肉入り焼きそばは数あれど、黒毛和牛焼きそばってちょっと珍しい。
昨日よりおっ始まりました「秋田・横手やきそば列伝」の第2弾となる今回は、「藤春食堂」と同じく2007年より毎年開催の「横手やきそば四天王決定戦」で6度も四天王の栄誉に輝いた「旨味処 出端屋(いではや)」自慢の黒毛和牛焼きそばの魅力を牛だけにギュギュギュと紹介したいと思います。
街の居酒屋的な外観と内装にほっこりな「出端屋」
JR横手駅徒歩10分
元々人気店で知名度が高いのはもちろん、その年の四天王に選ばれると集客力が段違いだそうで、店先やらすぐそばの駐車スペースは軒並み満車の大入り状態。
店頭で記念写真を撮る団体客を前にすると、観光地に来たなって実感しますね。
席構成はL字型カウンター6席と2~4名掛けテーブルが数卓で、いずれも靴を脱いで上がる小上がりスタイル。
開店直後の訪問でまだ客足がまばらだったこともありのんびりと。
ピリ辛タイプだ牛すじ乗せだとかありますが、普段和牛を口にする機会に恵まれてないしA4サイズで堂々と取り上げられている黒毛和牛焼きそばで決まり!
サイズは普通盛(780円)、中盛(880円)、大盛(980円)の100円刻み3段階で、麺の量は普通盛1玉(150g)、中盛1.5玉(225g)、大盛は倍の2玉(300g)と、肌感覚的には「藤春食堂」と一緒です。
焼きそば以外にも中華そばやカレーも用意されており、夜営業だとおつまみ系のメニューも充実するそう。
歴代の賞状がズラリズララリ。
四天王の1人「××がやられたようだ」
四天王のもう1人「ヤツは四天王の中でも最弱…」
などといった四天王同士の会話がよくネタにされたりしますが、毎年四天王戦を繰り広げている横手やきそばに限っては悠長に構えようものなら一気に足元すくわれるかと思います。それだけにスゴイ。
卓上調味料はソース、青海苔、醤油、唐辛子、ラー油、胡椒と豊富。
時間帯問わず喫煙可能なようで、厨房からもれる鉄板ジュージュー音とお客さんのくゆらす紫煙を重ねて「(すげえダイナミックな温度のタバコを吸っておりますなー)」とタバコ代わりに小指で鼻をホジホジしながら待つことに。
「出端屋」名物の黒毛和牛焼きそば普通盛780円
従来の横手やきそばに黒毛和牛をギュドンと後乗せ
手前にどでんとおいでなすった横手産黒毛和牛にちょっと興奮。
おれと同じように興奮された方、まあまあ俯瞰写真で落ち着いてください。
でも結局さらに近寄った写真を掲載してしまうワケですが、
後乗せだからこそムダに焼きそば部分と混ざり合うことなくそれぞれをそれぞれのペースで自由に楽しめちゃいますと。
嬉しくて嬉しくて、ピンぼけ。
基本となる具材は豚ひき肉とキャベツとシンプルだからダシを加えた特製ソースと太麺との絡みつきを邪魔しませんし、天に昇る神龍が如く啜り込めます。
そばと頬張る、贅沢な口直しとして役立てるもよしなジューシー焼肉。
個人的にそばの量を増やすならライス追加して手作り焼肉定食にして召し上がりたいと思ったのもつかの間、
結界が、決壊。
そそくさと青海苔やら唐辛子フリフリでリカバリー、を図れず、
ええいままよ!とワックスを練り込むように皿の上で混ぜ合わせ、
さっきはシェンロン、今度はポルンガばりに存在感を高めた太い麺をズビビビ!
何物にも染まらない白身部分をモップに見立てて絡め取るように食べ進め、
ご覧のとおり完食です!
昔ながらの焼きそばと和牛、一見キワモノともとれる組み合わせですが、しっかり横手産の黒毛和牛を用いたりと、実際のところ郷土愛に溢れた1品と言えるかもしれません。
鉄板ひとつで焼きそばから焼肉と何でもできる鉄板ってまさに鉄板ですよね…ということで、次回更新予定の第3弾もどうぞお楽しみに!
店舗情報
店名 | 旨味処 出端屋(いではや) |
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住所 | 秋田県横手市田中町1-25(地図) |
電話番号 | 0182-33-2248 |
営業時間 | 11:00~14:00、17:00~22:00 |
定休日 | 月曜日 |
最寄駅 | 横手駅 |