120年以上前に築かれた伝統的家屋でいただく沖縄そばセット。
観光シーズンに便乗した己【おれ】沖縄編第10弾、記念すべき第10弾ということで、今回紹介するのはそんな10の10倍以上、今から120年以上前の1891年(明治24年)頃に建てられた登録有形文化財の古民家を改装した「茶処 真壁ちなー」でございます。
熾烈を極めた沖縄戦を経て尚在り続ける古民家
砲弾が絶え間なく降り注いだとされる戦災を乗り越えた。
ONE PIECEで言うところの宝樹アダム的な存在感の歴史的建築物。
要するにこれはサウザンドサニー号だ!!!
…だなんてアレなことをほざきつつ写真を撮りまくっていたら、遮るもののない強い日差し(サニー)でこんがり焼き上がりました。
こんがりと。
そんな古民家を改装したお店は1998年創業と沖縄では新しめ。
お店の前は両脇を琉球石灰岩の石垣で覆われた細い道でして、
この石垣やら敷地内の井戸やらも登録有形文化財だったりします。
で、そんな石垣に囲まれた敷地は約400坪とどでかく、
晴れの日だと南国樹の下で食事を楽しむこともできちゃうとか。
喫煙所ひとつとっても大変味わい深いのがステキですね。
外観に負けず劣らず雰囲気抜群な木造建築の店内
座敷32席、3名掛けテーブル1卓の計35席だけど、広々とした配置。
スピリチュアル系のBGMも居心地の良さにプラスの働き。
エアコン、至るところで回る扇風機、何より日の当たりにくい造りだから想像以上にくつろげます。
クーラーも扇風機すらない、吹き抜ける風だけを頼みに汗だくだくになりながらいただく南国メシの魅力も捨てがたいですけどね、これはこれでひとつの形だと思うし、こんがりサウザンドサニーした身には嬉しい恩恵と言えます。
何を選ぶべきか迷ってしまうほどに種類豊富な「茶処 真壁ちなー」のメニュー一覧
定番のそばメニュー以外にも気になる料理多数。
ドリンク、スイーツも豊富だからカフェとしての利用もOK。
英語メニュー完備、外国人客も多いんでしょうねぇ。
お店の成り立ちや営業時間にこだわりなどを記載したページも用意。
ごはんと小鉢3品付きで充実!「茶処 真壁ちなー」おすすめの沖縄そばセット
大・中・小サイズの真ん中の中サイズでもなかなかのボリューム。
この大・中・小はそばの大きさを表し、ごはんは沖縄風炊き込みご飯のじゅうしいか黒米(古代米)を選択できます。
「おれは今沖縄にいるんだ!」ってことで今回はじゅうしいに。
中サイズにしたからしっかりと味わえる沖縄そば。
県産豚の三枚肉と沖縄かまぼこに小ネギ、定番の組み合わせ。
カツオベースのアッサリおつゆ、それに合うように特注した太麺。
中島誠之助さんじゃなくても「いい仕事してますね」と言いたくなる組み合わせ、唸る気持ちを麺を啜る音に乗せてズビビンズビビンズビビビビン。箸休めにピッタリな分量の三枚肉とかまぼこを適度なタイミングでパクリ。
卓上調味料で変化をつけつつ召し上がるのもありだし、
さらりと記された年代物のガラスや数々の骨董品を横目にいただく沖縄料理、もうそれだけで最高じゃないか。
こんもりと。
生姜が効いててサッパリとした口当たりのじゅうしい、もずく酢やにんじんしりしりだとかの素朴な郷土料理を味わうことで沖縄の歴史を一気に体感しちゃったかのような錯覚もスパイスに、最後までゆったり楽しくいただけました。
はい、ご覧のとおり完食です!
食後の写真は大抵汚いことで定評のある、モザイク処理が欠かせないおれですが、今回はそんな加工が不要なくらいキレイに平らげることができました。
ちょっとしたお土産が買えるのもかゆい所に手が届く感じ。
料理そのものがおいしいのはもちろんなんだけど、本来なら入館料的なのを支払ってもおかしくない登録有形文化財の家屋でいただく家庭料理ってのが相当ポイント高いっすね。
ホールスタッフは女性中心なんだけど、マニュアルに縛られていないからこちらも肩肘張らずにのびのびできたってのも大きく、那覇空港からも車で30分くらいの距離に位置しているのもナイス。次回の沖縄旅行でもまた訪れたいですね。
なお、店を出て浮かれたまま車を走らせたら道に迷ってサトウキビ畑に辿り着き泣きそうになったのはここだけのヒミツです。
店舗情報
店名 | 茶処 真壁ちなー |
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住所 | 沖縄県糸満市真壁223(地図) |
電話番号 | 098-997-3207 |
営業時間 | 11:00~16:00(L.O.) |
定休日 | 水曜日・月1回不定休 |
最寄駅 | ー |