この手のビジュアルのラーメン見るとついつい嬉しくなっちゃいます。
東京は大抵の物なら何でも揃うステキな街だから、その気になれば日本はもちろん世界各国様々な料理を味わえちゃいますが、だからこそあえて、東京で長い歴史を誇るB級グルメを、庶民の味を思う存分満喫しちゃいましょうよということで、今回は1945年(昭和20年)創業の、目黒は権之助坂に店を構える「らーめん田丸」のラーメンをご紹介。
目黒駅徒歩5分!権之助坂沿いの老舗ラーメン店
目黒駅を出て、
権之助坂を大鳥神社方面に下りますと、
坂の途中、左手に姿を現すらーめん田丸。
先月訪問したのに冷やし中華8末終了の貼り紙がまだまだ現役っぽかったのが微笑ましい。まさか来年8月末…なワケないか。
1945年といえば、日本はかの戦争で敗北を宣言、いわば終わりの年に産声を上げたのだから、そう考えるとちょっと感慨深いものがあります。
毎月23日はラーメン500円、毎週水曜日は玉子が無料。
セットメニューもちょっとそそるものがあります。
自称・日本一ラーメンを食べた男の個人賞だそうで。
そもそも100回以上通うこと、ましてやそのことをしっかり覚えているあたりさすがとしか言いようがありません。
全面喫煙可、カウンター12席のみの店内
いわゆるL字型のカウンター。
何だかほっとしてしまう定番調味料。
帽子とマスクで完全防備なスタッフ。(1人はその途中)
口数もそこまで多くなく、表情は目とその動きのみで判断するしかない無駄にストイックさが漂う感じで、ブルー系の服に身を包んでいることからも個人的ロビンマスク賞を進呈したい。
シンプルかつオーソドックスが嬉しい田丸のラーメン600円
大きめチャーシュー3枚にメンマ、ネギ、そしてたっぷりの茹でキャベツ。
斜め上から撮るとなかなかの迫力。
注文を受けても丼にタレを入れないで仕上げるスープ。
多くのラーメン店では注文を受けてから丼にタレを入れ、スープを張り、そこに茹でたての麺を合わせるスタイルを採用しておりますが、田丸の場合は予めダシと一緒にタレを合わせているから、醤油の風味や香りは乏しいけれど、その分一体感が感じられます。
そこにわちゃわちゃっとした中太麺が並盛り170g、大盛り340gも入ります。
全体的にあっさりとした味わいだからか、170g以上に多く感じた。
ダシとった後の肉質と分かるチャーシューなんだけど、それがまたいい。
箸で持ち上げるとトロトロで崩れ落ちちゃうタイプも好きですが、この1杯にはこの手のチャーシューが心地よく、3枚もあるから箸休めに1枚、スープをグビグビする際に1枚、麺をズビドゥバシュビドゥバする際に1枚、何なら麺を肉で巻いて食べてみるのもいいんじゃないでしょうか、濃いめの味付けに思わずハッとしてグッときてしまいます。
チャーシューをどかすとたっぷりの茹でキャベツがこんにちは。
何となくのぺーんと広げてみた。
豚肉とキャベツの組み合わせ=ラーメン二郎を思い浮かべちゃう人も少なくないとは思いますが、そのラーメン二郎よりも20年以上も前にこのスタイルを確立していたとされる目黒の田丸。
ラーメン評論家の大崎さんには遠く及ばないけれど、何かのタイミングでたまに思い出してはふらり足を運んでしまうんですが、これからも末永く続いて多くの皆さんの胃袋を満たして欲しいものです。
店舗情報
店名 | らーめん田丸 |
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住所 | 東京都目黒区下目黒1-5-20(地図) |
電話番号 | 03-3493-3978 |
営業時間 | 11:20~23:00 |
定休日 | - |
最寄駅 | 目黒駅 |