ハフハフしたらゴローちゃんはフラレちゃった。
先週の「有楽町ガード下の韓国料理編」に続き、明日6月10日(火)発売予定の週刊SPA!6月17日号に我ら?が漫画版・孤独のグルメ最新作が掲載されます。
こどグルファンにとって今宵は前夜祭に相当する記念すべきナイトであり明日の掲載を祝す意味も込めまして、なぜか今回は原作第9話「神奈川県藤沢市江ノ島の江ノ島丼」でちらり登場した蒸し饅頭でも名高い江の島「中村屋羊羹店」の古代女夫饅頭をハフハフ紹介したいと思います。
1.江の島の郷土銘菓専門店「中村屋羊羹店」
最寄駅から徒歩約30分、散策がてら訪れたい
ということで江の島にやって参りました。
で、逐一どう行ったかを紹介していると前夜祭も終了のお時間になってしまいますのでパパパとかいつまんでお送りしますと、
江島神社境内にある幹が2つ、根が1つの大銀杏「むすびの樹」。
大木の周りに掲げられているピンクの絵馬は「むすび絵馬」と呼び、良縁成就、この銀杏のように1つに結ばれますようにとのことから1体500円で絶賛販売中の素晴らしい商売願掛けです。
リア充爆発しろみんなの願い、叶うといいね!
ステキな景色に心が洗われましたごめんなさい。
階段を登ったり降りたり、ちょっとした紆余曲折を経ながら、
ゴローちゃん(※孤独のグルメ主人公・井之頭五郎の愛称)のように
様々な感情を情緒あふれる細い坂道に重ねながら向かいます。
学生時代付き合っていた彼女を撮影した思い出の場所、
この時は雑草が見事に生え揃ってて見えづらかったんですが、
カップルの皆さんは何となくここでの写真は控えましょう。別れるぞ!
で、そんな御岩屋道をもうしばらく進んだ先にあるのが……
こちらの「中村屋羊羹店」なのでした。
2.1902年創業!110年以上の歴史を誇る老舗
名物は海苔羊羹とのことですが、今回のお目当ては古代女夫饅頭。
賞状に天皇と皇太后、由緒正しきお店ということが分かります。
真向かいは海苔羊羹や饅頭などの和菓子以外が買えるお店。
日本最古の駄菓子屋「上川口屋」を彷彿とさせる造り。築年数スゴそう。
モクモクと湯気が上がっていた専用の蒸し器。
たどり着くまでに想像以上の時間と労力を要したのでひと休み。
店頭で無機質気味に売り文句を連呼するご主人の姿が、さながら困難を乗り越え踏み入った城塞都市・メルキドで話しかけても「メルキドへようこそ」としか返さない街人のように感じられ……って、我ながらアホなこと考えるよなとニヤついていたところにおいでなすったワケですよ。
3.つぶ餡とこし餡、2つで1つな「中村屋羊羹店」の古代女夫饅頭
茶色がつぶ餡、白色がこし餡で各110円。ホカホカしています。
北海道産小豆をじっくり煮込んだ餡を使用。白は、国内産大和芋を使った酒種にこし餡を、茶は、上質な黒糖を独特な製法で仕上げた種に、つぶ餡をそれぞれ包んで蒸しあげた香り豊かな味。
まずはつぶ餡をガヴッと。
続いてこし餡をガヴガヴッと。
温かい状態ってこともあるんでしょうが、饅頭=どうにもズシリと重たいイメージがおれの中にはあるものの、こちらの場合はそういった重みとは無縁、いくらでもホイホイ口に運べちゃいそう。日本のポイフル!(※ポイフルは日本製)
餡の甘みと舌触りはしっかり残しつつも基本的に軽やかな仕上がり。
年中無休でいただけちゃいそうですが、この人肌以上の温もりは肌寒い季節に重宝しそうな気もするし、そういった意味ではオフシーズンに食べるのがちょうど良い、よりしっくり来るかもしれません。
って、ゴローちゃん、こし餡だけ食べちゃってます?
女夫饅頭という商品名だから特に深いこと考えずに1つずつ頬張ったワケですが、この時のゴローちゃんは白のみ口にしているように見えますね。
学生の頃に元カノとどのようにハフハフしたかは描かれていませんが、単にスクリーントーンの貼り忘れとかじゃなく当時と同じ食べ方を再現していたとすれば……とかっていらんことを考えてみたり、ね。
今回は作中でちょこっとだけ登場したお店を取り上げましたが、再訪時には饅頭以外の商品にも手を伸ばしてみたいですね。
絶えず行き交う観光客、さすがは江の島って感じか。
そんなワケで孤独の前夜祭、お楽しみいただけましたでしょうか?
明日の舞台がどこかにもよりますが、通えそうな距離ならなるはやでの聖地巡礼レポートを、とてもじゃないけどムリそうなら粛々と江ノ島丼のお店レビューを公開するんじゃないかと思います。まだ1mmも書いてませんがお楽しみに!
4.店舗情報
店名 | 中村屋羊羹店 |
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住所 | 神奈川県藤沢市江ノ島2-5-25(地図) |
電話番号 | 0466-22-4214 |
営業時間 | 9:00~18:00 |
定休日 | 不定休 |
最寄駅 | 片瀬江ノ島駅、江ノ島駅 |