今週からおっ始まりました「秋田・横手やきそば列伝」も今回で3回目。本日は2007年より毎年開催の「横手やきそば四天王決定戦」で初の四天王入りを果たした「北海屋」の焼きそばまわりをアレコレ紹介してみたいと思います。
時間帯を気にせず訪問できる「北海屋」
1日17時間の通し営業
店頭に止められた自転車が地元民に愛されている何よりの証拠。
スペースの都合上、四天王公認のぼりは通りを挟んで斜め向かいにありました。
その年の四天王に輝いた4店舗だけが公認のぼりの設置を許され、4強に選ばれるか否かで集客力が相当変わるんだそう。実際のところおれも今回の選出をキッカケに訪れたワケですしね。
B級グルメ「横手やきそば」の最高峰を決める「四天王決定戦」が6、7の両日、横手市の秋田ふるさと村で開かれた。来場者による投票の結果、今年の四天王には「食い道楽本店」「藤春食堂」「北海屋」「出端屋」(エントリー順)が選ばれ、「横手やきそば四天王」と書かれた公認の…
読売新聞でも堂々と取り上げられ、知名度うなぎのぼり状態のハズ。
いわゆる街のラーメン屋さんという感じの店内。
東京とかだとカウンター席だけのお店ととらえられちゃいそうな素朴な外観に反して、4名掛け小上がり5卓、6名掛けテーブル1卓、カウンター7席ほどが設けられ、想像以上に広々とした空間で居心地も良好。
テーブル単位で水ポットとボックスティッシュ、定番の卓上調味料がズラリ。
漫画棚やBGMがテレビなのはこの手の店お約束といったところ。
一番人気は生ニンニク、にらキムチ、炒めひき肉が入った特製北海らーめん。
醤油、味噌、塩の3種類を太麺or細麺の6通りから選択可能のスタミナ系メニュー…なんですが、初の四天王に選ばれた今年以降は焼きそばメニューが飛ぶように売れるんでしょうね。
ラーメン以外にも餃子、カレー、定食、丼もの、そばにうどん、さらには一品料理と実に豊富。
自慢のラーメンや焼きそばを啜るだけじゃなくビールや日本酒、ハイボールをグビグビチビリやりながら過ごしても楽しそう。午前11時開店の翌4時閉店と17時間通し営業なのもかゆいところに届く手みたいな感じで嬉しいところ。
焼きそばはスタンダードタイプとシーフードの2枚看板。
肉をトッピングに使うライバル店との差別化を図るために開発された「シーフード焼きそば」の魚介類勝負で今年の四天王戦を制したそうで、それならシーフード焼きそばを頼むべきだったのかもしれませんが、いやいやまずはデフォルトを知るべきでしょということで。
冒頭でもおなじみ「北海屋」の肉玉焼きそばダブル
で、ご到着。スープ付きって地味にありがたいですよね。
写真はダブル、その名のとおり麺が2玉。
麺量は1玉(150g)から最大3玉(450g)のトリプルまで200円刻みの3段階制で、写真はダブルなので麺2玉(300g)。スープがあることも考えるとトリプルなんて焼きそばにしたら相当食べ応えアリアリと言えます。
注文を受けてから織り成す鉄板のジュージュー音の果てに紡がれる…
ぴののわーる。
刻みキャベツと豚ひき肉。食べ始めは細切れ肉だスライス肉あたりを所望したくなりますが、シンプルな具材だからこそムラなく炒められ、ソースや麺との絡みつきもバッチリ。
黙々とズビビンズビビン食べ進める中、
黄色いキミが今か今かと待ちわびているような気がしたから、
ズキューンとど真ん中を打ち抜いて、
カラメルを絡めるように混ぜ混ぜ。
そして、ぶるごーにゅ。
ダシが加えられマッタリというよりはサラサラ傾向な甘辛ソースだから口当たりは意外と軽やか、重くなる気配はありません。
溶かし切っても焼きそばの余熱で完熟に近づけてパクリといただくもよし。
口の中をリセットする役割を果たす卵白はくるりと丸め、
そばを挟み込んで焼きそばパンスタイルにして頬張るのも面白い。
ご覧のとおり完食です!(※汚いのでモザイク処理済み)
料理写真を見るからに海鮮素材具沢山のシーフード焼きそばも捨てがたかったんですが、ここは焼きそばにとらわれずその他のおつまみ系メニューをパクツイ(※パクパクついばむの略。造語)しながらゴキュゴキュ酒を煽ることでその真価を発揮しそうな気がしました。
食事もしっかりとれるし飲み直し目的で暖簾をくぐってみたり、次回横手市に足を運ぶ際はこちらで夜を明かしてみたいですね。