根津の街で偶然見つけた路地裏のパン屋「ボンジュールモジョモジョ」。
ガイドブックを片手に知らない街をあっちこっち散策するのも楽しいけれど、ぶらり訪れた街で思いがけない出会いを果たす。そんな散歩の醍醐味を体験させてくれたのが、東京の歴史ある街の1つ・根津路地裏の動物パン専門店「ボンジュールモジョモジョ」でございやす。
根津散策中に偶然見つけた路地裏の動物パン専門店
根津の街は高い建物が多くないから空がでかい。
実写版孤独のグルメに登場した「根津の老舗居酒屋・すみれの特辛カレーライス」を求めてやってきた根津の街。すみれの開店時刻よりも相当早く着いてしまったこともあり、せっかくだし色んなところを覗いてみようとズンズンズズズン歩を進めていたワケです。
スサノオノミコトを主祭神として祀る根津神社近くの道をね、
ズイズイズズズイ歩いておりましたら…
「ボンジュールモジョモジョ」と書かれた立て看板を発見!
『えっ、こんな細い道を進むんですかい?(当時の心の声)』
おれ『マジかよ』 看板『マジだよ』
車は当然ムリだし、自転車でもちょっと窮屈な走行を強いられそうな細い路地。
さすがに「新橋 纏」の入口ほど狭くはありませんが、それでも本当に入っていいのかなって少なからず戸惑うレベルの狭さ。
そんな路地道をスンスンスススン探りつつそろそろと、
タイムトンネルが実在したらこんな感じなのかなーって妄想しつつ進むと、
ご覧のように一軒家を改装してできたパン屋が飛び込んで参ります。
滲み出る下町の生活感、元気に走り回る子供達の声、そしてぽつんと佇むお店。
どこかに「ハヤオミヤザキ」「イサオタカハタ」のクレジットでも刻まれているんじゃないかと思えてしまうほど、あくまでおれの直感なんですけど、ふらっとジブリアニメに出てきそうな感じがしたんですよねぇ。
パンにスコーンにクッキーなど、意外と多くの種類を取り扱う「ボンジュールモジョモジョ」
パンのイメージに合った動物たちをモチーフにしたそうで。愛らしい手書き。
他にも食パンにバケットにスコーンと手広くカバー。
シナモンロールなんかも用意されていたり、
写真だと分かりづらいですがカレー味のしょっぱいラスクもあったりと、
外観に負けず劣らずなかなか個性的な商品がラインナップ。
食パンやコッペパン類には+50円~100円することで、定番のマーガリンをはじめ、きなこクリームにいちご&マーガリンなどをつけることができます。
少々高めのカウンターだからこんな風に踏み台に乗って注文。
イメージキャラクターにもなっている店員さんがパン作り&接客を担当。
素朴で気持ちのいい応対がナイス&そういった真摯さというのかな、そんなのもきちんと商品に反映されているし、事実多くのリピーターを抱える人気店なのも頷けます。(※朝9時開店で売切れ次第終了のため、欲しい商品がある場合は前もって予約する・早い時間帯の来店を心がける必要ありまくりです)
同じ顔は2つとない、1つ1つ手書きのかわいい動物パン&珍しい味の手作りクッキーetc.
クリームパンのうさぎ、ベーコンポテトのぞう。
ミニソーセージ入りのニョロニョロくん。(3個セット)
写真左下から時計回りに、さつまいものねこ、焼カレーのはりねずみ、ピザチーズのぶた。なんだこのキュート過ぎる惣菜パンは。
ただかわいいだけじゃなく、具もしっかり入ってます。(ごめんよはりねずみ)
個人的にヒットな枝豆入りのもちもち枝豆。
もちもちっとしたパンにしっとり枝豆、しょっぱい味付けがたまりません。
珍しい味の手作りクッキー3種は、きなこ、紅いも、桜紅茶。
「崩れやすいから持ち帰りの際は気をつけてください」のお言葉どおり、少し噛んだだけでほろほろと崩れ落ちそうな、でもしっとりと柔らかく素材の味もしっかりと感じられる美味しいクッキーたち。
1袋5枚入りという分量もちょうどいいのかな、おやつにはもちろんのこと、ティータイムや小腹がすいた際にもピッタリだし、添えられる小さい子豚のクッキーがまた口直しにちょうどいい塩梅なのもツボをついているというか、かゆいところに手が届いちゃっている感じで面白美味しいっす。
手作りスコーンは具がゴロゴロしちゃっているから、
まるで宝石採掘現場の貴重な鉱物と錯覚しそうな見た目、異なる食感が印象的で、クッキーともども日替りだから今日はどんなスコーン(やクッキー)に巡り逢えるんだろう、そんな訪れる楽しみがあるのっていいですよね。
オフィス街や歓楽街でも普通に繁盛しそうな「ボンジュールモジョモジョ」ではありますが、あえて東京の下町、それも路地裏でやることに意義があると思いますし、ふとしたタイミングでふらふらーと足を運びたいものですね。
なんてことをほろ苦いコーヒーラスクかじりながら思いましたとさ。