- 2017/01/23:更新
- 2012/11/04:初公開
チャーハン半分セットでも驚きの630円。
神保町で半チャンラーメンといえば、その元祖となる「さぶちゃん」の存在が特に有名ですが、同じ神保町で1966年(昭和41年)創業の「伊峡」もまた欠かすことができません。
チャーシューワンタンメンでも650円と破格。
今回紹介する「伊峡」「さぶちゃん」「成光」の老舗3軒を“神保町半チャンラーメン御三家”と称するそうで、「伊峡」は御三家最安、消費税増税やら材料費高騰やらで多くのラーメン店が値上げを余儀なくされる中、2017年1月現在も半チャンラーメンが630円、ラーメンに至ってはワンコイン以下の430円で楽しめてしまう爆安っぷりなのです。
名作漫画「孤独のグルメ」で言うところの“なっちゃった”的な昭和レトロ感を有する神保町の老舗ラーメン店「伊峡」
歴史ある神保町で創業50年超えの老舗「伊峡」の外観。
白山通りと靖国通りの交差点付近は常に行き交う人々で慌ただしいものの、一歩路地裏に入るとご覧のような歴史的建造物とも言うべきビルやら家屋がゴロゴロあるのも神保町の面白いところ。
どれも安いと認めざるを得ないメニューの数々。
安さ爆発だからかえってライス系の値段を高く感じちゃうけれど、それにしても安い。大盛りプラス50円なのも魅力的。
土曜祝日限定メニューもまたおトクな価格設定。
「タンメン+半チャーハン=730円」「ワンタンメン+半チャーハン=730円」「チャーシューメン+半チャーハン=780円」と、要するに3種類のセットメニューが50円引き。
とりあえず、神保町界隈に通学する日大・明大・専修大などの将来の日本を背負って立つ学生さんは、土曜祝日という変数を含むことで成立するこれら方程式を抑えておくと何かと捗るんじゃないでしょうか。
「伊峡」のすぐそばには讃岐うどんの有名店として全国的に名高い「丸香」がありまして、
今日もまたご覧のように大行列ができておりましたが、並ぶ皆さんの何割かも伊峡方程式を習得しておくと、行列から逃げることになっても何かの役に立つかもしれません。
厨房と壁、それぞれに面するようにカウンター15席。
お冷は入口そばにある製氷機から任意で注ぐセルフサービス。
卓上のカスターセットも時代を物語ると言いますか。
出来上がるまでの工程を拝むも良し、壁側に座ってぼけーっとのんびり待つも良し。
神保町屈指の老舗「伊峡」の半チャンラーメン
どどんとご到着!
古き良き東京ラーメンが430円でアナタのもの!
650円のチャーシューワンタンメンで一般的なラーメンと同じくらいの価格。
香味油なんかのシャレっ気づいたもんは使わないから、表面から湯気がモクモク立ち上がってレンズを曇らせます。
つるつる啜れる中細麺。
豚骨、鶏ガラ、昆布、干しエビ、カツオ節、煮干などに野菜を加えて煮込んだ和風スープとの相性も良好で、シンプルなんだけど「ラーメンってそもそもこうやって気軽に味わうもんだったよなー」と再認識させてくれる味わい。
チャーシューワンタンメンだと昔ながらの豚モモチャーシューとワンタンがたっぷり楽しめます。
半チャンラーメンだと常に50円引きの630円ですが、全メニューに250円で付けることもできます。
今日も目まぐるしいスピードであっちこっち変わりつつある代謝の激しい大都会・東京において、ほんの少しでもホッと一息つけるお店って貴重ですよね。
御三家唯一の通し営業だから、古書店巡りの合間だとかの訪問にもピッタリ。
じいさんになってもラーメン食ってそうな無類のラーメン好きなおれですが、老後でも食べ続けられるのってこういう優しいラーメンかもしれないな。そんなことを考えながらお店を後にしましたとさ。
店舗情報
店名 | 伊峡 |
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住所 | 東京都千代田区神田神保町1-4(地図) |
電話番号 | 03-3294-0279 |
営業時間(月~金) | 11:00~19:00 |
営業時間(土曜日) | 11:00~18:00 |
営業時間(祝日) | 11:00~17:00 |
定休日 | 日曜日 |
最寄駅 | 神保町駅、新御茶ノ水駅、御茶ノ水駅 |