- 2016/09/26:更新
- 2014/03/28:初公開

その昔、東京でラーメンと言えばこういう見た目が多かったんですよねー。
店を構えて64年、大元の製麺所は1910年(明治43年)創業と今年でなんと104年。浅草で筋金入りの歴史を誇る「来集軒」なんですが、TX浅草駅徒歩2分と駅近なのに昭和にタイムスリップしたかのような、穏やかな時間の流れる店内でこれぞ昔懐かしい東京ラーメン、それとシューマイなんかをいただいて来ちゃいましたよっと。
まさに昔ながら!浅草の老舗ラーメン店「来集軒」
大通り(国際通り)から1本入っただけでこの雰囲気


浅草を代表する通りの1つ、国際通りは基本的に多くの人で賑わいますが、たった1本路地に入っただけでこの落ち着いた雰囲気。

そしてそれに呼応するかのような佇まいの「来集軒」。

それでもさすがは浅草。地元住民や近隣にお勤めの方々はもちろん、外国人観光客の来店も多いみたいで、英語表記を欠かさないある意味国際派。
カウンター席、なにそれ?おいしいの?テーブル席のみの店内

ゆったりマイペースにお食事できます的な感じがナイス。
ただ全面喫煙可なのでタバコの煙が苦手だと厳しいかも。でもそれでこそ昔。

これをレトロと呼ばずして何と言おうかな内装。
約20年ぶりの再訪、それでも当時の面影そのまんまだったように思います。
いちいち「ごゆっくりどうぞ」と言われても「はいごゆっくりしちゃいます」と返しちゃう何かがありますかね。

この手の店定番、壁にはサインがびっしりと。
今をときめくタレントのみに終始せず、落語家や著名人の1枚も飾られていることに「浅草なんだなー」と妙に納得してみたり、チャーハンだけ注文して食後そそくさと退店するお客さんの姿に「そっか、ラーメン屋だからって麺類頼まなくたっていいんだよなー」と当たり前の感覚を取り戻してみたり。

安定のオーソドックスな調味料類。
浅草「来集軒」のメニュー一覧
麺類
| 商品名 | 価格 |
|---|---|
| ラーメン | 650円 |
| 大盛ラーメン | 850円 |
| ワンタン | 650円 |
| ワンタンメン | 850円 |
| ソース焼きソバ | 750円 |
| 台湾メン | 850円 |
| 焼きソバ(カタヤキ) | 850円 |
| シューマイ | 550円 |
| タンメン | 850円 |
| モヤシソバ | 850円 |
| ミソラーメン | 850円 |
| チャンポン | 900円 |
| 五目ソバ | 950円 |
| チャーシューメン | 1,000円 |
単品など
| 商品名 | 価格 |
|---|---|
| チャーハン | 850円 |
| シューマイライス | 900円 |
| ライス/半ライス | 300円/250円 |
| 御新香 | 350円 |
| 大ビール | 700円 |
| 小ビール | 500円 |
| コーラ/サイダー | 250円 |
ラーメンだけじゃなく焼きそば、それもかた焼きそばだとかチャンポンなんかも用意されているあたり、製麺所経営のラーメン屋さんだからなんでしょう。
今回は久しぶり過ぎる訪問だっただけに限りなく初回、それならスタンダードに参りましょうか。
浅草「来集軒」のラーメン+シューマイご到着

ようこっそーここへー♪
って全然関係ないんですけど「パラダイス銀河」の作詞作曲ってチャゲアスの飛鳥涼さんなんですよね。大人になるまでずっと殴りに行こうかの人だと思っていたので知った瞬間よっぽどパラダイスでした。
こういうのでいいんだよ、こういうので。昔ながらの東京醤油ラーメン

子供の頃に食べた物ほど大人になってもまた食べたくなる不思議。

チャーシュー、メンマ、ネギに海苔、
ここにほうれん草が加わることで完璧な東京ラーメンと言えるんでしょうが、これはこれでそそられます。鶏油多めなのもツボ。

豚骨鶏ガラに野菜でダシをとった甘めの醤油スープをズビビビビ。
言えば出してくれるんでしょうけど、デフォルトでレンゲの提供はなし。
そもそも昔ってレンゲは最初からついてこなかったワケで、丼に口をつけて直接飲み込んだことも起因しているのかな、懐かしくも“おいしい”スープです。

プリプリとした食感の中太縮れ麺がまたいいね!
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ギョーザじゃなくシューマイ、年輩客を中心に大人気の味わい

店に入って注文したら1分も経たず出てきた。
だからラーメンと一緒にというよりはこれつまみつつビールをグビグビして〆に麺類ってのが理想の流れってヤツなんでしょう。

足利シュウマイなるご当地グルメに近いテイスト。
個人的には肉がガツンと入ったタイプが好みなんですが、今ほど物が溢れていなかった時代の焼売=こういった感じのタマネギメインな仕上がりだったのかもしれませんね。シューマイライスだとこれに米とスープとお新香がつくのかな。

小皿なんぞ皆無なので醤油は直接かけての召し上がり。
麺をズビビンズビビン、スープをグビグビ、シューマイパクムニュ、

ありがとうございます完食です。(※今回も汚いのでモザイク処理済み)
日本屈指の観光地なだけに曜日問わずメシ時は混雑しそうなので、あえて慌ただしそうな時間帯は避けて伺いたいですね。
基本的にざっかけない・媚びない・ぶっきらぼうにすら思える接客は賛否両論かもしれませんが、それはそれでこの店の味。不思議と許容できてしまうのはこれが古くからの浅草なのかもな。おれはそう感じました。
食後はすぐ近くにある「古き良き老舗喫茶店・珈琲アロマ」でひと休みするのがおすすめ。ワンツーコンボで存分に昭和を満喫しちゃいましょう。

ふらり立ち寄った浅草公会堂「スターの広場」に飾られたスタァの手形。
1979年(昭和54年)から増え続けているそうで、おれもそのうち並べたい。

