己【おれ】

主に東京・グルメ・漫画・旅行ネタ。己【おれ】と命名するも乙【おつ】と勘違いされることもよくある残念なブログです。

現役最古!1905年創業の老舗「きしもと食堂」の沖縄そば。小サイズは嬉しい500円!

  • 2016/08/25:更新
  • 2015/03/26:初公開

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祝110周年!1905年(明治38年)創業の最古参「きしもと食堂」の沖縄そば。

己【おれ】沖縄編第1弾記事では伝統的製法+αのオリジナル木灰すばが楽しめる「てんtoてん(てんとぅてん)」を紹介しましたが、沖縄そばを語る上で避けて通れないのが本島北部の老舗「きしもと食堂」にございます。

那覇空港から約2時間、本島北部の老舗沖縄そば専門店

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車で約2時間弱、リムジンバスだと2時間半ほどで到着。

沖縄まではるばる、那覇空港からもうひとはるばる、果たしてそんなやんばる(沖縄本島北部の自然が多く残っている地域のこと)まで足を運ぶ人がいるのか?っているんだなーこれが。

写真は閉店間近の17時台の様子。実に落ち着いておりますが、ベストシーズンのお昼時ともなると開店前から大行列ができるそうで…ってできておりまして、

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お店付近の駐車場はどこも満車のため引き返しました。

実際おれが最初に到着した12時前の時点で50名ほどの猛者(ほぼ100%観光客)が今か今かと待ち構えておりまして、たまらず出直した次第です。

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それでもちらほら並び始めるのは老舗のブランド力ってヤツでしょうか。

支店について

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手書き看板が独特の味を醸し出しております。

もし本店でなくてもいい、とにかく「きしもと食堂」の味が堪能したいというレベルであれば、同じ本部町に支店がありますのでそちらに足を運ばれることを強くおすすめします。

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県道84号に面し、30台近く停められる専用駐車場あり。

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充実の席数、何より通し営業&無休というありがたさ。

支店情報
店名 きしもと食堂 八重岳店
住所 沖縄県国頭郡本部町字伊野波350-1(地図
電話番号 0980-47-6608
営業時間 11:00~19:00
定休日
支店のメニュー一覧
商品名 価格
岸本そば(特大)/(大)/(小) 750円/650円/500円
じゅーしぃ 250円
ライス 150円
生ビール(普通)/(レディース用) 500円/350円
支店訪問時のつぶやき


狭そうに見えて意外な収容力。テーブル&座敷で計35席

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写真右下の小窓からじゃんじゃんばりばりそばが出てきます。

30名以上がどどどと押し寄せたら、いわゆる普通の飲食店では調理に大幅な時間を要し、最初のお客さんと最後のお客さんとの間にヘタしたら30分くらいのロスが発生してしまうものですが、きしもと食堂の場合はとってもスピーディーで、着席して5分と経たない内に出てきたんだから驚きです。
オペレーションが最適化されているのは言わずもがなですが、提供スピードが早い最大の理由として、事前に大量の麺を茹で置きしていることが挙げられます。

もちろん単に茹でた状態で放置しているとフニャフニャになってしまうので、表面に油を塗り、扇風機で麺の山に風を当てまくって乾燥させることで食感維持、さらには沖縄そばならではの独特な歯応えにも拍車がかかりますよと。
で、注文を受けたらその麺をお湯で温め直して油も落として丼に入れてつゆを張って具を盛り付けて完成と実に効率的。

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店頭に積み重ねられた薪はディスプレイ目的ではなく実際に使用。

薪で火を起こして麺を茹でたり出汁を仕込んだり。さらには調理時に出た木灰でかん水代わりの木灰液(灰汁とも言う)をこしらえて麺作りの材料として使ってしまうんだから、まさに無駄がないと。

カツオ利きまくりな甘めのつゆに不揃いな自家製極太麺!「きしもと食堂」の沖縄そば

創業時からメニューはそばとじゅーしぃ(沖縄風炊き込みご飯)のみ。現役最古にして今なお専門店であり続ける老舗の1杯

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沖縄そばといえばこんなビジュアルだよねーを地で行きます。

そばメニューは1品のみで、ソーキそばだとかのチャーシューメン的メニューは皆無。お客さんが選べるのは大(650円)か小(500円)の大きさのみ。

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で、小だと一見グラスの大きさと大差ないと思うかもしれませんが、

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ズモモモモと持ち上げてもまだしっかり麺が残っているというボリューム。

せっかくの沖縄旅行。(おれみたく)たらふく沖縄そばをかっ喰らってやると意気込んでいる方、各店舗の微妙な味の違いを食べ比べてみたい方向けのアドバイスとなりますが、メニューに大小サイズを設けているお店では、小サイズでも一般的なラーメン店の並盛り相当はありますので、同じ日に沖縄そばをハシゴするぞって方や小食の方は小にしておけば間違いないかと思います。

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小でもソーキだラフテーがどでんと2個も乗ってました。

昔からのお店ってヤツは気前がいいんでしょうかね、小と謳いつつも「ラーメン二郎」や「新福菜館」あたりは、まあ二郎なんて特にそうですが、あふれんばかりのボリュームでもてなしてくれますよね。

たっぷりのカツオ節と豚骨、豚肉から成る飴色魚介系和風スープをひたひたに染み込ませた状態から一気にズヴィヴィヴィヴィン

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©ベスト オブ ラーメン in Pocket(文藝春秋/麺's CLUB)

初めて「きしもと食堂」の存在を目にした20年くらい前、沖縄には木灰でそばを打つ変わったメニューがあるんだと驚いたもんですが、

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ズビビンズヴィヴィンズヴィヴィヴィヴィン!

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コーレーグスや唐辛子を垂らしたりかけたり、でもかき混ぜないように、

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ズヴィヴィヴィヴィン!!

沖縄かまぼこを箸休めにしつつもむさぼります。

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当然一滴残らず完食です!(今回はキレイに平らげたのでモザイク処理なし)

豚肉料理が県民食レベルにまで発展した沖縄において、とりわけカツオ漁が盛んな本部町、電気やガスが普及していなかった時代だからこその薪火、さらにはその燃え灰すら材料の一部に活用する。

緻密に計算されたーとかではなく、長年の歴史と経験によって培われた様々な要素が見事に絡み合うことで生まれる、そんな世代を超えて愛され続ける1杯。沖縄を肌で感じるキッカケになるかもしれませんね。

店舗情報

店名 きしもと食堂
住所 沖縄県国頭郡本部町渡久地5(地図
電話番号 0980-47-2887
営業時間 11:00~17:30(売切れ次第終了)
定休日 水曜日