- 2017/01/20:更新
- 2014/02/08:初公開
ゆったりと流れる時間のお供に。浅草「珈琲アロマ」のブレンドコーヒー。
浅草と言えば説明不要の日本を代表する観光スポット。国内外問わず日々多くの観光客でごった返す場所だから、ちょっと一息入れるお店を探すのだって一苦労かもしれません。
そこで今回は、雑多な雰囲気の浅草でひと休みするのにピッタリな昭和の純喫茶「珈琲アロマ」を紹介いたします。
前東京オリンピックが開催された1964年(昭和39年)創業。50年以上の歴史を誇る浅草の老舗純喫茶「珈琲アロマ」
見るからにレトロと分かる「珈琲アロマ」の外観。
つくばエクスプレス浅草駅から徒歩2分。田原町駅やら東京メトロ・都営地下鉄・東武鉄道各線浅草駅からも散策がてら向かえます。
コカ・コーラの看板や鉄柵に時代を感じます。
立て看板。コーヒーの抽出は昔ながらのネルドリップ式を採用。
コの字型カウンター16席のみなんだけど、妙な居心地の良さを覚える店内
年配の常連客が多いですが、初めての場合でも温かく迎え入れてくれるので安心です。
タバコを吸う場合は自発的に奥の席に座る・バカ騒ぎしないだとか、言ってしまえば当たり前のことをそつなくこなす、そんな暗黙のルールが根付いています。
また、気さくな下町の喫茶店という顔も併せ持っているから堅苦しいと感じることはほぼなく、何というか古き良き昭和の空間を堪能できるんですよね。
快適なお店作りに欠かせない、マスターの人柄と機転の利いた接客。
常連&一見別け隔てなく接する、注文を受けて着手から提供に至るまでの間に無駄な動きがほぼ皆無など、紳士であり真摯な立ち振る舞いに多くの方がこの店はアタリと感じることでしょう。単純に見ているだけでも気持ち良いですしね。
お店の造り自体は古いですが、清潔で掃除の行き届いている点からもマスターの誠実な人となりってヤツが伺えます。
カスターセットは年季の入ったシュガーポット、食卓塩、爪楊枝。
浅草「珈琲アロマ」メニュー一覧
純喫茶だから酒類なし。トースト類の控え目な価格設定が嬉しい。
ドリンク
商品名 | 価格 |
---|---|
ブレンドコーヒー | 350円 |
ストレートコーヒー | 480円 |
ミルクコーヒー | 350円 |
ミルク | 350円 |
レモンティー | 350円 |
ミルクティー | 350円 |
ココア | 440円 |
アイスコーヒー | 370円 |
アイスミルクコーヒー | 370円 |
アイスティー | 370円 |
アイスココア | 460円 |
ソーダ水 | 370円 |
コカ・コーラ | 400円 |
生ジュース(イチゴ・バナナ・アンズ・オレンジ) | 各400円 |
レモンスカッシュ | 430円 |
レモネード | 400円 |
ミルクセーキ | 430円 |
トースト(1枚)
商品名 | 価格 |
---|---|
バター | 110円 |
ジャム | 130円 |
チーズ | 130円 |
ピーナッツバター | 130円 |
ハムトースト | 280円 |
オニオントースト | 280円 |
ホットドッグ | 280円 |
マスターの真面目な仕事が光る、浅草「珈琲アロマ」のネルドリップ式ブレンドコーヒー&ホットドッグ
注文ごとに用いられる布袋と使い込まれたホーロー製ポットにより紡ぎ出される1杯。
温度管理されたお湯を注いで抽出するため、コーヒーチェーン店のホットコーヒーよりも提供にいくらか時間はかかりますが、その分余計な苦味なし、新鮮さすら覚える飲みやすい1杯。まさにアロマという店名にふさわしい香り。
そんな浅煎りブレンドコーヒーに合わせたいのがホットドッグ。
浅草屈指の人気を誇る「パンのペリカン」のコッペパンを使用。
シンプルかつ飽きのこない味わい。こんなモーニングを迎えられる地元民が羨ましい。
氷も一緒に砕いたフローズンな口当たり。浅草「珈琲アロマ」の生バナナジュース&オニオントースト
「氷も一緒に砕いているのでそのままお飲みください」とマスター。
普通この手のジュースはストローで飲むもんだと思っていましたが、グラスに直接口をつけて飲むバナナジュースはダイレクトなコクと甘みが良い感じ。
3等分されて片手でも持ちやすいオニオントースト。
こんがりな焼き色。こちらも「ペリカン」のパンを使用。
シャキシャキ食感のスライスオニオンとピクルス、マスタードと黒胡椒で味付けされた具を香ばしいトーストでいただく。ピリッとした辛みとパン本来のしっとりさをグビビとバナナジュースで洗い流す。嗚呼、良い…。
つまりそれは、こんなモーニングを迎えられる地元民が羨ましい。(2回目)
トースト類はそれ単体でお腹が満たされるかと言えば正直ノーなボリュームですが、ブレイクタイムについつい頼みたくなるナイスな仕上がりですね。
2020年の東京オリンピック開催時も通っていたい名喫茶
まったりとしたひと時の後、店を出たらすっかり日が落ちていた。
半世紀以上昔の前東京オリンピックの年に開店した純喫茶で迎える新しいオリンピック。それ良い、すっごく良いとかってことを考えほくそ笑みながら歩く夜の浅草。純粋に足を運びたい、通い続けたいと思わせる何かが「アロマ」にはあるんですよねぇ。
これからもマイペースに、末永く営業して欲しいと思います。
皆さん見慣れた雷門を裏から撮影。きっとレア。ある意味これもマイペース。