己【おれ】

主に東京・グルメ・漫画・旅行ネタ。己【おれ】と命名するも乙【おつ】と勘違いされることもよくある残念なブログです。

【中華そば 葉山】注文毎に青竹で打つ自家製麺が最高な醤油ラーメン@東京都新宿区牛込柳町

  • 2016/12/16:更新
  • 2014/12/14:初公開

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懐かしくも新しい、東京都新宿区牛込柳町「葉山」の中華そば。

麺から手作りの自家製麺を掲げているお店はちらほらございますが、近年のラーメン事情で特に興味深いのが、自家製麺は自家製麺でも、なんと注文を受けてから青竹でシコシコ踏みつけ手揉みまでしてくれる「中華そば 葉山」の存在に他なりませんでした。

創業数ヶ月で早くも人気店の仲間入りを果たした「中華そば 葉山」

都営地下鉄大江戸線・牛込柳町駅徒歩3分。2014年10月オープンのラーメン専門店

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シンプルな外観。立て看板ならぬ立て青竹が入口そばに置かれていれば営業中の証。

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目の前の大通りは外苑東通り。都営地下鉄新宿線・曙橋駅からだと歩いて10分くらい。

まったくもって近いというワケじゃないですが、以前紹介した「一条流がんこラーメン総本家」や「油そば専門店GACHI」にも散歩がてら歩けますといった距離感。

牛込柳町「中華そば 葉山」のメニュー一覧(2016年12月時点)

入口左手の券売機で食券を購入して着席

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券売機のほぼ半分に及ぶ達筆。

  • 基本メニューの中華そば(並)のトッピングは、チャーシュー1枚、メンマ、刻みネギ、海苔のオーソドックスタイプ
  • 麺の量は、大(280g)・並(180g)・小(140g)の3種類より選択(「小でも量が多い」とお客さんに言われたことがあるそう)

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オールカウンター席で、厨房側4席、窓側3席の計7席。

最大の魅力!注文を受けてから仕込む自家製麺

事前に寝かせておいた生地に追い青竹&手揉みの工程をプラスすることで生まれる抜群の弾力感

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水をグビグビしながら待ってますと……始まりましたよ麺打ちが。

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青竹ガコンガコン。目の前で製麺過程を拝めるカウンター席はある意味特等席。

前金制なので心配無用なんでしょうが、この店で食い逃げなんてしようものなら青竹持った店主に追いかけ回されるのかなーなんて不毛な議論を独り重ねたりもしつつ到着を楽しみに待ちましたよ、ええ。

お店はご主人1人での切り盛りに加え、打ちたての麺を用意することから通常のラーメン店よりも提供時間は長め。予定パツパツの方だと待たされて面食らう可能性高しなんでしょうが、ここは時間に余裕を持って麺喰らいたいところ。

なお、おれの場合は運良く行列なし、ちょうど先客分を出し終えた直後の入店だったこともあり、約10分くらいでお目当ての1杯にありつくことができました。

牛込柳町「中華そば 葉山」のネオクラシカルな中華そば

“得のせ”の名に恥じない珠玉の1杯

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得のせにすると、チャーシュー、味付玉子、メンマと海苔の量もパワーアップ。

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【参考】中華そば(並)。

提供時に「味が濃い薄いは調整できます」の一言も気が利いててナイス。小麦粉との連戦で白く、まさに作業着がルーツなんだなと見て取れる勲章のようなジーンズ、柔和な笑顔から実直な人柄と直感。

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こぼしても平気なように黒の丸盆に乗って登場。

個人的に食べる前からその形状でパキパキッとした食感と手に取るように分かるメンマ、それとシャクシャクそうな刻みネギがね、何とも食欲を刺激します。

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金魚すくいの要領で横からレンゲに流し込むように、スープ。

表面に浮かぶ香味油、煮干しだカツオなんかの魚介ダシが効いた、オイリーなんだけどくどくない、飲み進めるごとにアッサリへと変貌を遂げる醤油味。

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そしてそんな特製醤油スープをガッチリ受け止めますは……

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ピロピローっと、打ちたて茹でたて新鮮な平打ち太麺。

スープにくぐらせず、例えば塩だけで食べてみるのも面白そうな、適度なコシと滑らかさが同居したプリプリ仕様。

また、手作りにこだわり化学調味料不使用。山形県酒田市出身のご主人が幼少期に食べた中華そばの思い出をベースに、試行錯誤の果てに辿り着いた独学の味。

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懐古趣味に留まらない、トッピングを口にするだけで伝わるクオリティの高さ。

今や美味しいラーメンなんて東京はおろか日本全国津々浦々で食べられつつありますが、そんなラーメン戦国時代でもしっかり乗り越えて行けそうなポテンシャルの高さがね、感じられるワケですよ。というか単純においしい。

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しっとり感を残しつつも味しみしみ、噛めばホロリと崩れる肉厚チャーシュー。

得のせにして良かったと思うし、チャーシューの塩気を瓶ビールでググイと洗い流す……もう想像しただけでたまらんもんありますよね。

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当然ピロピロ麺で洗い流す…啜り流すのだってアリアリです。

いわゆる絶品とはちょっと違う、ホッとするおいしいラーメン。麺を包み込むかのような優しき琥珀色のスープとの相性も良好で、これは食事でも飲んだ後の〆にでも、何かこう、エブリデイエブリタイムズビビンズビビン啜りたい。

ただ、金曜定休日、おまけに繁華街から離れた場所に位置するためふらり立ち寄るのはちょっと難しそうだから、とりあえず酒の代わりにスープをグビビングビビン飲み干すとしましょう。

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当然完食じゃー。(微妙に汚いのでモザイク処理済み)

勉強熱心な店主のことだからこれからも味の向上だとかに余念がないことでしょうし、この自家製麺でつけ麺なんかを食べられる日が来るのかな?引き続き今後の展開を生温かく見守りたいと思います。

店舗情報

店名 中華そば 葉山
住所 東京都新宿区市谷薬王寺町1(地図
電話番号
営業時間(月~木) 11:30~15:00
営業時間(土日祝) 11:30~17:30
定休日 金曜日、第2・第4木曜日
最寄駅 牛込柳町駅、曙橋駅
備考 祝日の場合、第2・第4木曜日は営業
祝日でも金曜日は定休日