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己【おれ】

主に東京・グルメ・漫画・旅行ネタ。己【おれ】と命名するも乙【おつ】と勘違いされることもよくある残念なブログです。

【都会の穴場】創業230年以上の日本一古い駄菓子屋「上川口屋」で過ごす癒しのひと時@東京・鬼子母神内

  • 2016/12/17:更新
  • 2013/11/24:初公開

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単純に古いの一言では片付けられない、片付けちゃいけない。現存する日本最古の駄菓子屋「上川口屋」。

茶席や贈答向けの高級菓子に対し、子供向けに製造・販売される安価な駄菓子。今ではコンビニやスーパーはもちろん、ネットストアでも簡単に購入できますが、やっぱりあの駄菓子屋ならではの、まるでそこだけ時間が止まったかのような独特の空間で選んで買うのが醍醐味だと思うんですよね。

時代の流れか、今となっては駄菓子屋を見かけること自体難しくなりつつありますが、東京・雑司が谷の鬼子母神内にある「上川口屋」は驚きの創業230年以上!江戸時代から続く歴史ある駄菓子屋なのです。

昭和・大正・明治を飛び越え江戸時代後期!1781年(天明元年)創業と老舗中の老舗「上川口屋」

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安産・子育(こやす)の神様として崇められている鬼子母神境内。

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樹齢約700年、今も樹勢が止まらない大きな大きな銀杏の樹。

都指定の天然記念物で、地表から伸びに伸びたその様はまさに圧巻の一言。「すごく…大きいです…」ってこういった時にも使えるんですよね、きっと。

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葉が散った季節に拝めば「すごく…大きいです…」と感慨深さもひとしおです。

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そんな大木のすぐそばに店を構える「上川口屋」。

当時高級品とされた飴の販売からその歴史をスタートさせた「上川口屋」は、天明の大飢饉(1782年~1788年)が発生する前年の創業と驚きの最古っぷり。歴史の授業で習った出来事、ではなくまさに歴史そのもの!

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かつての少年・少女はじめ、年齢層問わない繁盛っぷり。

スタジオジブリのアニメ作品「おもひでぽろぽろ」に出てくるお店のモデルとなった……そう書けば分かる方には伝わるかもしれませんが、現店主・内山雅代さんでなんと13代目だそう。

現在は週1で問屋さんが配達してくれるとのことですが、その昔は早朝4時起床で、今は亡き「日暮里の駄菓子屋横丁」まで大きな風呂敷を抱えて仕入れに行かれていたそうで、テキパキとした歯切れの良い接客、消費税率もきちんとカウントした会計能力から、当時の面影が何となく見て取れます。

明治以前の造りをした歴史的店舗併用住宅

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歴史の教科書に出てきてもまったく不思議じゃない低い屋根。

きっとNBAのスター選手ならてっぺんに余裕でダンクを叩き込めるかもしれません。

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いわゆる長屋形式。天井が低く奥行きのある造り。

正確にいつ建てられたかまでは記録に残っていないそうですが、1868年(明治元年)以前としても単純に150年近く経過していることになるから凄まじい。

当ブログでは過去に「1932年竣工の銀座・奥野ビル」「1961年創業の絶品タンメンが売りの西荻窪・はつね」「1945年創業の神田・栄屋ミルクホール」に「1934年創業の上野桜木・愛玉子」と、昭和の歴史的建造物を取り上げて参りましたが、この上川口屋に至っては大正も明治も飛び越えた江戸家屋!ダントツの古さを誇ることになりますね。

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この屋根の裏側、なんということでしょう。

かつての関東大震災や東京大空襲からも奇跡的に逃れたと言うのだから、まさに生きる歴史とはこの店のことと言っても決して過言ではありません。内山さんは鬼子母神様のご加護と笑っていたけれど、子供の頃は実際にB-29が乗員2名と目視できるくらいに低空で飛び回っている様を何度も目撃されたらしく、貴重な戦争体験談を伺うこともできたりします。

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うおっまぶしっ!歴史の重みが感じられますね。

100年以上も使用している桐箱などに収められた駄菓子の数々

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ネクターは伸ばすのにコーヒーはコーヒなのね。

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実に種類豊富な駄菓子類。

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棒きなこやあんこ玉は安定のバラ売り。

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蒲焼さん太郎などの定番アイテムはもちろん、

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たまに無性に食いたくなるソース味のどんどん焼きに、

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きっと年代物のかごに入ったポン菓子やら、

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チョコボールあたりは最近の味もしっかりカバー。

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詰めすぎてフタが閉まらないミルクせんべいにふ菓子。

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洗濯ばさみで吊るされたジャイアントカプリコが見れるのは恐らくここだけ。

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ついつい大人買いしちゃいました。

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全色ゲットのゼリー、サイリウム代わりにブンブン振り回すのもきっとあり。

生きる伝説、おれ的有形文化財にして最高の癒しスポットよ、永遠なれ!

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レジ?なにそれ?おいしいの?会計はもちろん手計算。

正確に間違うことなく1円単位で勘定するスキルは本当に大したもの。以前、内山さんとの雑談にて「消費税が10%となれば計算は楽になるだろうけどだからってはい値上げって言うのはちょっと…」といったことも話題に上がったけれど、可能な限り営業を続けて行って欲しいと切に願う次第です。

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鬼子母神の境内や空を眺めつつラムネをゴクリ。真冬でもゴクリ。童心に返れて不思議と落ち着くんですよね。

今の子供達はお菓子と言ったらコンビニやスーパーで買うことしか知らず、説明されるまで駄菓子の存在を知らないだなんてケースが見受けられるそうですが、語り継いでって欲しいし体験させたい文化。もちろん東京散策の一環にだってピッタリ。是非訪ねてみてください!

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「くーださいな」からの「はい、どうぞ」。微笑ましい瞬間、ありました。

店舗情報

店名 上川口屋
住所 東京都豊島区雑司が谷3-15-20 鬼子母神内(地図
電話番号
営業時間 10:00~17:00
定休日 雨・雪・台風などの日(臨時休業あり)
最寄駅 鬼子母神前駅、雑司が谷駅、目白駅、池袋駅