「タダ酒ほど美味いもんはない」って言うけど本当だったんですね。(グビッ)
沖縄に行くと必ず1回は口にするオリオンビールなんですが、本島北部の名護市には無料で工場見学が楽しめる「オリオンハッピーパーク」なる専用施設がございまして、そこでは試飲もできちゃいますと。
で、この世に存在するオリオンビールをまとめて製造する大工場が併設ともなれば、試飲=紙コップにひと口程度だなんてケチ臭いことはなく、グラス1杯を飛び越え2杯分、しかもできたて生ビールという太っ腹。まったくもってサイコー過ぎるので、ちょっとグビグビプハーと酒臭く、いっちょ太っ腹になって参りました。
- 「トリップアドバイザー工場見学&社会科見学」で全国4位に選ばれたこともある沖縄県名護市の人気スポット「オリオンハッピーパーク」
- エスカレーターで2階に移動、しばし待ちます
- 約40分の工場見学でオリオンビールの全てを学ぶ
- 楽しい工場見学の後は、これまた楽しいできたて新鮮生ビールの試飲
- 施設情報
「トリップアドバイザー工場見学&社会科見学」で全国4位に選ばれたこともある沖縄県名護市の人気スポット「オリオンハッピーパーク」
那覇空港から車で約70分ほどの場所にある「オリオンハッピーパーク」。
県道18号を挟んだ施設真向かいに専用駐車場も完備。
入口左手に設置されますは創業当時の仕込釜。
もう酒好きにとっては単なる釜どころかタージ・マハルのてっぺんにしか見えなかったら入院しましょうなんかに見えるかもですが、見とれるのは程々に、受付でササッと手続きを済ませます。
空き具合や参加人数によっては当日の滑り込み見学&試飲にも対応してくれるそうですが、予約優先となるため、この日のこの時間帯に何人で行くとかが決まっている場合は予約するのが吉ですね。
あなたがドライバーの場合はソフトドリンクの試飲となってしまいますので、どうしても生ビールが飲みたい場合は、あらかじめ運転代行サービス利用の旨を受付で伝える必要があります。
同じ名護市内の移動であれば大体1,000円ほどで目的地まで運んでくれますし、その費用は生ビール2杯無料で充分まかなえると思います。
エスカレーターで2階に移動、しばし待ちます
待つと言っても10分もしない内に案内のお姉さんがやって来るんですが、しっかり待合スペースも用意されているのでご安心を。
それって頭突きじゃね?乾杯の顔出し看板でパシャリするもよし。
50年以上前に刷られた1959年5月27日付の沖縄タイムス紙に「祝オリオンビール誕生」の見出しが。
公式資料によると、懸賞金(※現在の価値で約40万円)付きの募集広告を新聞に掲載したところ、2,500通余りもの応募が寄せられ、823種類の名称の中から厳正なる審査を経てオリオンビールと命名。
オリオン座が南の星で沖縄のイメージにマッチしていること、星は人々の夢や憧れを象徴すること、当時沖縄を統治していたアメリカ軍・最高司令官の象徴がスリースターだったことなどが選定の理由となったそうです。
昭和40年代(1965~1974年)にはこのような雑貨店(沖縄の方言で「まちやぐぁ」と言う)を中心にオリオンビールが販売されていたんだとか。
約40分の工場見学でオリオンビールの全てを学ぶ
詳しくは実際の工場見学で学習していただくとしまして、この記事ではほんの一部だけ公開します。
ビールの主原料となる麦芽とホップ。
特にホップなんてのは実物を拝むのはたぶん初めてで、実際にフタを開けてニホヒを嗅げるんですが、麦芽はまだしもホップは放置しすぎた納豆に鼻を近づけた時のような感覚に陥りました。
納豆嫌いの人が嗅いだらホップ・ステップ・ジャンプのステップ手前でつまづくでしょうし、よくもまあこんなブツを飲み物の材料に採用したもんだとある意味感心すること請け合いです。
そんな原材料どもを大釜でせっせと仕込みます。
間近で加熱と煮沸の工程を拝めるんですが、なんせ釜自体が大変高温なこともあり、専用ルームの室温は40度を超えておりました。
これを単に暑いととるか苦行の果てに冷たいビールが待っているととるかは人それぞれです。
冷却した麦汁に酵母を加えて発酵させるための巨大タンク。
この貯蔵タンク1本にどのくらいのビールが収められているかなんですが、350ml缶を1日1缶消費した場合の約1,000年分に相当するとのこと。
そんなタンクがもうたくさん。さすがは世界中のオリオンビールを一手に引き受けて製造しているだけのことはありますし、沖縄県内のアサヒスーパードライはこの名護工場でライセンス生産されているそうです。
見下ろすと、飲み屋で見慣れた生樽がぽつんと。
直径5メートル、高さ90メートルと数字で語るのは簡単ですが、いかにタンクがどデカいか分かりますよね。
そしてこれほどの規模ともなれば、1分間で1,200缶(1秒で20缶)のビール製造が可能ですと。
もうどデカフォント&赤文字で強調しているあたり、相当重要なんでしょうし、配点低そうだけど試験に必ず出そうなポイントっぽいですよね。
1分間で1,200缶!
しっかり抑えておくべきですし、レポートを書く場合は強調することも忘れないようにしましょう。
楽しい工場見学の後は、これまた楽しいできたて新鮮生ビールの試飲
約44万人の先駆者に続きます。
生ビールの試飲は同施設内の「オリオンビール園 やんばるの森」にて実施。
ビール試飲券1枚と引き換えに注ぎたて生ビール1杯と交換です。(※飲めない方、未成年者、ハンドルキーパーは、6種類の中から選べるソフトドリンク1本と交換)
生ビールに加え「オリオンビアナッツ」も1袋サービス。
いただきます!
グビグビッ
プハー、プハッピーーーッ!!!
ついさっきまでオリオンビールとは何ぞや?のレベルから学んだ後だと、ただでさえ愛着が湧いてしまっているというのに、できたて&注ぎたての樽生ビールの美味しさたるや。。泡がクリーミーなのは言わずもがな、黄金水液体の隅から隅まで混じりっ気なしの爽快感はきっと抜群の鮮度ならではってことなんでしょうね。
もうおれが孫悟空なら「クリリンのことかー」を「クリリンのことプハー」って叫び倒しちゃうほどに、グビビングビビングヴィヴィヴィヴィン、気づけば余裕でおかわり&2杯とも完飲でしたよ。
お土産コーナーではオリオンのオリジナルグッズとかが買えます。
那覇空港から向かっている最中、あまりに楽しみすぎてオリオン座どころか北極星ばりの存在感を示し続けていた「オリオンハッピーパーク」ですが、毎日最短1名からでも気軽に予約できちゃう大手の工場見学っていいもんですね。月並みなコメントですが、オリオンビールが一層好きになりました!
確かに生ビールがグラスで2杯無料というメリットは素晴らしいの一言に尽きますが、大人も子供(※将来のオトナ)もしっかり楽しめる施設ですし、見学の時間外でも「やんばるの森」では件の生ビール、それにバッチリ合いそうな料理にありつけるのも捨てがたい。次回の沖縄旅行でもまたハッピーになりに行こうと目論んでいる次第です。
施設情報
施設名 | オリオンハッピーパーク |
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住所 | 沖縄県名護市東江2-2-1(地図) |
工場見学予約電話番号 | 0980-54-4103 |
工場見学受付時間 | 09:20~16:40 |
休館日 | 年末年始、その他指定休業日 |
最寄駅 | リムジンバス世冨慶停留所から徒歩20分 |