ゴゴゴゴゴゴ…。
東京はただでさえ楽しい街の1つではありますが、最近はどこもかしこも似たような建物や商業施設が乱立しつつあるのもまた事実。
ただ、そんな東京において思わず「これは…!」と目を見張ってしまうのが銀座一丁目にある築80年以上経った今もなお現役バリバリな「奥野ビル」なのです。
太平洋戦争以前に建てられ今もなお現役バリバリ、銀座一丁目に悠然と佇む「奥野ビル」
再ゴゴゴゴゴゴ…。
最寄駅は東京メトロ有楽町線・銀座一丁目駅で、10番出口からだと徒歩1分のところに位置します。銀座駅とかからも歩けます。
となりの大塚家具のビルと比べると古さは一目瞭然。
真正面から撮影。
こんなのが日本人の誰しもが1度は憧れを抱くであろう日本最大の繁華街である銀座にそびえ立つのだから東京ってやっぱり面白い。
ちなみに今は亡き表参道の同潤会アパートを設計した故・川元良一氏が手がけたこともあり、随所に何となくその面影を感じさせる昭和レトロ全開な造りではありますが、建設当時は高級アパートメントとして名を馳せたそうで。
不思議と青空がいつもより青く見えた。
80年以上の時を越え、数多くのリノベーションが繰り返し施された現在の奥野ビル(地上7階&地下1階)は、単に住まいとして機能するだけではなく、
実に多くの画廊やギャラリー等を有しており、外観を愛でること+中を散策してみることでその歴史的価値が一層感じられるのです。
外とは比較にならないくらいカオスな空間
入って右側のポスト。
この時点でも何とも味わい深いものがありますが、これはまだまだ序の口で、
どよーん。
どよよーん。
どよよよよーん。
といった具合にどよどよーんとしており、
階段なんかも
やっぱりどよよんよんしちゃってて、
途中の窓からはもう一棟の様子が拝めたり、
廊下なんかもやっぱりどよ(ry
あっち行ったりこっち行ったりうろうろしてみれば、
何だか迷宮に迷い込んだかのような錯覚にとらわれて、
妙な寒気を覚えたりするんだけど、
ドレスが飾られてたり、
多数のフライヤーを見かけたり、
オープンしている店を見かけてひと安心してみたり。
いわゆる造られただけの有料テーマパークではまず覚えることのない何かが、まったくもって稚拙で申し訳ないんですが、銀座という地に80年以上の時を経ることで生まれるであろう、奇妙な何かが感じられるのです。
万一ね、このビル全体を使って肝試し大会が実現しようものならろくに水分をとってない日でも大量に失禁する自信がありますね!
「奥野ビル」の目玉、ズバリ手動式のエレベータ
どん!
エレベータマニアな方々にとっては垂涎の的と言えましょう。
乗り場ドアと中のカゴ部分が手動。
だからエレベータが自分の階に止まったのにいつまで経っても扉が開かないと怒ったり嘆いたりクレームを入れたりするのではなく、自らの人生と同じく、自分の手で切り開く必要があるのです。(決まったよね?)
中に入って扉を閉めてしまえばあとは自動運転なので、行き先階を押してたどり着いたらドアを開けてきちんと閉めましょう。
忘れないでね!!がキュートな注意書き。
ヘタな有料アトラクションよりも存分にアトラクションしている奥野ビルなんですが、東京の歴史を肌で感じるもよし、それぞれに違った顔を見せる画廊やらギャラリーを訪れてみるもよし、人によって様々な楽しみ方ができる銀座のおすすめスポットです。
施設情報
施設名 | 奥野ビル |
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住所 | 東京都中央区銀座1-9-8 奥野ビル(地図) |
最寄駅 | 銀座一丁目駅、銀座駅 |