- 2017/03/03:更新
- 2014/01/11:初公開
昼営業のみなのに完売必至、ある意味幻のたいやき。
まだまだ寒さも厳しいこの時期。甘い和菓子に温かいお茶でホッと一息つきたいものですが、1957年(昭和32年)開業の「根津のたいやき」は、地元民を中心に連日賑わっている繁盛店であり、販売開始数時間で売切れ必至と実質昼営業のみ!
なにそれ?おいしいの?ちょっくら確かめて参りました。
東京メトロ千代田線・根津駅徒歩4分、不忍通り沿いの人気店「根津のたいやき」
行列ができない日は無い「根津のたいやき」。
人形町の老舗たいやき店「柳屋(1916年創業)」の根津支店として1957年に開業し、2000年より「柳屋」の暖簾を卒業して今に至る「根津のたいやき」。
都営バス上58系統(早稲田行|上野松坂屋前行)根津神社入口停留所からだと徒歩30秒ぐらい。バスで通える場合はそちらを利用すると良いですね。
となりの店先すら超えて伸びる大行列。
写真撮影時には15名ほど並んでおりましたが、それくらいなら相当マシ。折れ曲がるように駐車場の中へと列が続く日もしばしばございまして、その光景は「海老で鯛を釣る」ならぬ「鯛で人を釣る」と置き換えても良いレベル。
「所要時間、お求めの可否は判りかねます」
1人何個って個数制限を設ければ把握もしやすいんでしょうが、現状そういった対策は設けておらず、数十個単位で買い上げちゃうお客さんもいるから、確実にゲットしたい場合は可能な限り早い時間帯に足を運ぶ、これに尽きるでしょう。
立っていても始まらないので並びます。
不忍通りを挟んで向かい側は何とも穏やか。本来の根津の姿ってヤツでしょうか。
お店の周りや少し離れたところにも焼ける皮の香ばしいかほりが漂い、「ここのたいやき持ち歩いていたら全然不忍じゃないよな」ってほくそ笑みながら待ちました。
数年前からFacebookとTwitterを開始。休業日は公式アカウントでも確認できるように。
2名体制のスタッフ。1人が焼き担当、もう1人が会計など。
「前日までの予約制であんこの分売を行っていること」「すぐそばの『みのりCafe』にはたいやきの持ち込みが可能なこと」「仕込める量に限界あるから売切れ御免ということ」などの案内も掲示。
1匹ずつ焼き上げる通称・天然物たいやき!自家製あんこタップリ、カリッとモチモチ薄皮たいやき170円
焼き上がりに注目、うろこ部分がキレイに浮き上がっております。
たい焼きの「焼き型」には、1匹ずつ焼き上げる型(一丁焼き)と、複数匹を一度に焼き上げる型の2種類があり、たい焼きの味にこだわる人々の中には前者で焼いた鯛焼きを「天然物」・「一本焼き」・「一丁焼き」、後者を「養殖物」・「連式」などと呼び、違いを明確にする場合がある。
たい焼き - Wikipedia
ちなみに、焼き型で1つずつ焼き上げることを「一本釣り」とも言うそうです。ステキなネーミングセンス。
そんなステキなシロモノをせいんと
せいやー!と真っ二つにする無粋なおれですごきげんよう。
たいやき元祖の麻布十番「浪花家総本店」のたいやきに近い印象だけれども、細かい点での違いはありますかね。
皮の表面はパリパリしつつも内側に向かうにつれてしっとりさも感じられ、いや待てよ、これは中のギッチギチあんこがそういう保湿効果?をもたらしているんだろうか。パリッ→モチッ→あんこの一体感はなかなかのもの。
あっという間に2個目に突入。
1個目と微妙に異なる見た目は「天然物」だからなんでしょう。
たいやきは頭から食べる?しっぽから食べる?
2つ買って頭からもしっぽからも食べる派ですごめんなさい。
立てて撮ったらちょっとした石碑みたいになった。
早ければ12:00台、遅くても14:00くらいには完売。営業時間が非常に短く買って食べるまでが狭き門のように思えますが、基本的に平日休み。週末にフラリ足を運んでみるのも良いんじゃないでしょうか。
「一本釣り」のたいやき片手に歴史ある根津の街を散策する。何とも粋な食べ歩きですね。