大都会・赤坂で味わう昔ながらの醤油ラーメンといなりずし。
豊川稲荷と言えばコックリさんの歌詞にも登場し、全国に5つある別院の1つ・赤坂の東京別院では大岡越前が日常信仰していた分霊が祀られているという、いわゆる由緒正しき寺院なワケでして、そんな境内の一角にあるのが1870年(明治3年)創業の「家元屋」でございやす。
赤坂見附駅徒歩5分、国道246号(青山通り)沿いにある東京別院
ご覧のようにどどんと構えておりまして、
246沿いにドドドと広がる壁。
振り返ると大都会。
でも一歩中に入ると良い感じのベンチに、
あちこちでお稲荷さんを見かける神妙な空気感。
そんなお寺を通り過ぎた文化会館の1階に、
参拝客向けの休憩所「家元屋」がございやす。
大岡越前もなか等が売られる店頭。レトロな感じがステキ。
大都会なのに田舎のおばあちゃん家のような雰囲気
実際中に入るとおばあちゃんが接客してくれた。
手書きのメニューがまたそそります。
ラーメンと味噌ラーメンが同じ値段なのはまだしも、ワンタンメンとも同料金なのが面白く、今回レビューするラーメンといなりずし以外にもそばやうどん、あんみつ・みつ豆系の和菓子にところてん等結構豊富。
ざっと見たところ、都会の中心だからと言っていかにもな価格設定じゃないのも好印象。味噌おでんも食っとけば良かった。
この人ん家のような配置やチョイスがたまらない。
でもこういった棚を見ると人ん家じゃないんだと妙に気が引き締まったり。
平日大盛り無料、豊川稲荷境内家元屋のラーメンといなりずし
手前:醤油ラーメン大盛り(平日600円)、奥:いなりずし(100円)。
チャーシュー、メンマ、海苔とネギ。昔シンプルな見た目。
チャーシューも手作りっぽく、ガラベースのスープも至極あっさり。
軽く縮れがかった中太麺は加水率高めでモチモチした食感。
この店の存在を初めて知った約20年前だかに出版された文藝春秋社の「ベストオブラーメン」というラーメン本に掲載されていた当時と遜色ないビジュアルと素朴な味がとっても懐かしい。
流行りのラーメンを追いかけるのも楽しいし美味しいけれど、ふと立ち止まって休憩する時、そばにあって欲しいのはこういった1杯かもしれません。
家元屋のいなりずし。ちょこんと添えられたショウガの甘酢漬けが嬉しい。
パクッと美味しい。
甘辛く仕上げられた油あげとショウガの相性抜群で、途中でラーメンも食べれば酸味もプラスされるからお酢も不要。
完食。いなりずしはもう1個食いたかったな。
門の外に広がる現実世界。出るのがなんか寂しい。
会計終了後、キャンディを1ついただいたんですが、その瞬間にもおばあちゃん家に遊びにきたのかなって錯覚に陥りましたし、場所が場所なだけにふと童心に返りたくなってふらり足を運ぶ大人も多いんじゃないでしょうか。
今回はラーメンといなりずしだったけど、今度はうどんやあんみつあたりを食べたいな。ふとしたタイミングで訪れたい都会の穴場ですね。
店舗情報
店名 | 豊川稲荷境内家元屋 |
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住所 | 東京都港区元赤坂1-4-7 豊川稲荷境内(地図) |
電話番号 | 03-3408-2605 |
営業時間 | 11:00~17:00 |
定休日 | - |
最寄駅 | 赤坂見附駅、永田町駅、赤坂駅 |