己【おれ】

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【沖縄ひとり旅】日本最南端のかき氷専門店「パーラーみんぴか」の波照間黒みつスペシャルと夏空サイクリング

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日本最南端のかき氷専門店「パーラーみんぴか」で1番人気の波照間黒みつスペシャル。

暑い夏の日に食べるかき氷がたまらない。たまらないからふんだんに暑くても許せるのか、暑いから食べたくなるのかは分からないけれど、とにかくたまらないのは確か。

先日、民間人が訪れることのできる日本最南端の地・沖縄県は波照間島(はてるまじま)にてひと足早い夏日和を体験。道中でいただいたかき氷がめっぽう美味しかったので、ムダに多い写真とともにお届けします。

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圧倒的に雄大な波照間島の青空。

平均気温20℃超え、島民いわく1年中泳ぐことのできる波照間島は、いつでも南国気分を味わえたり、南十字星を肉眼で観測できたりもするので、これから行っても楽しいし、何なら来年の夏旅行の参考にしてもらえるならこれ幸いです。

日本最南端の有人島・波照間島までの行き方

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まずは飛行機で石垣島まで向かいます。

羽田から新石垣空港までの直行便に乗りましたが、好天に恵まれたのでスマートフォンのカメラでもご覧のような絶景写真の撮影に成功。もう嬉しくて嬉しくて震えそうになるカラダを制御するのにエネルギーを使い果たしてしまったので、程なくして寝落ちしました。

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数時間後、石垣島に着陸。

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「南ぬ島 石垣空港 国内線」って書いてます。

英語表記の「Ishigaki Airport Domestic」がテロップみたいな立体感なのが味わい深いですね。

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空港を出ると目の前にバス・タクシー乗り場が広がっているので、どちらかに乗ります。

友人等が迎えに来てくれる、レンタカーを利用する場合なんかはその限りではありませんが、波照間島には「石垣港離島ターミナル」から船に乗って向かいますので、とにもかくにも離島ターミナルへ。

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サングラスを着用しての運転。日差しの強さを物語っていますし、何だかデーゲームのプロ野球選手みたいですね。

タクシーだと目的地まで直通のため、片道30分で約3,000円。バスは停留所で都度都度泊まりながら向かう路線バス(片道約40分)と離島ターミナルまでノンストップで進むタイプ(片道約30分)とありますが、運賃は500円くらいと格安。タクシーかバスか、どちらにするかは予算だ運行状況などから判断してみてください。

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ブーンと走り、離島ターミナルに着きました。

ひょっこり斜め後ろで構えているシーサーが守り神っぽく見えないのがポイントっちゃポイント。ちなみに2007年開所と新しめ。

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石垣島と波照間島を結ぶ船を提供する安栄観光の乗船券売り場に行きます。

シーズンによっては満席で希望の船に乗ることすらできない場合もあり得ます。
安栄観光公式サイト」では事前に乗船券を予約することができ、運賃は乗船当日に受付で支払うルールなので、波照間島行きを決めたタイミングでなる早で往復乗船券の予約をするのが無難でしょう。

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石垣島出身の元ボクシング世界チャンピオン・具志堅用高がゴールドにお出迎え。

沖縄返還から間もない1976年に同県出身者初の世界王者となった氏は、地元民からすればとてつもない英雄に他ならないんでしょうね。間違ってもとなりに並んで「海賊王におれはなる」のポージングを決めてはいけませんからねごめんなさい。

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屋内外に席を設けた高速船。

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腰椎圧迫骨折て。

屋外の方が波風だとかを感じれて気持ち良いかなーと思いつつ、でも高速船の揺れがハンパないことを事前に知っていたので、そそくさと屋内席に座りました。

ちなみに過去にこの手の事故が発生したことから、石垣・波照間間の高速船運行については相当慎重になっているようで、結構な頻度で欠航します。もう行けたらラッキーとでも思っておけば気は楽です。(当日の運行状況についても「安栄観光公式サイト」で確認可能なので便利です)

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他の荷物の影響を受け、何年も干していない煎餅布団みたいな見た目でアレですが、事前に酔い止め薬を飲んだおかげで船酔いすることはありませんでした。


参考になるか分かりませんが、大体こんな感じの揺れっぷりです。

フツーに他の乗客の話し声が聞こえてくることからもそこまで心配する必要もないとは思いますが、基本的に揺れ揺れ、急にドカンと何かにぶつかった時のような衝撃もあったりしますし、地味に60~70分乗り続けないといけないんですが、まあアトラクションの一種と割り切れるなら大丈夫ですかね。

動画自体は比較的前の座席で撮影したものなので、後部座席や風とかがもっと穏やかであればこの限りではありませんし、波照間島に着いても移動やら何やらが少なからず発生しますので、寝れるなら寝ておくに越したことはないでしょう。

波照間港からチャリンコで約5分、「パーラーみんぴか」までの道のり

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波照間島に上陸。

波照間島の面積は12.73km²とそれほど大きくはないのですが、直射日光を遮る高いビルとかがない・意外と坂道が多いため、歩きだと想像以上に体力を消耗しますし、気をつけないとあっという間に日焼けしちゃいます。

徒歩よりも断然快適に移動できる、自転車、バイク、何ならレンタカーの利用を強くおすすめします。自転車は電動アシストタイプを借りるのがベターですね。(宿泊予定者は宿泊先でレンタルするのが安く済むかと)

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徒歩だと上り坂もあるので10分以上かかるかも。

港から道なりにまっすぐ進みますと、途中で「モーモー」鳴いている牛達と遭遇。実にのどかな光景です。

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牧場沿いに反時計回りにチャリンコを走らせ裏手に回り、

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ちょっとした坂道を登ります。

右斜め前に「止まれ」とありますが、構わず進みます。

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ズンズンズズズン…

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ズズズズズン。

突き当たりを右折しまして、

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さらなる勾配をズズズンチャリン!(意味もなくベル鳴らす)

ホントにこんな場所にかき氷屋さんがあるのかと不安になるでしょうが、

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左手にある怪しげな土産屋さん「モンパの木」を通り過ぎたそのとなりに、

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でーんとございます。

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バス停を模したかわいらしい看板が目印。

お店を背にして左手の集落側から来ればそこまで不安を覚えなくて済むんでしょうが、ニシ浜(波照間港)側からだと周りに牧場ぐらいしか目立つ場所がないので、この立て看板を目にした時は、何というか救われた気持ちになりました。

2005年創業、日本最南端のかき氷専門店「パーラーみんぴか」

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かき氷以外にもカレーライスにビールにジュースなどが並びます。

何気に見逃せないのが幻の泡盛「泡波」がグラス1杯500円で楽しめる点ですね。

この波照間島で老夫婦による手作り、島民が消費するくらいの量しか製造できないことから島外に出回ることは極めて珍しく、出回ったとしても定価をはるかに上回るプレミア価格となる「泡波」が600円のオリオン生ビールよりも安く飲めてしまうのは波照間島ならではといったところでしょうか。(石垣島の某居酒屋でもグラス1杯1,000円と倍額でした)

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店頭ではオリジナルの雑貨を購入することもできます。

空港の売店とかよりも個性的な、ここにしかないお土産って意味ではレアかもしれません。

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最初に入口右手のカウンターで注文して会計、番号札を受け取ります。

メニューは日替わりにつき、時期によってはないものあるものと分かれますが、「みんぴか」で1番人気の波照間黒みつスペシャル(500円)にしました。

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自然の景色を一望できるカウンター席はカップルに人気っぽい。

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風景よりもキミを見ていたいリア充に人気のテーブル席。

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子連れや団体客に重宝されそうなテラス席と、全部で20席のキャパシティ。

サイクリングにスイミング、渇いたカラダに癒やしと潤いを与えてくれる「パーラーみんぴか」の波照間黒みつスペシャル

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そのビジュアルを前にすると「ウオッ」「スゴイ」などの感想がちらほらと。

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ちょっとした風でもバフバフ飛び散るたっぷりきなこ。

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積み上がった氷に土色のきなこを振りかけると「マウンテン!」って感激もひとしおですね。

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こぼさず食べるのが難しいと承知でも、なるべくこぼさないようかっ喰らう!

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まっ、ムリだったんですけどね。

かき氷提供時にフキンも渡してくれるので、もう遠慮なく平らげる方針にシフトします。

ミルクと波照間産の黒糖で作られた黒みつでしっかりマスキングされた氷菓は、どこからすくっても瑞々しく、いわゆる氷がダマになっててすくい辛いとかもなく、全体的にしっかりと味がついていて、かつ甘すぎることのないサッパリめなテイストだから飽きることなく食べ進められます。

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見るに堪えないひどさになって参りましたのでモザイクで失礼します。

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底の方にたまった黒みつきなこミルクもグビビングビビン。

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汁まで完食、汁完です!

スーパーやコンビニや自動販売機なんかがそこら中にある街だとこの手のオシャレかき氷を出す飲食店もちらほらありそうなんですが、そうじゃない、自然の美しさを存分に残した波照間島で口にできる悦び。代替できないジューシーさ。ホントにもうたまりません。

水分補給も完了したところで、波照間島の夏空をぶらぶらサイクリング

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波照間島で最も大きな売店「名石共同売店」。

波照間島にはスーパーやコンビニなる便利なシロモノはございませんので、飲み物以外の食料や日用品だとかを島に点在するこの手の売店で買い揃えておく必要があります。

ネットショップやオークションで見かけはするものの、定価で出回ることはまずない「泡波」。

運が良ければ幻の泡盛「泡波」を定価で購入できるので、「泡波」目当ての方は最初に売店を巡ってみるのも手かもしれません。

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幸運にも買えた「泡波」片手に「波照間酒造所」前で記念撮影。

酒造所では「泡波」の販売も行っておらず、基本的に一般人の立ち入り禁止なので、せいぜい外観を撮影する程度に留めておきましょう。

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日本最南端の郵便局「波照間郵便局」。

ここから手紙を出すと日本最南端の消印を押してくれるので、旅の知らせを出してみると話のネタになったり後で自慢できるかも。

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マンホールのフタも良い味を出しています。

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珊瑚石を積み上げて作られた見張り台「コート盛」からは波照間島を眺望。

「みんぴか」から1kmほど離れていますが、集落のすぐそばにあるので観光スポットとしても有名です。

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「みんぴか」から2kmほど離れた場所にある「底名溜池展望台」。

海に最も近い展望台の1つなので、晴れていれば言うことなしの絶景が拝められるとのこと。

ただ、こちらについては宿泊先でもらった手作りの地図に記載されておらず、Googleマップを頼りに向かったのですが、先行きが不安になるほどの砂利道だとかを進み切ってようやくたどり着けます。なかなかの穴場感。

Google マップ - GPS ナビ

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グーグル様の手にかかれば波照間島のような離島ですらほぼ完全対応、ストリートビューまで利用できちゃうから迷子知らず。

おかげさまで島内にいる間はGoogleマップで現在地と何となく行きたい場所を確認するくらいで、あとはもう自由気まま風の吹くままペダルをギコギコ漕ぎまくっていました。

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集落内はこんな感じで人の気配を漂わせておりますが、

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少しでも中心街から外れますと、

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当たり前のようにサトウキビ畑が登場し、

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思わず「うおおおおお!!!」と叫びたくなる瞬間に立ち会えます。

周りに誰もいなかったから、もうガチで叫びましたし、叫びながら両足おっぴろげて直進道路を意味もなく蛇行運転しちゃいました。

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そして日本最南端の有人島をさらにさらに南下すれば、

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どどんと「日本最南端平和の碑」がある高那崎にたどり着き、

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自転車を止めて少し歩くと「日本最南端之碑」もございます。

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石碑のすぐ左手にある色とりどりのオブジェと「蛇の道」は日本全国から集められた石でできており、

2匹の蛇が絡み合うように見えるその様は、2度と戦争で内地と離れ離れにならないようにとの思いが込められているそうで、その思いに共感したこともあり、当ブログPC版の背景画像ではこの時撮った写真を採用しています。

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天気が悪いんじゃないの、逆光があまりに強すぎて悪天候に見えるだけなの。

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畜産が人間の営みにとって欠かすことができないと肌で感じるほどに「モーモー」「メエメエ(山羊)」なモーモーパラダイスを通り過ぎて北上すれば、

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トリップアドバイザーで日本一のビーチに選ばれたことのあるニシ浜があって、

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「今まで浸かってきた海とは何だったのか?」と考えさせられるくらいに美しい砂浜を拝めます。

あまりに澄み切っていて空の色を如実に映し出すことから波照間ブルーと称されるほどで、雲の多い夕方頃でもそんじょそこらの海岸よりもハイレベルな海模様を満喫できます。空気が澄む季節の朝っぱらだとより一層の青々しさなんだろうなー。

それにつけても花より団子

……まあ、見れない何かに思いを馳せるというよりは花より団子の性分だから、

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「みんぴか」に舞い戻ってブルーハワイとメロンシロップの組み合わせが妙なはてるまブルー(400円)をオーダー。

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一心不乱にむさぼって、

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こちらも汁完を決めて心を落ち着かせるのでした。

滞在期間中は思いの外チャリンコを漕ぎまくり、どうやら30kmくらい走っていたみたいなんですが、見るものすべてが新鮮だったこともあり、疲れよりも楽しいって気持ちが上回りました。なので知らぬ間に腕とかが日焼けしちゃっていたので、島内を周遊する際は日焼け対策も忘れずにしておくとステキですね。

次こそ本物の波照間ブルーを堪能する(それとは別に「みんぴか」のかき氷もそれはそれで堪能する)、日本有数の満天の星空を眺められる名所でもあるので、今度は冬にでも再訪してみたいと思います。

店舗情報

店名 パーラーみんぴか
住所 沖縄県八重山郡竹富町字波照間465(地図
電話番号
営業時間 11:00~13:00、14:30~16:30
定休日 木曜日(臨時休業あり)
最寄駅