己【おれ】

主に東京・グルメ・漫画・旅行ネタ。己【おれ】と命名するも乙【おつ】と勘違いされることもよくある残念なブログです。

沖縄のマジメで美味しい塩ラーメン専門店「肉マースソバ・マサミ」のスペシャルA&塩雑炊

素材にこだわる沖縄・那覇の塩ラーメン専門店「肉マースソバ・マサミ」のスペシャルA
沖縄そばも良いけれど、美味しい塩ラーメンはいかがですか?

毎年4月から今くらいにかけて、あるいはお盆やシルバーウィークの頃合いになると、沖縄関連のネタを求めて己【おれ】にいらっしゃる方が結構多いみたいで……

例えば石垣島でてんこ盛りの刺身を食したり国際通りすぐの「さかえ」で山羊料理以上にパワフルかつハートフルな接客に打ちのめされたり栄町の「おでん東大」で焼きてびちなる珍品を口にして思わず自分自身が宙を舞ったりと、思い思いの休暇を満喫されていることでしょう。

本日那覇空港を発たれる方、やって来る方どちらも多いとは思いますが、沖縄旅行の一環として一風変わった塩ラーメンはいかがでしょ?
ということで、那覇市安里の「肉マースソバ・マサミ」をご紹介。

ゆいレール安里駅徒歩5分。こだわりの塩ラーメン専門店「肉マースソバ・マサミ」

ゆいレール安里駅徒歩5分。沖縄の塩ラーメン専門店「肉マースソバ・マサミ」
2012年4月創業、今年で6年目の「肉マースソバ・マサミ」。

いかにも沖縄って感じの路地
いかにも沖縄の路地って感じの場所にある1軒ですが、沖縄ではそうカンタンに味わえないウマイ塩ラーメンがいただけます。

店名の肉マースソバとはチャーシュー塩ラーメンのことはじめ、公式サイトの商品紹介ページではつらつらと詳しく述べられております。以下、一部引用。

●肉マースソバとは?
チャーシュー塩らーめんのことです。当店は鶏がらや豚骨を使わず(店舗の契約で近隣が住宅地の為、異臭&悪臭を出さない配慮もありますが)鳥挽肉と節類と香味野菜でスープを取り、お客様のご注文ごとに小鍋で再加熱しています。(以下略)
沖縄那覇ラーメン:肉マースソバ・マサミ

沖縄「肉マースソバ・マサミ」すぐそばにある大きめのコインパーキング
お店すぐそばの大きめのコインパーキング。車でも安心。

L字型カウンター7席&メニューは肉マースソバのみの直球勝負

L字型カウンター7席、オーナー1人ですべてこなす@沖縄「肉マースソバ・マサミ」
調理・配膳・片付け・洗浄などすべての作業をオーナー1人でこなし、なおかつ1回に2杯ずつの提供だから意外と時間がかかります。

11:30開店の売切れ次第終了(日にもよりますが14:30頃)だから、確実に食べたい場合、飛行機の出発時刻やその後の予定を気にしたくない場合は開店前に着いておくとベター。

沖縄「肉マースソバ・マサミ」の券売機メニュー一覧
店頭左手設置の券売機で食券を購入。2,000円札以上非対応のため、小銭と1,000円札を用意しておくとスムーズ。

塩ラーメン専門店だから、味加減(あっさり・ふつう・こってり)とボリューム(並・小)、そこにごはん小(+100円)をつけるか、800円のスペシャルA(塩玉子付きでチャーシュー減のラーメン)にするかを決めます。
シンプルに「並」「小」と謳っておりますが、並でも他店の大盛チャーシュー麺相当の分量だそうで、普段モリモリ食べられる方は「並」、少食な方は「小」にしておくと良いでしょう。

お冷は券売機そばのウォーターサーバーで注ぐセルフサービス方式@沖縄「肉マースソバ・マサミ」
お冷は券売機そばのウォーターサーバーで注ぐセルフサービス方式。

胡麻塩・黒胡椒・柚子七味・すり胡麻、一般的なラーメン店ではおよそ見かけないチョイス@沖縄「肉マースソバ・マサミ」
大きめのグラスに水を注いで着席。

色のついたガラス工芸品が沖縄を彷彿とさせますが、喜劇王チャップリンの映画が流れ、マグネット式のカスターセットを採用し、そこに置かれる調味料も胡麻塩・黒胡椒・柚子七味・すり胡麻と一般的なラーメン店ではおよそ見かけないチョイスっぷりからも、いかにもなお店とは一線を画していることが伺えます。

カウンター上に敷き皿と箸がセットされたタイミングで食券を手渡します@沖縄「肉マースソバ・マサミ」
こんな風にカウンター上に敷き皿と箸がセットされたタイミングで食券を手渡します。

通常の塩ラーメンの場合は食券購入時に好み(あっさり・ふつう・こってり)も決めますが、スペシャルAの場合は手渡す際に聞かれるので好みを回答します。
後客の男性が「こってり」の食券を提示したところ「こってりだとアブラとタレの量が多くなりますがよろしいですか?」と確認されていたことからも、おすすめというか初回は「ふつう」を選択しておけば間違いないと思います。

ワタリガニ・干し貝柱などの魚介類で作る塩ダレと鶏挽肉・節類・香味野菜によるダシの妖艶な出会い。沖縄県那覇市安里「肉マースソバ・マサミ」の美味しい塩ラーメン

素材にこだわる沖縄・那覇の塩ラーメン専門店「肉マースソバ・マサミ」のスペシャルA
豚文化の根付いた沖縄だからこそ「おお」って印象もひとしおなビジュアル。塩ラーメンなだけにひとしお。

素材にこだわる沖縄・那覇の塩ラーメン専門店「肉マースソバ・マサミ」のスペシャルA
スペシャルAは、チャーシューが減る代わりに塩玉子付き。

トッピングは、チャーシュー・メンマ・白髪ネギ・カイワレ・揚げネギ・輪切り唐辛子、スペシャルAなので塩玉子。

タレ・ダシ・香味油で食べさせる、というか飲ませる淡麗系塩スープ@沖縄「肉マースソバ・マサミ」
「ふつう」でも意外とオイリーに思えた、タレ・ダシ・香味油で食べさせる、というか飲ませる淡麗系塩スープ。

国産100%小麦に新潟県産コシヒカリの米粉をブレンドした中太ストレート麺@沖縄「肉マースソバ・マサミ」
気持ちウェービーな中太ストレート麺。

茹でる直前まで冷蔵庫で適切に温度管理された麺は、国産100%小麦に新潟県産コシヒカリの米粉をブレンドしたそうで、プリッとした中華麺の食感にモチッと感も加わり啜るのが楽しい。

生の熟成豚肉に長時間の低温調理を施したチャーシュー@沖縄「肉マースソバ・マサミ」
生の熟成豚肉に長時間の低温調理を施したチャーシュー。

スペシャルAだと1枚ですが、通常の並だと3枚入りのそれは、ジューシーで噛めば噛むほどに旨味が染み出してくるタイプで、チャーシュー減といわずにスペシャルBでチャーシュー並盛、スペシャルCでチャーシュー大盛を出して欲しいところ。

スペシャルAだと箸休めに最適な塩玉子付き@沖縄「肉マースソバ・マサミ」
まあ、スペシャルAだと箸休めに最適な塩玉子付きですけどね。

ガヴリシャスされた塩玉子@沖縄「肉マースソバ・マサミ」
ガヴリシャス!

必要以上の味付けがされておらず、お冷を飲むのとはまた違ったカタチで口内をリセットしてくれるので、引き続き美味しく塩スープだ麺だをグビンビズビンビ流し込めちゃいますよと。

おすすめ調味料の柚子七味をパラパラリ@沖縄「肉マースソバ・マサミ」
おすすめ調味料の柚子七味をパラパラリ。

ピリッと爽やかなテイストに。ラーメン提供時にも口頭で推奨されますが、最初からではなく途中で添加するのがポイント。
他3種類も一通り試しましたが、この柚子七味が最もスープの旨味を引き立てているように感じましたし、全4種類の調味料をどれも試せるという意味でデフォルトの量を大盛ラーメン級に設定しているのかも?

ラーメンに比べて100円のごはん(小)は少なめ@沖縄「肉マースソバ・マサミ」
ラーメンに比べて100円のごはん(小)は少なめ。

〆の塩雑炊~柚子七味風味~@沖縄「肉マースソバ・マサミ」
これはスープと一緒に食べる、ではなく、残ったスープにぶち込んで雑炊にする用ですよ!

いちいち聞いてませんが多分そう。いやでも卓上調味料に胡麻塩もあったし、もしかしたら雑炊じゃなく別個に食べるものかもですが、

〆の塩雑炊~柚子七味風味~@沖縄「肉マースソバ・マサミ」
〆の塩雑炊~柚子七味風味~は大変美味しゅうございました!

1人で黙々とこなし、1杯の丼に真剣かつ丁寧に向き合う姿勢は、明るく朗らかな県民性の沖縄では異質と受け止められるかもしれませんが、何かと必要以上に詳しい公式サイトでもその片鱗を垣間見せるように、マジメで実直な人柄なんでしょうし、それが如実に現れた渾身の1杯と言えます。

沖縄「肉マースソバ・マサミ」のショップカード
名刺でオーナーシェフと自称、数少ないメニューながらも券売機を導入。今後どんな風に発展するのか楽しみ。

沖縄で麺類といったら豚骨やカツオ節でダシを取ったそばを思い浮かべる方も多いし、実際どこに行っても気軽に食べられるから、だからこそ「肉マースソバ・マサミ」でしか食べられないこだわりの1杯は、結構光るもんがあるんじゃないかと。
ちなみに、そんなおれの食後はアブラで唇がテカテカ輝いておりましたが、観光で訪れた方々以上に、沖縄県の皆さんがどういった感想を抱くのか、個人的に興味津々です。

店舗情報

店名 肉マースソバ・マサミ
住所 沖縄県那覇市安里363(地図
電話番号 098-884-1251
営業時間 11:30~売切れ次第終了
定休日 金曜日(祝祭日の場合は営業、4月と10月に仕入買付休業有り)
最寄駅 安里駅
リンク 沖縄那覇ラーメン:肉マースソバ・マサミ