- 2016/10/06:更新
- 2013/10/21:初公開
新橋界隈のオヤジ達の心と胃袋を虜にする「むさしや」のオムライス。
あくまで直感ですが、洋食といえば男性よりも女性の方が好みだし、評判の洋食屋があると聞けば我先にと急ぐ方も少なくないんじゃないでしょうか。
ところがどっこい、お父さんの街・新橋にはここぞとばかりにオヤジ達が集い、ランチタイムを中心に行列の絶えない老舗洋食店がございまして、それが今回紹介する「むさしや」なのでした。
JR新橋駅烏森口徒歩1分、100年以上の歴史を誇る老舗洋食店「むさしや」
外壁が印象的な1971年竣工のニュー新橋ビル。
多くの店舗が軒を連ねる同ビル1階に…
平日14時前でも行列が絶えない「むさしや」はあります。
店の造り含め、メシ時を軽く過ぎても店の外にまで行列が及んじゃっているこの感じ、お隣り有楽町にある「麺屋ひょっとこ」とかぶるものがありますね。あちらも同じく駅から徒歩1分。
創業明治18年といえば1885年と、実に100年以上も昔。
とはいえ、創業当初から洋食を出していたかと言えばそんなことはないらしく、初めは愛宕で焼きいも等を売ることからスタートし、後に新橋に移転、昭和の高度経済成長期以降に現在の洋食を提供するお店になったそうで、それでも50年前後の歴史なんだから驚きです。
最後尾あたりから眺めると、うん、紛れもなくオヤジ達。
すだれ越しに見えるのもやっぱりオヤジ達。
お兄さんや女性もちらほら見かけますが、全体の7~8割はオヤジ達。
客の大半がオヤジ達といえば、以前紹介した「赤羽の朝9時から飲めるオヤジだらけの居酒屋・まるます家」を思い浮かべましたが、こちらも負けず劣らずと言った感じではあるものの、オフィス街という場所柄、スーツな方々がメインですかね。
テイクアウトもできるけど並ぶ。それがオヤジ道。知らんけど。
着席とほぼ同時に会計&料理提供、カウンター席のみの店内
各商品の補足コメントが飾りげなくナイス。
人気なのはメニューにも記載されているとおりナポリタンとオムライスで、オムライスにもナポリタンがつくので今回はオムライスを注文。
行列店だから並んでいる最中にオーダー&調理し、着席とほぼ同じタイミングで会計&料理提供だから実にスピーディー。こういった部分もオヤジ達に評価されている理由かも。
ティッシュ完備だから口をくわんくわんにさせても問題なし。
洋食屋なのに箸が用意されているのも気軽な感じでまたステキ。
昔ながらの見た目と味わい!新橋「むさしや」のオムライス
+150円の大盛りにしたので850円。(通常サイズは700円)
デミグラスソース、なにそれ?美味しいの?と言わんばかりの、お店よりもひとん家で出てきそうな感じがむしろ嬉しい。
大盛りにしたからなんですかね、添えられるナポリタンの量が脇役レベルをゆうに超えており、サラダともども主役のオムライスに食い込む勢いです。
そんじょそこらのプレートランチの量で満足していると完食は難しいかも。
ヘタなスープよりも味噌汁、ますますひとん家っぽいぞ。
「吉祥寺カヤシマ」や「麻布十番おもかげ」もそうだけど、洋食に味噌汁の組み合わせって何かホッとするんだよなー。
オムライスもナポリタンも濃いからマヨネーズたっぷりサラダとの相性も抜群。
薄めの卵焼きを崩すと、中から飛び出すケチャップライス。
ナポリタンのケチャップとケチャップがダブってしまった…これ書いている今はそんな孤独のグルメなセリフも余裕で吐けますが、バターがしっかり効いたケチャップライスをパクつこうものなら、そのオーソドックスさがたまらないというか、妙に懐かしい気持ちになっちゃって、幼少期から今までの色んな思い出が蘇っては消えてを繰り返し、
ご覧のように完食しちまいました。(※汚いのでモザイク処理済み)
食い終わったらのんびりしないで店を出るが基本だから、食事を誰かとのコミュニケーションや休憩目的と位置づける方にはしんどいかもしれませんが、たまに行くならこんな店、不思議と童心に返れる気がするから食った後は妙に楽しくなって元気が出ちゃうというか、ちょっとした栄養ドリンク感覚なランチタイムが過ごせると思います。
ここに通うオヤジの1人1人が少年の心で食事しているとは到底思えないけれど、そんなことを考えたりするあたり、おれもすっかりオヤジの仲間入りを果たしちゃったのかもしれません。
もちろんオヤジに限らず、気になったら誰それ構わず足を運んでみて下さいね!
店舗情報
店名 | むさしや |
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住所 | 東京都港区新橋2-16-1 ニュー新橋ビル1F(地図) |
電話番号 | 03-3501-3603 |
営業時間(月~金) | 10:30~20:00頃 |
営業時間(土曜日) | 11:00~15:00頃 |
定休日 | 日曜日・祝日 |
最寄駅 | 新橋駅 |