己【おれ】

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知ってて損のない豆知識?ラーメン二郎三田本店講座【番外篇】

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二郎はラーメンにあらず、二郎という食べ物也!

そんな名言の元、2年以上前に書いた「ラーメン二郎三田本店講座【詳細篇】 - 己【おれ】」では、二郎に関する基礎知識、店舗での基本的な立ち居振る舞い方について解説しました。

おかげ様で同記事は実に多くの方にご覧いただき、3年近く経った今でも十分通用する、ジロリアン予備軍にとって永遠のバイブル*1であると勝手に自負しています。

そこで今回はもう1歩突っ込んで、三田二郎における不要なようで必要な、いらないようでいるような、さよならだけどさよならじゃない、そんなトリビアを【番外篇】と称してお届けしたいと思います。

そもそも前回の【詳細篇】も一般人にとっては不必要そのものですからね、二郎を知ってる人も知らない人も、ここはひとつ気軽に読んでもらえると嬉しいです。

1.営業時間の変更

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たらふく食う瞬間を夢見て黙々と並ぶジロリアン。

数年前までは10時半開店の16時閉店でしたが、現在は1時間短縮の営業となっています。
もちろんこれはあくまで目安であり、麺無くなり次第終了というのは相変わらず、9時台には普通に営業してるみたいなのでご注意下さい。

つまり、10時開店だから10時半にでも着けば余裕で座れるって考えてると、思わぬしっぺ返し(既に満席&行列で小一時間並ぶetc)を食うことになりますので、出来るなら時間に余裕をもって来店したいものですね。

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朝飯にしては重すぎだろ。

それにしても朝の9時過ぎ、普通に朝食の時間帯に二郎を食べてる人達って…。

年を重ねるごとに朝から丼物やステーキといった重い物を体は受け付けなくなるというのに、平然と小豚ダブルや大ラーメンなんかを完食するオヤジ達を目にしようものなら、日本の未来はまだまだ捨てたもんじゃないって思えますよね、何だか。

2.烏龍茶とウェットティッシュはホントもう必携

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普通に持ち込みOK。

前回の詳細篇でも再三その重要性をお伝えしましたが、やはり烏龍茶とウェットティッシュ、これらはもう必須アイテムに違いありません。

前者は食べ進めることで感じる二郎特有の油分をさっぱり洗い流すって意味でもう定番だし、後者はほぼ100%手に付着する油汚れをキレイに拭き取ってくれます。
食前&食後とカウンターの上に丼を自分で上げ下げするのが暗黙の了解なため、嫌でも丼の周りにこびりついた油に触れないといけません。そこで、その動作をスマートにこなすためにもう必携ってワケですね。

特に最近はカップルで二郎を楽しむ光景を比較的よく目にしますし、例えば彼氏が彼女の丼を慣れた手つきで、こうスムーズに縦列駐車をするようにスッと扱い、食後にウェットティッシュを差し出そうものなら、もうイチコロですよ。
その日の夜はあなたのジローと彼女のハナコがまぐりまぐわうこと確実かは知りませんので、くれぐれも鵜呑みにしないで下さいね。

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いつ見ても気分爽快な烏龍茶自販機。

大抵の場合、長時間の行列に並ばないといけないので、事前にコンビニとかで必須アイテムをゲットしておいた方がいいかもしれません。

特にこの時期の外は地獄そのもの、熱中症を引き起こす可能性もあるので、この自動販売機前までたどり着くのは至難の業と言えます。
適度な水分補給、十分な直射日光対策を心がけて下さいね。(って言い過ぎかな)

3.麺の固さと量、アブラ少なめは事前に申告

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いいか、これで小だぞ。

ラーメン二郎の1杯のおびただしさについては、これまで数多くのブログ等でネタにされてきたのは言わずもがな。
中でも麺の量、太さ、食感、そのいずれも実に個性的で、この味に慣れてしまったら他店の凡庸なラーメンでは満足し切れなくなりますよね。

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小だからって決して少ないワケじゃない。

小麦粉の価格高騰が叫ばれる昨今、メニューの値上げを断行する飲食店が多い中、ここ三田二郎では2008年7月現在でも価格は据え置き、それでいて従来の極盛を存分に堪能できるのだからスゴイもの。

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むしろ多いくらいだ、ってなんだこの豚どもは。

一時期アメリカ産牛肉の輸入停止で全国各地の吉野家のメニューから牛丼が消えた際、創業の築地1号店他数店では国産牛を使用することで、牛丼を絶やさない営業を続けたらしいのですが、それに近いこだわりを感じますね、って書いても次の日には値上げしてたりするかもなので油断は禁物ですからね!(趣旨変わってね?)

…結局何が言いたいかって、残さずきちんと食べ切ること=後の客の分へとつながるので、自分のお腹のすき具合をきちんと見極め、小でも多いと感じた場合は素直に少なめで注文しましょうね、ってことですごめんなさい。

ちなみに麺の固さ、スープ脂を少なめにするのも事前受付のみなので、いつもと違う二郎を楽しみたい方はここぞとばかりに注文してみて下さい。

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子連れで二郎を堪能する父親。

近頃、理不尽なクレームをつけて学校運営に支障をきたす親のことを、モンスターペアレントと呼ぶそうですが、この方も相当なモンスターぺアレントと言えますね。
だってそこらの大人でさえ食い切ることが難しい二郎をですよ、よりによってまだ小学生にも満たないであろう子供に一口でも食べさせるなんて…。

そんなに早くから若い芽をつまなくても良いんじゃないか?って気持ち半分に、このコの将来はアブラでピカピカ明るい、って微笑ましい気持ちが半分ってとこでしょうか。

4.ニンニク入れますか?→ニンニク入れますよ

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最小にして最強のスパイス。

食後、そそくさと職場に戻らなくてはならないetcといった特例を除き、基本的にニンニク入りをおすすめします。(※もちろん無臭にんにくじゃありません)
この荒々しくも雄大な1杯にチャレンジするに当たって、麺や厚切りの豚、野菜と一緒に食ってみたり、スープに溶かして飲んでみたりと、ニンニクはこれ以上にない抜群のスパイスとなり得ます。

また精力増強にも効き目がありますからね、あなたのジローと彼女のハナコがスムーズにまぐりまぐわうためにも、オプションのニンニクは必ず入れましょう、って不純ですかそうですか。

5.下からえぐるように喰うべし

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左はえぐって食べた場合、右は普通に上から食べた場合。スープの濃さに違いが。

濃厚かつ脂ギトギトなスープも二郎の売りの1つ。
口中で感じる脂っぽさを紛らわすために、多くの人は上の野菜→麺→豚→野菜→…って無限ループを繰り返してみたり、必ずオプションの辛めを追加したりするんじゃないでしょうか。

確かに、濃い味付けだとついついお米が欲しくなりますしね、その対策は正解っちゃ正解、とは一概に言い切れません。
というのも、通常小1杯作るのにもタレをレードル2杯超入れますから、塩分摂取の面ではもう十分、それこそ過剰摂取の域に達しているワケです。

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ギト~っと。

加えて二郎のスープは脂ギトギト、普通に5mmくらいの油膜ができてて当たり前なだけに、実際かなりの濃いタレがスープの底に溜まってるんですよね。

で、特に気にすることなく辛めを頼んでた方にちょっとした提案なんですが、箸を丼のふちから底に突き刺し、下の方からえぐるように麺を食べてみて下さい。
その都度スープの塩分が濃い部分と薄い部分をかき回すことによって、元々自分も辛めオプションをいっつも頼んでたクチなんですが、ここ数年はずっと野菜ニンニク一辺倒、程よいしょっぱさを感じています。

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要するにこんな感じ。

箸を突き刺して食べる行為はマナー違反以外の何物でもありませんし、この食べ方に苦言を呈する人も多いんじゃないでしょうか。
ワタクシ自身もこういった食べ方を提唱することに少なからず罪悪感を覚えますし、胸がチクリと痛んでしまいますって単に病気かフヘヘ。

ただ、相手はどこぞのラーメン店のシロモノでもなく、二郎なんです。箸も先っちょ以外の部分を汚してまで食べないに越したことはありませんが、提供段階ですでに丼はベットベトなんです、気にせず行きましょう。まるでフォローになってないのは気のせいだよね、うんうん。

6.そこまで好きなら働いてしまえばいい

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本店には各支店の求人募集が寄せられる。

あなたがもし、今後も二郎を食べ続けたい、それも単なる客の立場からもう一歩踏み込んで従業員として関わりたい、そう考えているのであれば、各店舗の求人募集に応募してみてはどうだろう?
不定期に貼り出されるので、二郎LOVEな人はこまめにチェックしてみると良いでしょう。

随分前のチラシになりますが、桜台駅前店の待遇がすごくって、
なんとラーメン(二郎)食べ放題ですからね。
大食い切った!おれの胃袋(コスモ)は大じゃ物足りない!って自慢してる場合じゃありません。

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間もなく創業50年になろうというラーメン二郎。

最後になりますが、オーナー山田氏の貴重なインタビュー記事を載せておくので、読んだことのない人はぜひ目を通してみて下さい。
二郎という屋号が最初は「次郎」で、しかもインスタントラーメンがその由来であるとか、開業当時たまたまやってきた学生と店で酒盛りしたことが味のルーツだとか、今の飲食店経営では絶対に考えられないエピソードの数々にびっくりすること請け合いです。

二郎はラーメンにあらず、二郎という食べ物也。
そんな二郎ですが、もちろんいつ食べてもそのインパクトにびっくりなのは当然、今後もファンの1人としてその動向を温かく見守って行きたいと思います。

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不気味なのが撮れちゃって、びっくり。

ラーメン二郎にまなぶ経営学 ―大行列をつくる26(ジロー)の秘訣

ラーメン二郎にまなぶ経営学 ―大行列をつくる26(ジロー)の秘訣

*1:ジロリアン:ラーメン二郎に魅了され、その中毒性にとりつかれて禁断症状を起こす人々の総称。