舗「中村屋羊羹店」に着きました。
小道を挟んだ真向かいには系列のお土産屋さん。
屋根越しに見える江の島シーキャンドルよりも年季入りまくりな家の造りについつい目がいっちゃいました。
稚児ヶ淵までウォーキング
江島神社のそれとは一線を画する存在感抜群な奥津宮の鳥居。
鎌倉幕府を開いた源頼朝が寄進した鳥居だそうで、補修はされているものの800年以上の歴史を積み重ねてきたワケですかい。
その鳥居をくぐり抜けて道なりに進みますと、
江ノ島丼とさざえのつぼ焼きでさざえがダブってしまったことでも有名な「魚見亭」がございまして、そこでの出来事は記事にまとめておりますので割愛して進みます。
割愛からの下り坂ならぬ下り階段。
すれすれの所に建っていると分かります。
昇降を繰り返すとプラマイゼロみたいで損した気になりますね。
がしかし、今回は結構な下りっぷりで。
「魚見亭」の下まで来たかと思えばもう半分、的な。
下り切ったところで新たな亭「見晴亭」が左手に。
帰りに同じ数だけ上がらないかんと思うとちょっと憂鬱に。
神奈川の景勝50選の1つだけあって観光客がちらほらと。
さり気なくest(創業)1854年と記された「フジミチャヤ」を通り過ぎると目的地の稚児ヶ淵に到着。
体感的に1km以上歩いたっしょーって気分だったんですが、想像以上のアップダウンがそう思わせたんでしょうね。
晴天に恵まれると船上から富士山も一望できるらしいし、行き帰りのどちらかはべんてん丸を利用した方が無難でしょう。
稚児ヶ淵をまったり散策
愛を語るより口づけをかわせ!
余計なお世話だバッ…キャウフフと幸せそうなふたり。
関東大震災時に隆起したとされる岩場へと歩を進めます。
観光客→カップルがちらほらに訂正すべきと感じちゃうくらいに見渡せば最低1組は確認できたんですが、稚児の白菊と白菊を見初めた自休和尚が断崖から身を投げた伝説が地名の由来となっている場所に大勢のカップルが訪れるのって、それはそれで味わい深い何かがあるような気がしました。
当時、大して考えを巡らせず直感のおもむくままに足を運んだワケですが、微妙な天候も相まったんでしょうけど、不思議とひんやりしたのを今でもハッキリと覚えています。
下りずにあえてカーブな道を選択。
何やら見えて参りました。
江の島岩屋。
昨年6月頃はメンテナンスのため閉洞していましたが、2015年現在は入洞できるご様子。
鉄格子の向こうからケルベロスあたりが登場しても何らおかしくない雰囲気…まあ登場されても困りますけどね。
スタスタッと、岩場。
画像だけで開いてもらうと分かりますが、パノラマ撮影。
振り返れば道がある。
左を見るとおじさんと思しき人影が。
なるほどなるほど、そこから向こうに、ね。
って、あっちまで続いているようで続いてい…ない、だと?
もっとちゃんと確かめていれば実はここにルートがあったって展開になっていたでしょうし、単純に船で降り立ったのかもしれませんが、なんか稚児ヶ淵って場所柄なだけに、おじさんを無理やり自休和尚の生まれ変わりだなんてかこつけたかったんでしょうね、独り勝手にチゴゴゴと奇妙を味わいたかったんだと思います。
ごめんウソ、単に目の前のアクみたいな現実から目を逸らしたかっただけなのかもしれません。
意外と波は荒く、
それでも先端で結ばれる2人。
「海のバカヤロー」って吐き捨てようものならタイダルウェイブをお見舞いされそうなくらいのポテンシャルを秘めた海上。
大海嘯の果て。
月並みなコメントではありますが、自然の脅威とやらを肌で感じました!…ということで、公開するorしない、そもそもこれら写真の存在自体を忘れては思い出しを地味に繰り返していたら1年経っちゃったので「ええい、ままよ!」とお届けしてみました。
帰り道は途中ショートカットすることで江島神社に無事着。
稚児ヶ淵までの要所要所をストリートビューで確認することはできますが、いつものノリでググイと前後進はできないっぽいので本記事を公開した意味は少なからずあったんじゃないかと。
数年後にはストビュー完全対応してそうな江の島ですが、訪問時の参考にしていただけるとこれ幸いです。合言葉は、愛は勝つ!(棒)