黄味がかった麺が特徴的な「のりば食堂」の沖縄そば。
元々、沖縄そばのアッサリとしたあの味わいは、飲んで潰れて頭イタタな次の日に食べてもピッタリと思っていましたが、二日酔い抑止が期待できるウコンを麺に練り込んだ沖縄そばがあろうものなら、それはもう飲み過ぎた翌日にピッタリのパーフェクト朝食と言えるんじゃないでしょうか!
石垣島で創業50年以上の老舗。早朝から通し営業と使い勝手も良好な「のりば食堂」
国道390号沿い。築70年以上の長屋タイプ、横に広がる外観。
石垣空港から島内随一の繁華街・美崎町付近に向かうリムジンバスで30分くらい。乗車する時間帯によって降りるバス停は異なりますので、向かわれる際は乗車直前にでも「Googleマップ」で目的地検索すると良いでしょう。
店頭のバス停は実際に使用されていたものを移設。
離島ターミナルから車で5分の場所だから店名ののりば=船乗り場と思いがちですが、ご覧のバス停が物語るように、バス乗り場近くの食堂という意味で「のりば食堂」と命名。
食堂以前は馬車屋を営んでいたそうで時代を物語っておりますが、駐車場は店舗正面左側に8台分と別に2台分の計10台分あり。
石垣島で最も有名な食堂に比べれば繁華街も至近で通いやすく、朝食で利用しやすいのもポイントが高いですね。
この写真だとまったくもって伝わりませんが、
入口左手にお座敷席、会計カウンター前にテーブル席、拡張用のテーブル席もあり。20~30名ほどのキャパシティ。
コーレーグス(島とうがらしの泡盛漬け)、ヒバーチ(島胡椒)などのご当地調味料も完備。
ウコンの練り込み麺を使用した麺類を筆頭に、定食、単品、ドリンクと充実のメニュー。(詳しくはこちら)
野菜そばやらアーサー汁も気になりつつ、でも目玉のウコン麺を喰わなきゃということでそば定食に決定。
つゆよりも濃い、ウコンを練り込んだウソンな麺!石垣島「のりば食堂」のそば定食
汁そばにご飯、刺身、小鉢、香物がついたそば定食。
800円のそば定食だとこんな感じですが、すべての麺類に+400円すると定食にでき、そばの量は±100円で大小への増減も可能。じゅーしぃ(沖縄風炊き込みご飯)も白飯に変えることができます。
静かな佇まいとはいえ、確かな存在感の黄金(くがに)そば。
そば定食注文時に「ネギとショウガは大丈夫ですか?」と尋ねられOKと回答しましたが、予備知識がない方向けに「ウコン大丈夫ですか?」って聞いた方が良いんじゃないかと思えるほど。てっぺんのネギとショウガはウコン独特の臭み消しも兼ねているのかな。
「カレーうどんなう」って写真付きツイートしても遜色無さそう、真っ黄色な太麺。
いわゆる沖縄そばよりも中華麺に近いコシと弾力、よく味わうとウコンと分かる風味を備えたウソンな麺。
ゴールドエクスペリエンス(黄金体験)と銘打ちましたが、思ったよりも全然クセが無く、普通においしい。
ウコンって単語だけを目にすると「えっ?」って驚くかもしれませんが、そもそもカレーの色味ってウコン(英語名:ターメリック)だから、考えてみれば騒ぐもんでもないよな。
同じ石垣島産のウコン使用も起因しているのか、程良い魚介ダシともマッチしており、見た目以上の違和感はありません。
トッピングは島豚、カマボコ、ネギ、ショウガとシンプル。
寒い季節に食べたらカラダも暖まりそうですが、冬でも平均気温20℃前後な石垣島だとそういう目的で口にすることも無いのかな。東京で出せばそういった需要対策にもなるだろうし話題にもなりそう。
意外と肉厚な島豚。
けれども肉厚と言ったらこの刺身でしょう。
100円引きで刺身無しにできるそうですが、しなければデフォルトで6切れの刺身付きって。。
この日はマグロとシイラという石垣島ならではのネタが3切れずつの計6切れだったんですが、石垣島では刺身を喰おうの記事でもサラリと述べましたが、朝から100円で新鮮な刺身が6切れもいただけるって、ちょっと移住を考えちゃいますよね。
黄金そば抜きでも立派な定食に見えます。
各種情報誌やグルメサイトでも頻繁に取り上げられる有名店ですが、毎週土曜日は八重山地域住民向けの食堂を営業するなど、単に観光客向けの老舗に留まらない側面があるのも良いですね。
肝機能強化、食欲増進効果も見込めるウコンを練り込んだ特製麺。単純に目の当たりにして「ウソン!」と目が覚めるって意味でも、いつ行っても良いんでしょうけど、特に朝食での利用がおすすめです。