1本90円と破格な上野「大統領」のもつ焼き。
そのコストパフォーマンスの高さから「よっ、大統領!」だなんて声援を送るファンもきっと多い、上野の大衆居酒屋「大統領」。
1950年(昭和25年)創業の老舗であり、説明不要の知名度を誇る大人気店です。
まあ、そんなアメ横ガード下の本店はJR耐震補強工事に伴い今年2月から長期休業入りしちゃったんですが、
上野でもつ焼きと言ったら「大統領」は外せませんよね!
ということで、本店から同じ通りを20mほど東に進んだ居酒屋密集地帯に130席も有する大型店舗の2号店「大統領 支店」をご紹介。
各線上野駅徒歩2分。上野名物とも称される老舗もつ焼き酒場「大統領」の2号店、その名も「大統領 支店」
2011年3月にガード下からの移転リニューアルオープン。広くて女性でも気軽に入りやすい店構え。
実際に本店よりも若い客層だそうで、10:00の開店とともにどこからともなくお客さんが訪れては即満席、しかもその状態を閉店までずっとキープするくらいの人気っぷり。
周辺はこれでもかと居酒屋が立ち並ぶ激戦区。
単純にどの店にしようか見比べ歩き回るだけでも楽しいですし、かつての町並みを再現したレトロテーマパークとは異なるリアルな生活感漂う雰囲気。
80坪の小松屋旅館跡地に移転。L字型カウンターも広々な店内。
比較的高めな仕切り。カウンター席でも落ち着いて飲み食い可。
1人で静かに飲んだり自慢のもつ焼きをつまむも良し、ひょんなことからとなりのお客さんと会話するも良し、複数人で訪れて盛り上がるも良しと、まさにお気軽。
カウンター後ろに設けられた待合イスもすぐに埋まります。
奥にテーブル席や2階席、さらには店頭にオープンテラス席と実に130席。頼もしいったらありゃしない。
それでも混雑していない時がないほどの繁盛はさすがの一言。場所柄外国人観光客の利用や家族連れでの来店も多数。
1本90円のもつ焼き串はじめ、あると嬉しい料理を網羅している上野「大統領 支店」のメニュー
PCはクリック、スマートフォンはピンチアウトで各メニュー写真を拡大できます
炭火焼メニュー。もつ焼き単品は2本で180円。
つまりは1本あたり90円と割安。タレか塩か選べて、5本の盛合せも450円だからやはり1本あたり90円。
朝早くから足を運べばどの部位でも楽しめますが、遅い時間帯だとカシラ、ガツ、アブラ、ナンコツあたりが売切れになることが多く、2つとかって指定しないと1つ(2串)としてカウントされるから「アブラギッシュ塩で」とニヤニヤしながらオーダーすると塩なだけに塩対応されるのでダジャレ好きの皆さんは注意しましょう。
つまみメニュー。右上の大統領特製煮込みは馬モツを使用。
ドリンクメニュー表面。
日本酒が最安240円から、ソフトドリンクも200円台とお手頃。
ドリンクメニュー裏面。
本格焼酎やら何やらも取り扱っております。
店内随所に貼り出された壁メニューには季節限定の品も。
値段を気にせずたらふく食べる!上野「大統領 支店」のもつ焼き各種
何でってそれは、2本で180円だから。
常時焼きまくりだからアツアツの状態で楽しめます。
ガヴガヴと。
単品は2本からの注文受付。
ひととおり食べ比べてみて好みの串を見極めるのも手。
ガヴガヴリンと。
大鍋でじっくり煮込んだ特製煮込み。
創業当初から変わらぬ馬モツを使ったアッサリタイプの煮込み。豆腐入りで嬉しい。
気分転換にパパッと七味唐辛子を振りかけて。
面白いなってよく思うのは、例えば2人で訪れて2人がそれぞれ煮込みを注文し単独で食べている、つまりは取り分けないで食べているパターンに遭遇することが多いって点。確かに馬モツ煮込みってかなり珍しい気もしますしね。
そんな煮込みは1人前からの持ち帰りも可能。
そして再びもつ焼きをホホイ!
高いホルモンは確かに美味い。けれどもやっぱり気軽に食べたい!
タンなど。そもそもタン、つまりは舌をかっ喰らうって、それって豚とおれとのディープキスってことじゃないのか?
…くだらんこと言ってないでガヴリシャス!
毎回必ずと言って良いほど注文するニンニク。
正式名称は「元気もりもりニンニク漬」ですが、普通に「ニンニク!」で通じます。
ニンニク、元気というキーワードから直感的に臭そうって判断する方がいらっしゃるかもしれませんが、いわゆるひとつの梅肉和え。安心してポリポリッと召し上がれます。
となりに居合わせたベジタリアンの外国人観光客への布教にも成功。
つたない英語で「This is garlic with plum meat!」って発してみたところ、語尾のmeatだけがハッキリと伝わっちゃったみたいで最初は「Oh,no!」と拒絶されたのも良き思い出ですが、最終的に気に入ってくれたみたいで普通に注文して食べてました。
元気もりもり~って商品名なだけに、彼が今も元気で在り続けていることを切に願うばかりです。
ふぐ皮ポン酢でモツとは違ったコリコリ感も堪能したり、
刺身にカラシ、そういうのもあるのか!な食べ方もしてみたり。
ちなみに今でこそショウガやニンニク各醤油でいただく機会の多いカツオ刺しですが、江戸時代には普通にカラシで食べていたそうですね。そういう意味ではこの組み合わせ、昔ながらの食べ方って言えちゃうんでしょうか?
って、そんな疑問も払拭するようにもつ焼き!
赤肉も好みだけれど、アブラ多めな部位が個人的にはたまらんなー。
人気の牛ハラミ焼。こちらは2串で350円。
独り占めしたって何人かでシェアしたってOK。
骨だから串よりももっと身近に豚を感じられる骨付ソーセージ。
ショウガ醤油で味わうさといも焼も挟みつつ、
それでもやっぱりもつ焼き!それとニンニク!
もちろん1回の食事でこれまで紹介した串焼きを全部平らげているワケではありませんが、
「大統領」に来たら圧倒的割合でもつ焼きを頼んでいるしおかわりしているし、飲みにというよりは食べに、それもピンポイントでもつ焼きを食べに来ていると言ってしまっても過言ではないですね。
ごちそうさまでした!(汚いのでぼかし処理済み)
それぞれの楽しみ方ができる老舗。大統領なだけにトランプ大統領も気軽にきちゃいなよ!
飲みたかったら飲めば良いし、食べたかったら食べれば良い。
事実「大統領」に足を運ぶ時は大抵「もつ焼きをたらふく喰いたい!」って興奮している時なので、ドリンクはストイックに烏龍茶の場合が多く、ビールにもつ焼きのゴールデンコンビを決めることはそんなに多くありません。
それぞれが思うように振る舞ってみたり、見知らぬ客同士で打ち解け合ってみたり……そんな老舗ならではの楽しみ方だってできる。何回も言っておりますが、とにかく気軽なのが良いんですよねぇ。
店員さんが付ける伝票ももつ焼きは本数のみとアバウトだし気軽。
居酒屋だからって飲まなくても問題ありませんし、飲めない方でも安心してゴーしちゃいましょう!
2017年中にきっと営業再開するであろう本店ともども、これからも地味に通い続けたいと思います。
店舗情報
店名 | もつ焼き 大統領 支店 |
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住所 | 東京都台東区上野6-13-2(地図) |
電話番号 | 03-3834-2655 |
営業時間 | 10:00~24:00(L.O.23:30) |
定休日 | - |
最寄駅 | 上野駅、御徒町駅、上野御徒町駅、仲御徒町駅、上野広小路駅 |