己【おれ】

主に東京・グルメ・漫画・旅行ネタ。己【おれ】と命名するも乙【おつ】と勘違いされることもよくある残念なブログです。

食べログ1位は外観も一等賞!沖縄そば専門店「てんtoてん」の木灰すば・古代米おにぎり&あまがしセット

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すっかり閉店したのかと思いきや、今でも現役続行中な「てんtoてん」。

今回から不定期連載で始めるつもりの己【おれ】沖縄編。そんな栄えある?第1弾に取り上げますは、沖縄食べログ1位でもおなじみ、那覇市識名の沖縄そば専門店「てんtoてん(てんとぅてん)」でございます…って蔦にまみれすぎだよ!

世界遺産・識名園近くの住宅街にそびえる蔦の館

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がこちらの「てんtoてん」なんですけれども、いやはやスゴイですよね。

店名の「てんtoてん(てんとぅてん)」は“人と人とを結びつけ、つながる場所になってほしい”といった願いが込められているそうですが、少なくともおれの目は点になりましたよ、ええ。

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引いて撮ったら冷静になるよ冷静になれるさ、うん、冷静にスゴイね。

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周辺は閑静な住宅街なことも相まってスゴさに拍車がかかります。

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専用パーキングへの道のりも、明らかに片側だけ異様な雰囲気。


何ならストリートビューでグリグリグーグル確認してみると良いです。

ストリートビュー上だとお店が営業していない時間帯の写真だからか、アウトローっぷりも増してやや不気味に見えなくもありません。

が、調べたところ、1996年度日本建築学会作品選奨の佐敷町文化センター(シュガーホール)を手がけた建築家・真喜志好一(まきしよしかず)氏が店舗設計をされたそうで、シュガーホールとの差に再び目が点になると同時に、建築って奥深いものなんですねーと小並感。

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営業時間中だとご覧のようにのぼり旗、

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それから達筆で「商い中」の木札が掲げられておりますが、

ドアをくぐるまでホントに営業中か半信半疑だったのは言うまでもありません。

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こういう時に使うもんじゃないんでしょうけど、玄関の靴を見てほっこりしました。脱ぎたての私の靴からはほっこりしたニホヒが漂っていました。

掃除と丁寧かつ細やかな接客が行き届く50席の大型店

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入口手前側に32席の座敷、奥に18席のテーブルで計50席。

あんなにダイナミックな外観がウソのようなレベルのギャップが、そこに。

入店するまでにほんの少しでも怖気づいちゃったことが功を奏したのかな、入って座って注文して待っている間に覚えた居心地の良さ。安堵感の強調を視野に入れての蔦まみれとか?だとしたらやりよるなぁ。

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コーレーグス(島とうがらしの泡盛漬け)だとかもキレイに配置。

女性スタッフならではの気の利いた接客、ギャラリーとしても立派に機能しそうな店内、どちらもナイス。

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涼しさを運ぶ青のランチョンマットとグラスで水をグビグビ。すごく良い。

「てんtoてん」のメニュー一覧

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基本メニューは木灰すば、おにぎり他サイドメニューやセットを用意。

すばとは沖縄の方言でそばを意味し、木灰(もっかい)はガジュマルなどの亜熱帯の樹木を燃やした際に出る灰のこと。

かん水が高価で珍重されていた時代は木灰を水に沈殿させてできる上澄み部分をかん水の代用品としていたそうで、薪火の代わりにガスや電気、木灰液の代わりにかん水が普及するようになった現代では逆に珍しくなり、今では沖縄そば屋の9割以上がかん水麺とのこと。つまりはレアということです。

昔ながらの伝統的製法+αで作られる沖縄そば!「てんtoてん」の木灰すば・古代米おにぎり&あまがしセット

まずは木灰すばからいただきます

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シンプルだけど品の良さと引き締まった印象を与える見た目。

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沖縄かまぼこ、小ネギ、豚チャーシューに紅生姜。

沖縄そばというとやれラフテー(豚バラ肉)だソーキ(豚スペアリブ)だと声高に叫びたくなりますが、こちらの場合は「てんtoてん」のチャーシューって呼んだ方が近いですかね。今回の旅行では他に見かけなかった類いの仕上がり。

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木灰(もっかい)で打たれたものの白く透き通った自家製平打ち縮れ麺!

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木灰(もっかい)なだけにもっかい言うぞー白く透き通った平打ち縮れ麺!!

独特の歯切れと後味を帯びた個性的な麺。それでもモチモチとしているのは表面にタピオカ粉を加える工夫を凝らしているからで、優しい味わいのスープをバネに、ひたひたの状態から持ち上げて一気にズビビンジュルリラ啜り込む。

…どこかで覚えた感覚……そうだ、スーパーマリオのブロックを叩いてニョキニョキ天まで届く豆の木だ。ハタから見たらおれ、きっとあの豆の木のように縮れ麺を吸い込みまくってる。てんtoてんならぬ天to天、おれの中で点と点がつながった!無理やりだし思いついたから単に書きたかっただけ

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分厚い肉。今考えると、きっと読者とおれとの間の壁を表していたんだね。


ちなみに動画だと大変手間ひまのかかった一品と分かります。

西表島産・無農薬古代米のおにぎりは肉みそを添えて

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木灰すばを味わって分かるように、余計な味のしない優しさは、化学調味料や添加物不使用による賜物といったところでしょうか。

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木灰すば同様、食べ進めることでじわじわと補完されて行く感じ。

沖縄県の郷土菓子・あまがしで〆

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押し麦、黒砂糖、緑豆に白玉。沖縄以外だとそうお目にかからないビジュアル。

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麺類とは異なる喉越し、これもまた清涼なり。

セットだとこのあまがしかコーヒーかを選べましたが、あまがしにして正解。

最も随所にこだわりがビシバシビシバシビシバシステム駆け巡るお店だから、コーヒーにしたって何らかのオリジナリティを発揮しちゃっているのかもですが。

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当然ながらすべて完飲完食じゃー。(やっぱり汚いのでモザイク処理済み)

実物を目の当たりにした時は色んな意味でヤヴァイと直感したものですが、実際に足を運んで旅を終えてしばらく経って振り返ってみると、ああ、また行ってみたいと素直に思えたので己【おれ】沖縄編第1弾にセレクトしてみました。

次回は泡を食べる不思議なぶくぶく茶やビールでゆったりタイムを過ごしてみるのも面白そうですね!酔ったら天にも昇る気持ち良さ、てんtoてんだけに。

店舗情報

店名 てんtoてん(てんとぅてん)
住所 沖縄県那覇市識名4-5-2(地図
電話番号 098-853-1060
営業時間 11:30~15:00
定休日 月曜日
最寄駅 識名バス停留所、安里駅