己【おれ】

主に東京・グルメ・漫画・旅行ネタ。己【おれ】と命名するも乙【おつ】と勘違いされることもよくある残念なブログです。

祝創業70年!名古屋を代表する老舗純喫茶「コンパル 大須本店」でモーニングをキメてきた

1947年(昭和22年)創業、名古屋を代表する老舗純喫茶「コンパル 大須本店」
名古屋の喫茶天国が成り立つ背景には老舗の存在あり!

市内に9店舗を構える純喫茶「コンパル」は、名古屋の喫茶店文化を語る上で欠かすことのできない老舗。

「コンパルでコンパしよう」だなんてオヤジギャグを思いついたはいいものの恥ずかしくて言えない、そんなウブな青春時代を過ごした少年少女多数(おれ調べ)、名古屋人にとって切っても切れない「コンパル」の、大須商店街にある本店に行って参りました。

1947年(昭和22年)創業、今年で誕生70周年!名古屋の老舗純喫茶「コンパル 大須本店」

1947年(昭和22年)創業、名古屋を代表する老舗純喫茶「コンパル 大須本店」
上前津駅から徒歩6分ほどの場所にある「コンパル 大須本店」。

散歩がてら大須観音駅やら矢場町駅からも向かえます。
店先に「どう見たって地元民の物だろ」としか思えないチャリンコが当たり前のように停められている光景、この手の地域密着型のお店ならではって感じで大変微笑ましいですね。

店頭の食品サンプルと看板もどこか味わい深い@名古屋「コンパル 大須本店」
店頭の食品サンプルと看板もどこか味わい深い。

今年で祝70周年とおめでたいワケですが、お店自体はどこかの都市の大きい商店街にありそうな感じの、かしこまらずフラリ立ち寄れる気軽な雰囲気です。

全席喫煙可能な86ものソファ席。レトロテイスト満点な「コンパル 大須本店」

全席喫煙可能な86ものソファ席@名古屋「コンパル 大須本店」
分煙のお店だと入店時に「喫煙?or禁煙?」と尋ねられますが、全面喫煙可だと空いている席に座ればいいので気楽っちゃ気楽。

駅からも近くてソファな大型店舗。何となく「日暮里・ニュートーキョー」を思い出しましたが、こちらは酒類を扱わない純喫茶、スタッフの動き、BGMがスーパーで流れていそうなJ-POPインストという点でカジュアル度は高め。

灰皿はじめ定番のカスターセット@名古屋「コンパル 大須本店」
灰皿はじめ定番のカスターセット。

ローマ字でハッキリ「KONPARU」な紙おしぼり@名古屋「コンパル 大須本店」
お店のロゴがプリントされた紙おしぼりも、本店だとひと味もふた味も違うように感じられます。

「Compal」とか「Compale」とか「Compel」と小洒落ているのではなく、ローマ字で「KONPARU」とハッキリ言い切っているのが何だか潔いですね。
そういうのに合わせてなのか、「エビワン!」「チキンワン!」とかってリズミカルかつ鮮明な声のトーンで、ホールスタッフが厨房にオーダーを通しているのも印象的でした。

店舗単位で異なるメニュー。大須本店ではコーヒー・サンドイッチなどのパン類中心のセレクト

コーヒー・サンドイッチなどのパン類中心のメニュー@名古屋「コンパル 大須本店」
名古屋名物と赤いマークの付いたエビフライサンドなどテイクアウトにも対応。

もちろん時間帯限定でモーニング・ランチも用意されており、モーニングは08:00~11:00、ランチは11:00~14:00の各3時間。

  • モーニングセット
    • 好きなドリンクに+130円でハムエッグトースト付き
  • ランチセット(AとBの2種類)
    • A:好きなドリンクに+240円でメンチカツのサンドイッチ付き
    • B:好きなドリンクに+240円でポテトサラダと野菜のサンドイッチ付き

クリームソーダが赤いドリンクメニュー@名古屋「コンパル 大須本店」
ドリンクメニュー。メロンフロートとバッティングしないようにか、クリームソーダが赤い。

ちょっと気になったので聞いてみたところ、クリームソーダは赤・緑・黃の3色から選べるそうで、味はどれも一緒とのこと。
かき氷のシロップが色だけ違えど味は一緒のアレと同じようで、色の指定をせず頼んだお客さんの元には緑色のクリームソーダが運ばれておりました。

サンドイッチメニューが割安なウィークデースペシャルも実施@名古屋「コンパル 大須本店」
サンドイッチメニューが割安なウィークデースペシャルも実施。

平日ならどの日に行ってもとりあえずお得ってヤツですが、普段使いできない身としては名物のエビフライサンドが100円引きの火・金曜日に積極的に伺いたいところ。

純喫茶歴70年の大ベテラン!名古屋を代表する老舗「コンパル 大須本店」でモーニング

名古屋を代表する老舗純喫茶「コンパル 大須本店」のモーニングセット
ホットコーヒーにハムエッグトーストのセット。

2段階ドリップで抽出したホットコーヒー@名古屋「コンパル 大須本店」
ホットコーヒーは、ネルドリップで抽出した液体を温めて再びドリップする2段階方式を採用。

ドリップマシマシ、ダブルドリップ、はたまたドリップリップとでも呼べばいいのか、そうすることで深みだけでなく丸みを帯びたコクも生まれるとのことで、確かな技術を持ったスタッフのみ淹れることを許されるんだそう。

ちなみにアイスコーヒーは、そんなホットコーヒーとともに氷の入った小型のデミタスカップが運ばれてきて、お客さん自身の手で仕上げる急冷式。濃く抽出されたホットコーヒーだからこそ成り立つ、氷で割っても薄まらない作り方ってヤツですか。

こんがりとした表面が香ばしいハムエッグトースト@名古屋「コンパル 大須本店」
こんがりとした表面が香ばしいハムエッグトースト。

メニューのモーニング欄にはハムエッグトーストと記されておりましたが、ハムエッグトーストサンドが正解。
トーストの上にハムエッグがどんと乗っかったのが出て来て「よっしゃこい!」と受け入れも万全でしたが、これは良い意味で肩透かし。

130円のサンドイッチとは到底思えないしっかりとした具@名古屋「コンパル 大須本店」
サンドだから過剰に手が汚れる心配もなくおいしくパクパク。

130円のサンドイッチとは到底思えないしっかりとした具。その分ヒタヒタ気味なんだけれどもそこはパリッと焼かれたトースト、違和感なく食べ進められます。

名古屋名物のエビフライサンド@「コンパル 大須本店」
ヒートアップしてついエビフライサンドもパクパク。

半世紀以上前の1960年(昭和35年)から本格的なサンドイッチメニューを展開して来ただけに、見た目と食べやすさのどちらもが最適化された往年の名作感が漂っていますね。

手前1切れのように断面からはエビフライと分かるけど、表面からだと判断できないさり気なさ。徒歩圏内にある「千寿」の天むすのエビとどこか重なるもんありますね。うーん、どっちも大好きだ!

もうひとつの名古屋名物・小倉トースト@「コンパル 大須本店」
何ならもうひとつの名古屋名物・小倉トーストもパクパク。

…と、お好きなドリンクに格安でハムエッグトーストがつけられるモーニングで、モーニングはおろかランチやディナー分まで平らげて何をそんなに生き急いでいるのか状態ではありましたが、何なんでしょうね、快適な居心地も相まってついつい……そう、自分の注文でキッチンに「エビワン!」って声かける様子をただただ拝みたかったってのもありますね、はい。

名古屋の大須観音
食後は大須観音周辺をブラブラ腹ごなし。

まあ実際に「コンパル」でコンパできるかって言ったらたぶんできない、そもそもコンパ大好き集団からは怪訝な表情で却下されること請け合いなんでしょうけど、昭和レトロなこの雰囲気、たまりませんね。また名古屋に行ったらいっちょ「エビワン!」決めてやろうと思います。

店舗情報

店名 コンパル 大須本店
住所 愛知県名古屋市中区大須3-20-19(地図
電話番号 052-241-3883
営業時間 08:00~21:00(L.O.20:45)
定休日
支払い レジにて後金制(楽天Edy利用可)
席数 86席
タバコ 全面喫煙可
最寄駅 名古屋市営地下鉄名城線&鶴舞線・上前津駅
駐車場
リンク 名古屋の老舗の喫茶店 コンパル