- 2016/09/10:更新
- 2013/12/14:初公開

飲んだ後無性に恋しくなるラーメン、たまらないですよねぇ。
忘年会シーズンも真っ只中、どのお店もワイワイガヤガヤ大賑わいではありますが、誰それみそれが騒ぎたいワケじゃない、腰を据えて今年1年を振り返ったり静かに語り合いたい時も多分にあるかと思います。
せっかく個室席を予約したのに近くで団体客が騒いでうるさくてたまらないってケースも往々にあり得るでしょうし、〆のラーメンを求めて外を徘徊するには寒すぎるし、見つけたら見つけたで同じような考えで集まった酔客達でごった返していて落胆することだってあることでしょう。
…ということで、1人酒orサシ飲みするならラーメン屋がおすすめと言ってはばからないってほどじゃないけれど、まあ普通におすすめしますよレベルなワタクシ正衛門が今回紹介するのは「ラーメン大賞」でもおなじみ、かつてラーメン日本一にも輝いた東京・湯島の「らーめん天神下大喜」でございやす。
行列のできるお店だからこそ、あえてこの時期がおすすめ

和食歴20年なご主人のお店だからか、和を感じさせる外観。
行列のできるラーメン屋の1軒としても有名ではありますが、この時期だと居酒屋に多くのお客さんをとられていることもあり、ディナータイムは比較的のんびり過ごせるんじゃないかと思います。
湯島駅1番出口からだと徒歩2分とアクセス良好なのもありがたいっす。

日頃から様々な限定メニューの開発や既存メニューのチューンナップを実施。
自家製麺、それも1種類ではなくメニューに応じて太さや縮れ具合の異なる麺を使い分けるこだわりっぷり。
加えて日本蕎麦特有の香りや風味、喉越しに負けない麺作りをと、実に高いハードルを掲げているだけに、食べる側もどれにしようか決め切れないなんてこともあるんじゃないでしょうか。
テーブル2つ、カウンターによる計15席の店内

それぞれの入れ物もどこか居酒屋っぽいカスターセット。
照明も薄暗く、「将来は居酒屋風にしたい」とかつて何かの雑誌で語っていた店主の考えが見事に実現したということですね。

基本は店外の券売機で事前に買うスタイルだけど、後から注文も当然可能。
豊富な麺類。つけそばともりそば、一見同じに思えるメニューについても細麺か太麺か、濃口醤油味か醤油味か、きちんと違いを設けていることが分かります。

裏面はお酒やつまみ類。ラーメン屋で飲むワイン…興味深い。
訪問時、いくつかのおつまみメニューが販売中止で残念でしたが、今なら再開しているかもだし、アルコール類はお通しサービスなのもステキ。
また、キャッシュオン形式だから頼みすぎて後々お金が足りないなんて事態に陥ることもないから安心して飲み食いできます。
啜る前に食う!らーめん天神下大喜の居酒屋メニュー

ねぎちゃーしゅう500円。

青ねぎと白髪ねぎ、当たり前だけど切り方も変われば食感も変わる。
チャーシューの下にはもやしが敷かれてて、からしでツーンとなった鼻と口の中を中和する作用があるんじゃないかと思うんだ、知らんけど。

鶏だし玉子焼き400円。
出汁巻き玉子は定番だけど、鶏出汁ってのがまたね。
出汁と玉子で鶏がダブってしまったなどと、某孤独のグルメの主人公の迷言名言もすんなり口走れますね。

ちゃーしゅうからし和え300円。
確か唐揚げだかとり梅和えだかを頼もうとしたらそれも販売中止で何となく頼んだのがこちらだった気がします。
考えてみればこれもねぎちゃーしゅうとからし和えでブタがダブ(ry

ちょっとした三種の神器っぽい。

もちろん餃子も忘れちゃいけない名脇役。400円。

見るからにパリッパリで香ばしい歯応え。
添えられるレモンと大根おろしが、いかにもな餃子とちゃうよ、これが大喜スタイルだよとさり気なく主張しているかのようでナイス。

ごはん(並200円・小100円)にはデフォルトでチャーシューの佃煮付き。
月~金のランチタイムだと小ごはんが50円なのも嬉しいサービスだし、基本的にラーメン屋だから飲めなくたって臆する必要もないし、酒のつまみをおかずにごはんをかっ喰らたっていいでしょう。
〆はもちろん、ラーメンなどの麺類でズビドゥバシュビドゥバ

1999年創業時からのメニュー、醤油らーめん680円。

底に向かうにつれてどんどん細くなる切立丼。
ついついろくろみたいにクルクル回したくな、うーん美味しそうだ。

飲んだ後にじんわり胃に染み渡る鶏ガラベースの和風スープを、

細麺が絡んでぐいぐい引っ張り上げます。
あっさりスープに細麺、いわゆる王道の組み合わせなんだけど、具材にカイワレを使ったり、細いんだけどコリコリした手作りメンマとか、きっと細かいレベルでこだわっているんだろうなーと感じさせる仕上がり。
ただ、メニューで濃口と謳っているだけに、人によってはしょっぱいと感じるかもしれないので、その場合は名物の鶏そば(塩味)、梅塩ラーメンに中華そば(濃口醤油味、薄口醤油味、塩味から選択)、季節限定の味噌ラーメン、

あえてつけ麺を啜ってみるのも面白いかもしれません。
…といった感じで、飲みにもピッタリって言っている割には酒の写真が一切出てこなかったのはグビグビ飲み進めちゃったからということで、行く前から絶対に混んでいるって分かり切ったお店で飲むよりも、普段混んでいるラーメン屋に目を向けてみるのもアリなんじゃないでしょうか。

もう終了しちゃったけど、限定メニューのかけみそ。
訪れる度に何かしらの発見や出会いがあるのも大喜に行って良かったと感じる所以です。
