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己【おれ】

多くの「己」が生きる中で「おれ」であること、そんな中二病のような思いから始めました。

【孤独のグルメ】渋谷の超有名ラーメン店「中華麺店 喜楽」の揚げネギたっぷり醤油ラーメンetc.

【漫画】孤独のグルメ ラーメン 【中華】餃子・肉まん 【東京】渋谷・恵比寿・代官山 レトロ

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五郎も認める老舗の味。

一部でカルト的な人気を誇る名作漫画、孤独のグルメ。
その最終話でほんの少しだけ取り上げられるラーメン屋が渋谷にあります。

同作品の連載がスタートする1994年よりもずっと前の1952年創業、今や星の数ほど存在するラーメン店の中でも老舗中の老舗「中華麺店 喜楽」。
今回はそのお店の魅力とともに、どうして主人公は行かなかったのかetcご説明いたします。

1.最初は行くつもりだったんよ

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10年以上前も人まみれな渋谷。

そんな人混みをかき分けて独りただ静かに歩く主人公・井の頭五郎。

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どこもかしこも人、人、人、まるでゴミのようだ。

ずんずん歩く。

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今や絶滅種のアムラーとすれ違う主人公。

「まったく近頃の若者は…」と思いながら彼女達を見てるんでしょうか。
今ではすっかり受け入れられないファッションを軽く流し、さらにずずずんと歩を進めます。

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早いって。

でも次のコマで至った結論、それは拒絶。
確かに自分も好き好んで混雑した渋谷でメシを食いたいとは思わないものの、いくら何でも考え過ぎ&決めるの早過ぎ、時期尚早とは彼のことを言うのかもしれません。

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その考え過ぎの究極形「メシを入れていくような店ってもうないのか?」

大袈裟なのは言うまでもないにして、それでこのまま渋谷を跡にしてしまうのか?だから彼は喜楽に行かなかったのか?

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と、頭を切り替えた主人公、いざ件のラーメン屋へ。

そこはさすがに大人、それも個人で雑貨輸入業を営む独身貴族です。
こだわりの店を前にしてそうやすやすと引き下がるワケがありません。

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って、そっちかよ。

ところが、食欲よりも性欲が上回る主人公。
まあ彼もれっきとした男ですし、ラーメンの前にあっちのお食事を済まそうとするんですね。

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まあ結局入れないんだけど。

過去に当ブログでは「朝9時から飲める赤羽の居酒屋」と「浅草の豆かん」を紹介してきましたが、いずれの話でもことごとく希望の食べ物にありつけなかった、まさに踏んだり蹴ったりの彼。
最終回ではストリップにも拒否られるし、相当孤独な生き様と言えますね。

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おまけに喜楽(原作では嘉楽)は大盛況ときたもんだ。

こうして、行列に並んで食べるのが嫌な主人公は隣りの飲食店に行くのでした。

… … …
と、これでおしまいなんですが、そんな扱いで終わらすのは非常にもったいないので、孤独のグルメを知るよりもずっと前からここに通ってた自分がレビューしちゃいます。

2.そもそも渋谷で超人気のラーメン店なワケですよ

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個性的な見た目のラーメンは650円。写真は大盛り(750円)なのでチャーシューが2枚。

今でこそ揚げネギの浮いたスープは珍しくはないけど、このお店はその草分け的な存在。
一時期のブームは落ち着きを見せたものの、それでも東京はラーメン激戦区。
そんな戦場で生き残りをかけて多くの店が特色を出そうと奔走する中、渋谷で50年以上も変わらぬ味を提供し続けているのがこの喜楽なんです。
メシ時の行列はもちろんのこと、基本的に営業時間中は終始賑わってる様子。

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アップにすると凄いインパクト。

鶏と豚のガラを7時間煮込んだ濃厚なスープに独特の風味を添える揚げネギ、メンマの代わり?に乗る大量のもやし、今では珍しい固茹での味付玉子にチャーシュー、それにもやしよりも太いんじゃないかって思えるかなり太めの平打ち麺。
老舗として名高いものの、正直一般的なラーメン像とは大きくかけ離れてるけど、親子2代で通いつめるファンもいたりと、人によってはこれぞラーメン。

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食ってたら彼も、こうほざいてたに違いない。

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そんで独りツッコミ入れたりしてなー。

スープを注ぐ前にペースト状の揚げネギ(多分ラードで揚げて冷ましたヤツ)を結構入れるから、出来上がったラーメンは見た目に反して意外とこってりとした感じです。
なんだけど、単に濃厚&しょっぱいだけで終わらせないのが揚げネギ特有の甘みと香ばしさ、足繁く通われてる方は当然、初めてここのラーメンを食べたとしてもきっと、この味、探し求めてた味、思わずうん!これこれ!って唸るハズ、唸りまくりさ。

… … …
なお、ここぞとばかりに唸りをあげた後の独りツッコミは欠かさず行ないたいものですね。

追加200円でチャーシュー麺にランクアップ

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大判のチャーシューが1枚、2枚…計5枚と豪快なチャーシュー麺(850円)。

近頃はチャーシュー麺を頼むと平気で1杯1,000円超えてもおかしくない中、ここ喜楽では1000円未満で味わえちゃうワケです。
たまご同様、肉厚で香辛料の八角が効いた昔ながらの味付け、大盛り(プラス100円)にしても950円で堪能できるのだから中々のコストパフォーマンス。

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多くの人がこう思いながら食ってることでしょう。

どこぞの店の軟弱さに比べて、こちらのチャーシューは歯応え十分、むしろ固いくらい。
そのまま食べても味はしみてますが、スープに浸して熱で柔らかめにして食う、ライス(200円)を頼んで自作のチャーシュー丼の具にしてしまうなんて裏技もアリです。

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チャーシュー麺大盛りにこの店独特の味玉(+100円)追加で計1,050円。

やはり大盛りだと麺、スープ、もやしの増量はもちろん、チャーシューも1枚追加されます。
そしてこの味玉なんですが、すっかりどこのラーメン屋でも見かけるようになった、半熟タイプとは正反対の固く、しっかりとした(ボソッとした)噛み応えはこの店ならでは。
単独で味わうのはもちろん、箸休めの代わり、ちょっとしたビールのおつまみにも最適です。

3.一番人気っぽいもやしワンタン麺

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これまた結構なボリューム。

揚げネギスープの上に強火で一気に仕上げる野菜炒めにぷっくりワンタン、ここ喜楽の数あるメニューの中でも通が頼む一品、それがこのもやしワンタン麺。
入店してメニューを見ないで注文する客の大半がこれを選んでる気がします。
一見よくありそうなメニューとは言え、喜楽で頼むと一味も二味も違うのだから感動的。

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初めて食べるとこんなリアクションを取るんでない?

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夢中になる一品、いや逸品。

通常のラーメンスープの上にどっさり乗せる強火で炒めた野菜炒めにワンタン。コクのあるスープなのに、炒めた野菜の油が溶け合う抜群の組み合わせ。

チャーシューこそ乗らないものの、圧倒的な存在感を誇る固めの極太麺はもちろん、箸休めにもなるプリッと茹でられたワンタンと、お互いを殺さず活かす何とも魅力的な感じ。ちなみに、ここに味玉だチャーシューを追加するのが常連さんの証みたいで。

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しみじみ食うよ、しみじみと。

基本的に1人なら1階、2人以上だと2階に通されるのですが、おすすめは1階のカウンター席。
料理が出来るまでの様子を眺められる、出来たのを受け取るのは他店とそう変わりませんが、厨房の真ん中で腕をふるってる初老?の方と料理人とのやり取りが面白いんですよねぇ。
マニュアルにとらわれない奔放さに独特の私語、雑とも思える行為の数々なんだけど、随所に経験と確かな実力に裏打ちされた自信を感じさせてね、何ていうか良いんですよ。

渋谷の街はめまぐるしく変わるものですが、彼を見るとここに来たって安心感を覚えるんです。
おれが初めてこの店を訪れた10年以上前から料理長?の地位に君臨していて、最近ちょっとばかし老け込んできたんだけど、今後も元気に振舞って欲しいものですね。

4.サイドメニューも充実、ゆったり過ごせる2階席、ちょっとした中華料理屋さん

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今はその影も形もないお店。

結局喜楽ではなく隣りの餃子&焼きそばの専門店(閉店)に足を運んだ五郎。

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きっと心に響いたんだろうね。

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餃子といえば米だろうってことで餃子ライスか定食を注文するも、

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とことんついてないなこの男。

まあ案の定却下されちゃうんですよね。

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ついにはライスがない現状を残酷ですって、ちょっと卑屈気味な主人公。

何もそこまで感じなくてもって思うんですけど、彼の気持ちも分からなくはないです。初めて行く店って、料理や雰囲気に対して自分の期待なり理想を抱きたくなりますもんね。

で、そんな彼が夢見た餃子ライスなんですが、もちろん喜楽ではオーダー可能。

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例:焼餃子(500円)に炒飯(750円)。

チャーハンが頼めるんだからライスだって当然あるワケで、他にも焼き豚やらピータンなんかの一品料理も豊富と、ちょっとした中華料理屋さん。
チャーハンはよく言うパラパラってよりは油多めのこってりとした感じで、この店のラーメンにはこっちの方がぴったりな気がしますし、5個入りの餃子も1つがジューシー&意外と大きめだから満足できるんじゃないかと。

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時間をずらせばゆったり過ごせる2階席、意外と女性客が多いのも頷けます。

いわゆるピーク時だとどうしても相席は避けられないものの、夕方前とかなら比較的のんびりと食事ができるのも有名店には珍しい&嬉しいところ。
ただ、2階の接客を担当する中国人?の女性店員さん達が少々(時にはかなり)雑で、この店ならではの、日本なんだけど日本にいないオリエンタルな雰囲気と解釈するか、有名になり過ぎて客が勝手にやってくるからなあなあになってると捉えるか、そこらへんで好き嫌いがハッキリと分かれるんじゃないかな。

また今はやってるのか知りませんが、2階席に加えて地下1階にテーブル席もあるので、たとえ1階席(カウンターのみ)が混雑したり外に行列ができててもそう並ばないで済むかもです。
主人公も構わず列の一員になってたらライスを食えたのにね。

5.原作ファンなら行かなきゃいけない2つの理由

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今でも面影ありまくり。

今回はいつもより妄想夢と希望たっぷりめでお届けしましたが、喜楽の前を通る道、実は単行本の表紙の場所としてファンにはおなじみなんですよね。
初めてこのイラストを見た時、単純に道頓堀=大阪って思い込んだんですけどね、今でも大阪って思いこんでる東京都周辺にお住まいの方、ここもある意味聖地ですから巡礼することをお忘れなく。

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あとね、こっちもばっちり営業中。

数年前に閉店してしまった大芽園(原作では太河宛)はもう幻のお店だとしても、代わりに原作で閉店と扱われたストリップ劇場はご覧の通り復活。
いつ頃リニューアルしたのか知りませんが、学割&シルバーDAYなんてのもありますからね、大人も子供もお兄さんもお姉さん?も、こいつはもうイク行くしかない!

喜楽で絶品ラーメンを上のお口で味わうもよし、こっちでべっぴんのお口を堪能するもよし、今は亡き大芽園の隣りのこちらで餃子ライスを頼んで五郎の無念を晴らすもよし、読んでくれた皆さんにとって有益な情報になりますよう、勝手に心の底から願う次第です。

6.店舗情報

店名 中華麺店 喜楽
住所 東京都渋谷区道玄坂2-17-6(地図
電話番号 03-3461-2032
営業時間 11:30~20:30
定休日 水曜日
最寄駅 渋谷駅

7.出典(作品情報)