己【おれ】

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破格のラーメン1杯400円!早稲田で人気の老舗「メルシー」のどこか懐かしいラーメン&チャーハンとドライカレーにオムライス

  • 2016/12/15:更新
  • 2013/11/18:初公開

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ワンコインでお釣りがくる煮干しのきいた和風スープが自慢。早稲田「メルシー」の醤油ラーメン、破格の1杯400円!

大学生の食欲旺盛な胃袋を満たす手段として学食は欠かせませんが、早大生にとって切っても切れない存在なのが1958年(昭和33年)創業の「メルシー」。

慶應の「ラーメン二郎」、早稲田の「メルシー」……そんな古くからの言い伝えよろしく、今回は早大関係者御用達、心のオアシス以外の何物でもない老舗をご紹介。

東京メトロ東西線・早稲田駅徒歩2分。早稲田高校真向かいに構える喫茶店出身の老舗ラーメン店「メルシー」

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軽食&ラーメン。軽食が先なのは喫茶店時代の名残でしょうか。

昔がどうだったか記憶にありませんが、現在は11:00~17:00は全面禁煙で、17:00以降は分煙を実施。

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何だかガッツポーズしたくなるこのレトロ感、たまりません。

フランス語で「ありがとう」を意味するメルシー(merci)。こちらこそ今も営業してくれて「メルシー」って言いたい気分ではありますが、そんな一風変わった店名、少なくともラーメン屋さんとはちょっと分かりづらいその店名は、かつての喫茶店時代に常連の早大生によって名づけられたのだとか。おれだったら安易に「サンキュー」とか「センキュー」って命名してそうなあたり、早大生の学識の高さとやらが伺えますね。

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一昔前はどこの店頭にだって飾られていた食品サンプルも、この外観あっての妙なしっくり感を醸し出しております。

4名掛け6卓&6名掛け1卓のテーブル30席。これぞ昭和の食堂と呼ぶにふさわしい店内の早稲田「メルシー」

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カウンター席がない分、混雑時には相席マストの仕様。

1958年に早稲田大学南門付近で創業、1970年(昭和45年)に現在の場所へと移転した老舗で、東京の老舗と言ったらどこからやって来てどこに行くのかよく分からない観光客で溢れ返ってそうなイメージを抱いちゃいますが、メシ時を外しさえすればご覧のように落ち着いたひと時を過ごせそうな雰囲気。

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思いの外天井が高い。きっと早稲田の偏差値くらい高い。

冗談で模試の志望校判定で早大を指定したところ清々しいくらいにE判定を食らって冗談じゃない現実を突きつけられた学生時代をふと思い出しちゃいましたが、標準的なお店のそれよりも高い、偏差値70は余裕で超えてそうな天井。

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お店奥にある厨房。会計もこのあたりで行います。

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お冷のお代わりはセルフサービス。

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この手の店で料理を待つ間の定番と言ったら新聞や雑誌ですよね。

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胡椒、醤油、酢、ラー油、こちらも定番の調味料。

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テーブルに置いたお冷。

長いこと使われているであろう木製テーブルは、表面をなぞるとペトペトっとした指ざわり。きっと多くの人間ドラマが刻まれてきたんだろうなー。

2014年の消費税増税後も価格据え置き!都心の飲食店と比較しても相当安い早稲田「メルシー」のメニュー一覧

麺類

商品名 価格
ラーメン 400円
もやしそば 420円
タンメン 480円
やさいそば 500円
チャーシューメン 630円
五目そば 660円
麺類大盛り 90円

ご飯類

商品名 価格
ライス 170円
半ライス 100円
チャーハン 490円
ドライカレー 490円
ポークライス 490円
オムライス 590円
飯類大盛り 100円

ドリンク類

商品名 価格
ビール 530円
ビール小ビン 330円
コーラ・ジュース 170円

どうしてもラーメン1杯400円に目が行きがちだけど、ドリンク類とかも他店の100~200円は安い点も見逃せません。チャーシューメンだって1杯630円ですからね。尋常じゃない経営努力を感じてしまいます。

煮干し風味のスープにちょこんと乗ったコーンが嬉しい。早稲田「メルシー」の昔懐かしい和風テイストのラーメン400円

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ワンコインで100円のお釣りなのも嬉しい。

常連客に多い注文がラーメンの大盛り麺固めで、入って着席するなりメニューも見ずに「ラーカタ大(だい)」と注文するところが通っぽいですね。

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チャーシュー、メンマ、もやしにネギ、それと彩りを添えるコーン。

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しっかりと煮干しの効いたスープは、アッサリだけどつい何度も口に含みたくなる後引く仕上がり。

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固すぎず柔らかすぎず、ツルシコな食感が楽しいストレート中太麺。

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このままズビズバシュビドゥバ堪能するだけじゃなく、チャーハンもオーダーして王道の組み合わせを実現。

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錦糸玉子にさやえんどうとカマボコが織り成す珍妙な見た目。

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商品名はチャーハンだけど、どちらかと言えば焼き飯に近く、

ラーメンともども昔ながらの味わいなんだけど、コーンの甘みとシャクシャクっとした食感、錦糸玉子の開き直ったかのような鎮座っぷりが目で見ても食べてもちょっと新鮮。

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もやしそばはあんかけ風の仕上がりではなく単にもやしが増量するだけで、チャーシューの代わりに輪切りのゆでたまごが乗ります。

で、もやしの量が増すことでスープに水気もプラスされるため、

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もやしや野菜をメインに食べたい場合は塩味ベースのタンメンややさいそば、五目そばの順でチョイスすればいいように思いますが、

この店でのイチオシは、シンプルながらも、シンプルなだけにダイレクトにスープと麺、それとコストパフォーマンスの高さを楽しめるラーメンかなー。

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分かりづらくて恐縮ですが、麺固め・化学調味料抜き・タレ薄めバージョン。

こだわりのラーメン専門店だとこういう細かい指定って受け付けないところが多いじゃないですか。ところがどっこい「メルシー」なら可能ですよと。

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塩分控えめなこともあり、デフォルトラーメンよりもクリアにダシの旨みだとかが感じられます。

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まっ、ラーメン以外にも注文しちゃって意味ないんですけどね。

ラーメン・チャーハンに負けず劣らずレトロ感たっぷりのドライカレーとオムライス

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ステンレス皿に乗せられての登場にグッとくる世代です。

紙ナプキンで巻かれたスプーンを見るとね、ふと「日本橋たいめいけんのラーメンコーナー」で食べたカレーだとかを思い出したりするんですよね。

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焼きムラがあったって良いじゃない、あまり見かけなくなったグリーンピースとの再会をこうしてドライカレーで果たせるのもレトロテイストならではなのかもしれません。

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楕円のステンレス皿にこれまたオールドファッションなオムライス。

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貫禄すら漂うケチャップと千切りキャベツ。やれデミグラスだのドミグラスだのそんなの関係ねえ!と主張しているかのように見えなくもありません。

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大海原を雄大に進む戦艦のようなフォルムに見えなくもありません。

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もちろん玉子の中から出てくるのはケチャップライスなんだけど、そこまでケチャップケチャップしていない、割と硬派な1品。

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1つの商品をどんだけ撮るんだよって自覚はありつつも、そこらのブログや口コミじゃお目にかかれない「メルシー」オムライスの断面写真をたぶん本邦初公開!

オムライスにせよドライカレーにせよ、お店の料理と言うよりは人ん家っぽい感じがそそるんでしょうね。開店から50年以上経った今でも早大生らしき若者の来店はもちろん、OBやOGっぽい年配の方々で日々賑わいを見せる早稲田の人気店「メルシー」。

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店を出た瞬間の直射日光を希望の光と空目したよ。

今後も安くて旨いをモットーに長続きして欲しいし、何よりこの記事を最後まで読んでくれた皆さんにおれから一言、メルシー!

店舗情報

店名 軽食&ラーメン メルシー
住所 東京都新宿区馬場下町63(地図
電話番号 03-3202-4980
営業時間 11:00~19:00
定休日 日曜日・祝日
最寄駅 早稲田駅