- 2016/11/24:更新
- 2013/08/18:初公開
思わずハイになる山椒効果!辛くて痺れてクセになる楊の汁なし担々麺。
2012年1月の放送開始を皮切りに、実に多くの視聴者の心と胃袋を鷲掴みにしちゃった実写版「孤独のグルメ」。
そんな同作品のSeason1第3話「豊島区 池袋の汁なし担々麺」にて、視聴者の舌と脳みそを大いに痺れさせた汁なし担々麺含む通称「五郎'sセレクション」を池袋の「中国家庭料理 楊 2号店」で堪能して参りまして、まあ今更感はひっしひしではありますが、いっちょレポートしたいと思います。
0.目次&関連記事
1.池袋駅西口から徒歩3分と好立地な「中国家庭料理 楊 2号店」
中国にあっても何ら違和感がなさそうな外観の楊 2号店。
1号店は十条で、池袋にはこの2号店以外に3号店も存在(2016年4月には別館もオープン)し、日本にいながら本格的な四川料理を気軽に味わえるワケですが、2号店のこの外観は努力して現地の雰囲気を再現したというよりは、なっちゃった的な気の抜けた感じがかえって本場の臨場感を醸し出していると言えましょうか。
周りまで殺伐としているかのように思えてくるからあら不思議。
2.飛び交う中国語、店内も負けず劣らず中国テイスト
「ふらっとQUSUMI」にも登場した楊さんがおりました。(後ろ姿の女性)
お客さんには独特のイントネーションな日本語で、厨房とのやり取りはバリバリの中国語とバイリンガルなお母さん。
たぶんエライ人の掛け軸。
あの亀は…きっと本物なんだろうな。
黒酢があるとビシバシかけたくなるよねなカスターセット。
汁あり担々麺もやっぱり痺れるんだろうか。
この店が「辛い料理です!!」って言うのはホントに辛いんだろうな。
せっかくランチタイムに訪れたのだから、おトクなランチメニューを頼まない手はないということで、汁なし担々麺セットに単品で楊特製焼餃子と拌三絲(バンサンスー)を注文、いわゆる五郎'sセレクションの完成です。
3.パリパリ羽を崩すとついバリバリと興奮してくる楊特製の焼餃子
鉄鍋の中身を丸ごとひっくり返しましたって見た目。だが、それがいい。
Q:誰得なアングル?A:至福のひと時を思い出すから俺得です。
そんなこんがり焼かれた羽をパリパリ崩して…
軽やかにひっくり返す!
まるで極上の果実の皮をむいた時のような高揚感を覚えます。
ラー油、時に黒酢をかけたりしつつ頬張る。
するとね、訪れる幸せ。
あれだけしっかり焼かれたハズなのに、皮はモチモチしていて、中の餡はジューシーさを失うどころかたっぷりの肉汁がじゅるじゅるりんと口の中に押し寄せては引いてく波のようなワケですよ。
若干小ぶりなのをいいことに一口で収めようものなら思いっきりヤケドするかもしれない、まさに小籠包のようなデンジャラスっぷりを兼ね備えつつもヘタにニンニクだとかを効かせていないからもう何個でもイケちゃう!何だよこのチャイニーズポイフルは!!
4.オイリーなんだけどさっぱり、固い歯応えがナイスな拌三絲(バンサンスー)
木綿豆腐の固い皮とキュウリとニンジンのドレッシング和え。
拌三絲とは「3種類の千切り素材を和えた物」という意味のサラダ料理で、楊の場合は湯葉よりも相当固い木綿豆腐の皮、キュウリとニンジンによる構成。
アップにすると木綿豆腐ならではのザラザラとした表面と分かります。
キュウリ、ニンジンのシャキシャキに対ししっかりとした歯応えの豆腐麺。
この豆腐麺を春雨に変えたら春雨サラダになっちゃうんだけど、そうしちゃいけないね、酸味とねっとり絡みつくオイリーさが見事に調和しつつも豆腐麺が確かな存在感を発揮しているからだれることなく最後まで食べ進められます。
ゴローさんはこの後に登場する「汁なし担々麺と(麺が)ダブってしまった」などとほざいておっしゃってましたが、ごはんのおかずや口直しにはもちろん、お酒との相性も抜群なのがステキ。
5.すべてを無に帰す辛さと痺れ!楊特製の汁なし担々麺
タレの赤、麺の白、青菜の緑でトリコロールカラー。
イタリアの国旗と同じ色合いだからパスタと勘違いしてしまいそうだけど、
このタレがおれにミートソースじゃないと訴えかけるのです。
麺が白いからキレイに染まる染まる。
一口分をすくい上げて啜ると、うん、辛いけどそこまで大したことはなく…なくない!
最初口に入れた段階ではいわゆる辛い麺という印象だが、後から追っかけてくる中国山椒特有のスパイシーっぷりが舌をヒリヒリ痺れさせるもんだから辛味をいつも以上に感じるのかもしれないし、水を飲んでも中和されるどころか舌がやられたせいで別の何かにも思えてきて…
思わずセットメニューのスープに頼ろうとするも、
単品2つ頼んだことで3つやってきたスープに多すぎだろってツッコミを心の中でしようにも、脳がシナプスがツッコミを入れろと伝える際の信号すらも舌を刺激しているかのようで、要するにまったくもって役立たずなんだよね。
これ見ただけでヨダレが止まらないおれは犬だ、パブロフの犬。
辛くて痺れてたまらないのにどんどん食いたくなるし、おかしな話なんですが、やられたこの状態を打開する方法って食べ続けることなんですよね。
同じ刺激を与え続けることで慣れてこず、十分辛い、というか痛い。
デザートの杏仁豆腐がついてて良かった…。
ちなみに汁なし担々麺を頼む際に辛さについては聞かれなかったものの、後で楊さんに尋ねたところ、おれが食ったこの見た目でも普通よりも控えめにしてくれたとのことです。
恐らくドラマの主人公とまったく同じメニューを注文する客=一見さん=聞かずとも辛さを抑えたという判断なんでしょう。
実にありがたいことで、これは一般的な味覚の持ち主なら辛さは迷わず普通以下、あとデザートなり大量の水なりを常備することを強くおすすめします。
胡麻ダレとナッツが合わさることで生まれる濃厚さが舌にねっとり絡みつき、
最初感じた優しそうな見た目なんてどこへやら、人によってはトラウマになるかもしれないインパクトのハズなのに、ロケ後プライベートで訪れた主演の松重豊さんに至っては最辛レベルの汁なし担々麺を見事食い切ったらしく、楊さんも「あの役者すごいよ」とおっしゃってました。
何とか食い切ったものの、その後のトイレは痺れまくってヤバかった。
といった感じで、実写版孤独のグルメ聖地巡礼レポ、お楽しみいただけましたでしょうか?
不定期連載の漫画版に比べて広く映像配信されていることからも、ドラマ登場店には連日多くのファンが訪れているかもしれませんが、今回のようなノリで今後もあの店この店に足を運んでみようと思いますのでお楽しみに。
【追記】汁なし担々麺の辛さ調整について
ドラマを通じて多くのお客さんが汁なし担々麺を頼むようになったはいいものの、そのあまりの辛さに残す人多数ということで、近年は辛さも痺れも相当抑えた状態で出しているとのこと。
ゴローさんが食べていたのと同じ味を堪能したい場合は「辛さマシマシで」と注文時に添えればOK!(何だか二郎みたいだな)興味があれば試してみてくださいね!
……ただし、命の保証はしない。
6.店舗情報
店名 | 中国家庭料理 楊 2号店 |
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住所 | 東京都豊島区西池袋3-25-5(地図) |
電話番号(予約専用) | 050-5869-2587 |
電話番号(お問い合わせ) | 03-5391-6803 |
営業時間(月~金) | 11:30~15:00(L.O.14:30)、17:30~23:30(L.O.22:30) |
営業時間(土・日・祝) | 12:00~15:00(L.O.14:30)、17:00~23:30(L.O.22:30) |
定休日 | - |
最寄駅 | 池袋駅 |