"あとをひく味"でおなじみ、スープ表面を覆うラードでアツアツのまま食べ進められる三幸苑のタンメン770円。
本日お届けした「ラーメン1杯350円のいろは」よりも桜木町駅に程近い場所に、1963年(昭和38年)創業の老舗ラーメン店「三幸苑」はあります。
かつてとんねるずのきたなシュランにも取り上げられたお店と言えばピンと来る方もきっと多い古参店が手がけるタンメンと餃子を食べてきました。
桜木町駅徒歩4分、神奈川県道218号沿いにたたずむ「三幸苑」
いかにも昔からやってますよ的なオーラがビンビンの外観。
夜の部に訪問したものの、店頭にはランチタイムサービスの立て看板。
味ソフトってコピーが微笑ましい餃子。
夜営業開始の17時頃に到着した当初、店内の照明は真っ暗で、奥にある厨房の明かりがついているのみ。
臨時休業?と思いきや、常連と思われるおじいちゃんがガラガラと遠慮もせずに引き戸を開けて、真剣に耳を傾けないと何を言っているのか聞き取れない口調で催促、その後にようやく開店という流れでした。
近頃だとこんなじいさんもそんな風に言われて営業を再開するお店もあまり見かけなくなったよなーと、心温まるエピソードとはちょっと違いますが、何かこうたぎるもんがありましたよね。
テーブル24席・カウンター6席の計30席、昔ながらの雰囲気
いわゆるレトロクラシックな印象の店内。
券売機?なにそれ?おいしいの?当然の後会計制。
引き戸の向こう側で流れ行き交う車の音をBGMに待ちます。
定番の調味料類。ボックスティッシュが嬉しい。
卓番を意味するテーブル席の隅に貼られた番号。
複数人や団体客以外にも1人客での来店も多いんでしょうね。
野菜タップリ、ラードとニンニクがしっかり効いたアツアツ塩味スープの名物タンメン770円
これぞ王道ですと言わんとばかりなビジュアル。
具は安定の白菜、もやし、ニラ、豚肉。
しっかり炒めて煮込まれているからシャキシャキと言うよりクタッとした食感。
実は丼もかなり大きめで、完食したらかなりのボリュームかと。
表面はラード膜でカバーされてますが、下からすくうと透明と分かります。
野菜だ肉だニンニク(ニラによるものかも)だが溶け合ってダイレクトに舌や脳に響き渡ってくるこの感じ、これはタンメンならではのものだし、提供直前でそれぞれの具を合わせるからこそ実現するってヤツですよ。
オイリーなスープをぐぐぐと引っ張りあげて離さない太麺。
最初は何も加えずにそのまま味わい、後から胡椒だお酢をかけても主張が薄れないタイプの麺で、時間が経つにつれてスープとの一体感が増す感じ。
こんがり焼き上げられた8個入り餃子480円
絶妙のバランスで添えられる小皿。
しっかりメニューを見ないで注文したため後から知ったんですが、240円の半餃子も存在するそうです。
2名以上だと嬉しいボリュームなんでしょうが、1人でタンメンも食いつつだと厳しいと感じる量かもしれません。
ついついビールをグビグビしたくなる味わい。
声を大にしてうめえ!と言いたいのは「西荻窪・はつね」の野菜シャキシャキタンメンではありますが、三幸苑のタンメンと餃子にもふらーっと足を運んで食いたいなーと思わせる何かが感じられました。
老舗の風格ってヤツなんですかね、おしゃれスポット桜木町に行った際にはあえて再訪してみたいと思います。
店舗情報
店名 | 三幸苑 |
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住所 | 神奈川県横浜市中区野毛町2-87(地図) |
電話番号 | 045-231-4450 |
営業時間 | 11:30~15:00、17:00~21:30 |
定休日 | 月曜日 |
最寄駅 | 桜木町駅、日ノ出町駅 |