- 2016/09/02:更新
- 2015/01/24:初公開
目にした瞬間、アル中じゃないのに思わず手が震えたものね。
昨年の秋田旅行で横手やきそばを食いまくってきたのは既報のとおりなんですが、旅先で地味に好き、欠かしたくないことが地元のコンビニ巡り。そして今回の旅で見つけたのがアベックトーストと、こういうワケでございます。
秋田のコンビニで偶然見つけた「アベックトースト」
きっと長い歴史があるんだろうなーと思わせるパッケージデザイン。
最近アベックって単語を見聞きしたのはこの商品と根津の老舗甘味処「芋甚」のアベックアイス、それから現存する母親との会話の3回と実にレアなキーワードと言えますが、そもそもはフランス語で「男女の2人連れ」「2人または2つのものが行動をともにすること」って意味合いなんだそう。
考えてみればアベックって言葉、積極的に使った試しがないものの、だからってカップルトーストに改名すればいいかと言うとそういうワケでもないんだろうし、アベックだからいい、アベックだからこそありがたいとも言いますか、移りゆく時代の中でいつまでも変わることのない、大海原を照らす灯台のような存在、それがアベックトースト!
…って、単におれが知らないだけなら相当こっ恥ずかしい物言いですよね。
パンの中身を公開、ある意味これも開封の儀
アベックトースト1個で8枚切り食パンの1/2(※4枚)を摂取可能。
どおりで1包装で熱量549kcal、炭水化物83.0gなどと高めなワケです。
トーストと名がつくものの、焼かれてません。
ここらへんについては「カップ焼きそばも焼いてないじゃん」と似たような印象といいますか、それがダメとかじゃなくえぶりしんぐいずおーけーって感覚に近いですかね。焼きたかったら焼けばいいし、焼いたら一層おいしいよってことなんでしょう。
いざ、開封!
…パンッ。
思わぬところでお父さんお母さん(元アベック)の情事を目撃してしまった子供のような気分に陥ったような、見ちゃいけない何かを見たような、そんな気がしたので反射的にそっ閉じしちゃいました。
まあまた開くんですけど、2セットでコンビニ価格100円台ってお得な気が。
先ほどはそっ閉じしてしまいましたが、なるほど、2人で仲良く2セットをシェアって意味のアベックと、ジャムとマーガリンが一緒になりましたよ的なアベックって意味のダブルミーニングってヤツですか。深いなアベックトースト。
「こっちからおれ、そっちからオマエな」ってポッキーゲームの要領で口にするバカップルアベックもいるのかな。
むさぼるように端から食べ進めようものなら、最初マーガリン(もしくはジャム)の味わいが2つの口と口が重なり合う瞬間、それぞれの足りない部分を補完するように快感……あっ、これ以上やると某岡田斗司夫さんの妄想リストのような超展開になりそうなので自主規制しますね。
ガヴガヴ行くのもよし。
素朴でおいしい、肩肘張らずにいただけます。
ちぎってマイペースに放り込むもよし。
学校給食で出たりするのかな。牛乳と妙に合いそう。
折りたたんでアベックトーストダブル風に楽しむのだってきっとアリ。
もう何だってアリですよ、なしなワケがない。なしならホテルで独りこんな撮影をやってのけたおれが浮かばれないじゃないですか。
観光地やでかい駅のお土産屋さんだと県外客が喜びそうな商品であふれ返ってますが、外から来た身なのにそういうのってあんまり惹かれないんですよね。いかにも観光客が喜びそうにカスタマイズされちゃっているというか。
もっとこう、地元民が普段から口にしているのに自分のホームグラウンドではまず見かけないようなそんなヤツ。そんなのにグッと惹かれるんですよねぇ。
看板商品のハズなのに公式サイトに情報掲載されていない「アベックトースト」
そんな同商品を販売するのは1951年(昭和26年)創業、秋田製パン業界をリードする株式会社たけや製パン。
公式サイトのタイトルにも“アベックトースト”が採用されているあたりさぞ看板商品なんでしょうけど、なぜか製品情報ページに掲載されていないのは「秋田県民なら分かるよね!載せなくても平気だよね!」って考えからなんでしょうか*1
「秋田県民の謎」ではアベックトーストが他県民の謎として取り上げられているそうで、おれも今回の秋田探訪で初めてお目にかかった次第です。
そんなワケで次に秋田を訪れる際はトーストにして食べてみたいし、今後秋田県出身の方とお話する際には意識的にアベックトーストを話題にしてみますし、そのうちババヘラアイスとかもネタにしてみたいと思います*2
*1:後日確認したら、サイトリニューアルしてバッチリ掲載されていました!
*2:ババヘラアイスについてはこちら:秋田の夏の風物詩!神出鬼没なご当地グルメ「ババヘラアイス」でひんやり一息ついてみた - 己【おれ】