直系最古参にして最安値を誇る「ラーメン二郎 目黒店」。
こんなご時世でもラーメン1杯500円のワンコイン価格をキープし続ける「ラーメン二郎 目黒店」は、2017年3月時点で数ある直系店舗の中でも最古参の歴史を誇る人気店。今回はそんな老舗の1杯をご紹介。
1995年(平成7年)創業。山手通り沿いにできる連日連夜の大行列が目印の「ラーメン二郎 目黒店」
大抵満席の店内。日々うねるような並びが形成されます。
山手通り沿いとはいえ、目黒駅からも中目黒駅からも徒歩10分以上歩く、それこそ用が無ければあまり立ち寄ることがなさそうな場所でもご覧のような大行列だから、まあ多くの通行人やら車中からの注目を浴びますよね。
お店へのアクセスは、目黒駅下車の場合は権之助坂を下って大鳥神社交差点を右折&山手通りを直進して左手。中目黒駅下車の場合は山手通りを五反田・大崎方面に直進して右手。バスだと、大鳥神社前もしくは田道小学校入口各停留所からともに徒歩3分の場所となります。
澄み切った青空の、とある年の文化の日。
有名ラーメン店には黙々と並ぶ、そんな文化を後世に伝えるであろう求道者達の一員に加わるおれも、きっと後世に何かしら伝えるんだと思います。
ちょっと歩けば中目黒駅も近くっちゃ近くで、中目黒と言ったらオシャレタウンの代名詞みたいに扱われておりますが、少なくとも20世紀から21世紀初頭はそんなでもなかったと思うんですよね。
そういう意味で「メグジ(「ラーメン二郎 目黒店」の愛称)」のこの並びって当時の目黒界隈を今に伝える貴重な光景ととらえられる、そんな気もします。
地面に書かれた矢印に従ってU字に並ぶスタイル。
L字型カウンター10席、直系店舗の中でもかなり狭い「目黒二郎」。
慶應義塾大学出身で、本店での修行と脱サラを経た店主とお弟子さん、二人三脚での切り盛り。
カウンター角に設けられた冷水機で注ぐセルフサービスお冷でも良いですが、
できれば並んでいる最中に店頭設置の自動販売機で500mlのお茶を購入しておくと、いちいち水をおかわりしに行く手間も省けるし何かとスムーズと思われます。
神々しくも見えますが、脂っこいラーメンに烏龍茶は神がかり的にドンピシャ。
行列の先頭あたりまで進んだら食券を買います。
ペタペタとお客さん達が貼った数々のプリクラが夢の跡っぽい。
「ラーメン二郎 目黒店」メニュー一覧
小ラーメン500円を皮切りに全6ラインナップ。
「ほう、普通の店のラーメン1杯分くらいの値段で大盛りチャーシューメンが食べられるのかー」と安易にとらえて700円の小ラーメンW豚入りやら800円の大ラーメンW豚入りの食券を買うと、コッテリ系の味に慣れていない方だとかなり痛い目を見るかもしれません。
小ラーメンと銘打っているものの、それでも一般的なラーメン店の倍近くはありますし脂っこいししょっぱいし、豚入りで4枚くらい、W豚入りだと約8枚のチャーシューが入りますので、初めての方ほど500円の小ラーメン、もしくは600円の小ラーメン豚入りに留めておくことを強くおすすめいたします。
また、行列中に厨房から大きさ(サイズ)を確認されると思いますので、「大」か「小」かと回答するんですが(食券が手元にあればその食券を提示してもOK)、この時にいわゆる呪文を唱える(無料トッピングコールをする)必要はございません。
卓上調味料は胡椒と醤油ダレ。
着席して提供直前にトッピングの有無を聞かれる(頼んだ商品名を言われたり「ニンニク入れますか?」と聞かれたりする)ので、ヤサイ・カラメ・ニンニク・アブラの4つから好みを伝えます。
ヤサイを多めにしたいなら「ヤサイ」、刻みニンニクも乗せたい場合は「ヤサイニンニク」といった具合に掛け合わせてコールするのですが、「ヤサイニンニクダブルカラメアブラ」とか「ヤサイニンニクマシマシ」とかって呪文を唱えるジロリアンらと遭遇しても、ムリに彼らのマネをする必要はございません。
【参考】無料トッピングについて
ヤサイ | 茹でたモヤシとキャベツをさらに追加 |
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カラメ | 醤油ダレを追加(卓上調味料で用意されているからわざわざコールする必要ないかも) |
ニンニク | 刻みニンニクを追加 |
アブラ | ドロリとした背脂を追加 |
確かに無料だからアレもコレもって増量したくなる気持ちは分からなくもないのですが、何も追加せずとも普通にボリューム満点。
少なくとも「ジロリアンらしき猛者が暗号のようなことつぶやいてスゴイ量のラーメンを受け取っているぞ」とか「生で呪文唱えてる姿初めて見た感動」とかってレベルであればある程、無料トッピングをする必要はないでしょう。
とはいえ、頼まないと入らないニンニクの追加は推奨したい。ので、初めての方におすすめのトッピングとして「ニンニク」または「ニンニク少し」と提唱しておきますので、ニンニクが嫌い、食後大切な人と会うとかじゃない限りはどーんとコールしてみてください!
往年の本店を彷彿とさせるワンコイン二郎。「ラーメン二郎 目黒店」の小ラーメンW豚入りヤサイニンニク
ワンコインと言っておきながら700円のメニューですみません。
おれが「二郎」に行くぞーって時は、大体しょっぱくて濃いスープの海に溺れ、氷塊のような肉塊と麺の波にのまれたいって思う時なので、ご覧のように有料トッピングしたり何なりするのです。
推定200g後半の極太麺に豚チャーシューやらヤサイやらニンニクがわんさかと。
500円の小ラーメンニンニク乗せであれば、このビジュアルからヤサイがより控えめに、豚も8枚くらいから2枚にボリュームダウンしますのでご安心ください。
表面にビッシリとアブラは浮いておりますが、非乳化タイプのスープなのでまろやかさよりもしょっぱさが際立ちます。
水とアブラが混ざり合って白濁した乳化スープはそれはそれでおいしいもんですが、「二郎」で乳化状態が取り上げられるようになったのって21世紀に入ってからの気がするんですよね。
【参考】1990年代の「三田本店」は非乳化だった。
「30年近く前だと今の半額かよ!」「あの逸見政孝さんが『二郎』食べてる!!」とかって2重の驚きでおなじみの動画なんですが、当時の1杯にかなり近い雰囲気なんじゃないでしょうか。
ちょっとしたうどんばりに太い自家製麺。
【暗い話題】大は多いので初めての方は小でと再三お願いしたのにいいから大全部マシ。金払えば何してもいいと言う勘違いした態度。半分以上残した後笑いながら食えるわけねーよ。とクソ野郎三連コンボのお客様がいらしたので帰り際に人生初の「2度と来ないでくださいね〜♡」が自然と口から出てて驚く
— ラーメン二郎仙台店 (@jiro_sendai1023) 2017年3月5日
なお、「仙台店」のこのツイートが話題ですが、
「目黒店」は良くも悪くも生粋の「二郎」成分全開というか、過剰におしゃべりしながらの飲食、食べ切れもしないのに怖いもの見たさでスゴイ量注文して処理し切れないなんてのは論外的な、そんな空気感も漂っているので、初心者には少々厳しいかもしれません。
もちろん、普通に平らげお店を後にするなら無問題。
お昼から夕方まで、中休み挟んで深夜までの営業。直系店舗の中では量が少なめ(もちろん普通のラーメン屋さんより多いですよ)、その分最安500円からとコストパフォーマンス抜群のそれは、鉄道駅からだと歩くものの、都心で古き良き時代の「二郎」を味わえるってだけでも相当レアな気がしますし、今後も何かしらのタイミングで足を運びたいと思います。
店舗情報
店名 | ラーメン二郎 目黒店 |
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住所 | 東京都目黒区目黒3-7-2(地図) |
電話番号 | 03-3793-2785 |
営業時間 | 12:00~16:00、18:00~24:00 |
定休日 | 水曜日(臨時休業あり) |
最寄駅 | 目黒駅、中目黒駅 |