デフォルト1杯あたりの価格が700~800円台、チャーシューなどの追加トッピングをすれば優に1,000円超え。
昨年末発売の「ミシュランガイド東京 2017」にて「巣鴨・JapaneseSobaNoodles 蔦(ジャパニーズ ソバ ヌードル ツタ)」に続き「大塚・鳴龍」が1つ星を獲得したことでさらなる盛り上がりを見せる東京のラーメンシーン。
東京のラーメンは高い、それは間違いない。けれどもすべてのお店がそうとも限りません。
これまで数々のワンコインな飲食店を紹介して来ましたが、北千住「りんりん」はこんなご時世でもラーメン1杯330円、餃子1皿220円!両方合わせて550円!!何なら1皿280円の焼そば&餃子なら500円ポッキリ!!!
つい段階的に興奮しちゃいましたが、今回は東京の下町で40年以上愛される老舗「りんりん」についてお届けいたします。
北千住駅徒歩7分、日本一長い国道4号沿いの老舗「りんりん」。創業1975年(昭和50年)
夜に訪れると雰囲気抜群の昭和レトロな外観。
席数はL字型カウンター8席のみと狭めで、入口右手には餃子と焼そばのおみやげコーナーを設置。餃子は焼・生どちらを持ち帰るか選べるパターン。
客層は仕事帰りのいかにもなサラリーマンやらおじちゃんだけじゃなく、10代くらいの男女もいて、地元民はもちろん若い世代にも心の拠り所として定着しているのだなーと実感。お母さんとか当たり前のようにおみやげコーナーで餃子を買って帰ったりしていたものね。
醤油、酢、ラー油なんかの定番調味料とお冷。
洗いたてのグラスに注いで出されたもんだからグラスとその付近が濡れちゃっていたんだけど、こういうの、何か好き。
北千住「りんりん」のメニュー一覧。
2014年の消費税増税前はラーメンとカレーライスが各300円、餃子が1皿200円とさらに安く、セットにしても500円のワンコイン。焼そばに至っては1皿250円だったから餃子とセットで450円、驚きの価格設定でした。まあ今でも充分驚きですけどね!
それでいてホットペッパーグルメのクーポンにも対応していて、今だとラーメン・チャーシューメン注文するとワンタン2つサービスを実施中!スゴイな、さらに割引とかではなくメニューにないワンタン奉仕って。ちょっと食べてみたい。
店内設置のテレビをながら見しつつ調理風景も垣間見る。
くたびれた、でも味のある空間。軽やかに動きつつも一見客にだって優しく丁寧に接する従業員。
おみやげコーナー対面で焼かれる餃子。
飄々とした身のこなしで寡黙にモクモク焼き上げる。最初ゼルダの薬売りおばあさんみたいって思いましたが、後に男性と判明しました。人って第一印象だけでは分からないものだな。
細かいこと考えずに食べられるおいしいラーメン。北千住「りんりん」の激安醤油ラーメン・餃子・焼そばにカレーライス
この見た目。思わず「うん!これこれ!」と唸る方もさぞ多いんじゃないでしょうか。
昨今主流のラーメンは香味油を使ったり厳格な温度調整をしたりで湯気が立ち上がらないものも多いですが、「りんりん」の場合はモクモクですからね。
チャーシュー、メンマ、刻みネギとオーソドックス。
「安いんだから仕方ないでしょ」と具材少なめかと思いきや、フツーにチャーシュー2枚のメンマもしっかりでこれは嬉しい。
「+100円の大盛だとかチャーシューメンにするとどないなボリュームになってしまうんじゃー?」と気になりつつも、「りんりん」だとその100円にもうひと声上乗せすると餃子が楽しめるもんだからどちらもまだ未食。
琥珀色の鶏ガラ醤油スープに浮かぶ刻みネギ。
チュルリラ啜れる気持ちウェービーな中細麺。
+50円で生玉子をポチャンすれば白身にだってしっかり火が通りますし、その玉子と絡めてより滑らかに啜ろうものならエッグエッグとむせび泣く年配客だっているかもしれない。「こういうのでいいんだよ、こういうので」なビジュアルともども懐かしい、昔ながらの醤油ラーメン。
1皿220円でも焼きたて6個入りの餃子。
見るからに香ばしい、食べても当然香ばしい。八卦で縁取られた楕円皿ともどもこれまた「やってくれるぜ」なシンプル焼き餃子。餡もしっかり詰められておりビールと一緒にいただきたい……でもそうすると長居するお客さん続出なのもあるのかな、「りんりん」では残念ながらアルコール類の取り扱いなし。
お酒と一緒につまみたい場合はテイクアウトするっきゃない……それか日本酒の原料が米なのを良いことに+150円で餃子ライスにしてあおるように平らげるのもアリ……まあそこまで無理せず、店内ではフツーにノンアルコールでいただきましょうね。
ラーメン同様、アッサリとした味付けの焼そば。
その日がたまたまなのか、ラーメン&焼そば以上に人気だったカレーライス。
餃子も焼そばもカレーライスも、いずれも郷愁くすぐる味わいですが、個人的に「りんりん」ではやっぱり醤油ラーメンだなー。
おれ自身は美味いもんにありつけるならラーメン1杯あたりのさらなる値上げもやむなしって考えではありますが、「りんりん」のようなお手頃ラーメンだって、こう無性にズヴィヴィヴィヴィンとかっ喰らいたくなる時があるんですよね。
かっ喰らったら汚くなったのでモザイク処理済み。
例えば蕎麦や寿司にも高級店と立ち食い店(回転寿司)とあるように、色んなお店があった方が楽しいと思いますし、先入観にとらわれずフラリ気軽にラーメンを食べ歩き続けたいと思います。
店舗情報
店名 | りんりん |
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住所 | 東京都足立区千住中居町17-14(地図) |
電話番号 | 03-3870-2187 |
営業時間 | 10:30~21:00 |
定休日 | 水曜日 |
最寄駅 | 北千住駅、千住大橋駅 |
リンク | りんりん(北千住/ラーメン) |