己【おれ】

主に東京・グルメ・漫画・旅行ネタ。己【おれ】と命名するも乙【おつ】と勘違いされることもよくある残念なブログです。

石垣島で人気の老舗「メンガテー」のテビチ丸ごと沖縄おでん&八重山そばにメガンテ炸裂!

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沖縄おでんとは何ぞや?な方は目が点になるかもしれない石垣島「メンガテー」のおでん盛。

前回の記事では軟骨ソーキの恋しさとせつなさと心強さについて語りませんでしたが、沖縄料理の何が素晴らしいって、プルップルの豚足(テビチ)がこれでもかと堪能できる点も欠かせませんよね!

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丸ごとドカン。

好き嫌いがハッキリ分かれる食材ではありますが、テビチが好きすぎてたまらないアナタとワタシにとってメガンテ級の衝撃を与えてくれるかもしれない。メガンテってアナタもワタシもダメじゃね?しれないのが、石垣島で40年は続く老舗「メンガテー」のテビチがドカンと入った沖縄おでんじゃないでしょうか。

夜のみ営業。石垣島随一の飲食街・美崎町繁華街に怪しく店を構える「メンガテー」

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夕方17時からの営業開始ですが、おすすめの訪問時間帯は辺りが宵闇に包まれる頃。

その方が雰囲気もググッと増しますし、おでん以外に八重山そばも用意されているので呑んだ後の〆に立ち寄るのもグッド。
で、これはお店の外観ではあるものの入口ではありません。入口はこの建物右手の路地を進んで行った先にございます。

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現地で思わず「おほー」って声漏らしちゃった。

散策がてらちょろっと歩けば程近い場所に日本最南端のアーケード商店街・ユーグレナモールがあり、石垣島でも人の行き来が盛んな地域なのに、この路地の先にはベルベットルームやら怪しい水晶に手をかざす老婆のお店があるかもしれない、そんな錯覚を抱きました。

入口右手に黒いチェアタイプの椅子が6席のカウンター、左手に4名掛け小上がり3卓、計18席の店内

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暗闇を抜けた先。白熱灯がもたらす一層の温かみ。

おでんの赤提灯があるから間違いようはないものの、昭和時代のスナックを彷彿とさせる内装は、観光目当てでやって来た方であればあるほどディープという印象を持つことでしょう。

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女性2名による切り盛り。

樹木希林風の、円熟味がある意味頂点を極めた感じのお方がおでん担当で、あべ静江似の方がそば作り担当かな。「おでん屋やる前はここでママをやっていたのよ」とカミングアウトされてもまったく不思議じゃない貫禄で、ディープさに拍車をかける感じが個人的にステキ。

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リアルピンクの電話を見かけると、随分長いこと営業してきたんだろうなと思う。

先客なしでのんびりできるかと思いきや、常連と思しき方々がふらりとやって来ては八重山そばだのおでんをひと通り嗜むと長居することなくお店を後にする。その繰り返し。まるで寄せては返す波のよう。

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スゴイ数の名刺。ひしひしと漂う愛され度。

テレビと沖縄民謡がBGM。でも、スタッフやお客さんの会話で見事にかき消されたりする瞬間も多々あり、それはそれで味わい深いもの。

メニューはおでん・そば・瓶ビール・泡盛のみ

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沖縄に来たら必ず1杯は口にするオリオンビールをグビグビプハー。

石垣島「メンガテー」メニュー一覧

商品名 価格
八重山そば 600円
おでん盛 1,000円
単品テビチ 600円
オリオン生ビール中瓶 800円
泡盛 500円~

泡盛はグラス注文以外にもボトルでも頼めるっぽく、グラスだと1杯500円。銘柄については固定なのかすら分かりませんが、バックバーに様々な種類が並んでいるあたり、色々と飲めるのかもしれません。

飲めない方にはお冷を提供してくれるのでご安心を。

たっぷりテビチとほうれん草が嬉しい石垣島「メンガテー」のおでん(※持ち帰りOK)

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盛の名に恥じないボリューム。「メンガテー」のおでん盛。

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てっぺんのほうれん草は注文を受けてからおでん鍋に投入し、しばらく馴染ませた後に盛り付けられます。

大量の豚足を煮込んだ鍋なもんだから、フレッシュなほうれん草も一瞬で見た目がクタクタ~、でも食べるとシャキッとした部分が程良く残されていて美味。ここらへんは豚骨醤油味の濃厚家系ラーメンにほうれん草がどハマリなのと一緒ですね。

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この写真だけでもダメな人はダメなんでしょうが、続けます。

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生まれて初めて豚足を口にした時は「なにこれー?」って感想を抱いたもんですが、

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徹頭徹尾プルップルな食感に感動でおれもプルップル。

今となっては皮・筋・軟骨から成るコラーゲンたっぷりのそれを天然のサプリメントと崇めるまでに至り、まさに骨の髄までしゃぶり尽くすとはこのことかって言わんとばかりにペコちゃんばりにベロンベロン。程良いサイズの骨を舌で転がすとミルキー以上にママの味って思いますもんね。はい、近日入院するかもしれません。

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おでん盛は、テビチ、ほうれん草の他に、大根、玉子、コンニャク、ソーセージ、厚揚げの7点構成。

あくまでおれの感覚ですが、3名以上で訪れるならおでん盛1つ(大人数の場合は2つ以上)+八重山そば人数分、1~2名の場合は単品テビチ+八重山そば人数分がちょうど良いかも。

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【参考】単品テビチ。こちらにもしっかりほうれん草。

おでんは単品テビチ、盛り合わせ両方ともテイクアウト可で、容器を持参すると金額に応じた分量の持ち帰りもできるそう。帰宅してテビチをビッチビチに突っつける喜び、何とも羨ましい限りです。

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石垣島上陸記念ということで、豚骨で石垣を表現。

メガンテ級なおいしさのテビチを喰らいつつ、ほうれん草を世界樹の葉と見立てることで生き返っては逝くを繰り返す、我ながら節操のない食べっぷりでしたね。

確か白保にある本家の迎里(むかえざと→ンガテ)家の前(マエ→メェ)で「前迎里」で「メンガテー」となるそうですが、う~ん本家の分家ってことなのかな?、正直よく分かりませんでした(^_^;)。地元の方はそれで分かるらしいです。(例:迎里正光さんだと→ンガテのマサミツとなるらしい)

ちなみに、「メンガテー」と言葉の響きが似ているという理由だけで記事タイトルにメガンテを採用したワケですが、店名の由来だとかは上記ブログ記事が詳しいです。とても良い!

豚足たっぷりのおでん出汁を使った濃厚スープ。石垣島「メンガテー」の八重山そば

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トッピングは豚バラ肉に青ネギとシンプル。

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おでんと共通の出汁だからか、見た目以上に粘度高めなスープ。

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一般的な沖縄そばよりも細くて丸い形状の麺を使用するのが八重山そばの特徴ではありますが、

こってりテイストなスープの旨味を確実に持ち上げ、胃袋へと導いてくれます。

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濃い目に味付けされた三枚肉が絶妙のアクセント。

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テビチそばなるメニューがあったりもする沖縄県ですが、

「メンガテー」の八重山そばだとつゆだけでしっかり豚エキスも摂取できるから、シンプルな具材だけでも物足りなさを覚えることなく平らげられる気がします。

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で、完飲完食しましたと。

石垣島をぐるぐる巡っていると頻繁に八重山そばののぼり旗を目にしますが、細めの麺に豚肉が乗るくらいが共通であって、ホントお店によって様々な1杯を楽しめる自由度の高さがナイス。それでもここの八重山そばは結構好みなので、石垣島再訪の際にはまたフラフラと足を運んでみたいと思います。

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まばゆい光を放つビルを横目に、

「おれの口元もテビチのアブラでさぞビカビカなんだろうなー」とほくそ笑む、そんな帰り道でした。

店舗情報

店名 メンガテー
住所 沖縄県石垣市美崎町10-19(地図
電話番号 0980-82-8065
営業時間 17:00頃~27:00頃
定休日 日曜日