読者です 読者をやめる 読者になる 読者になる

己【おれ】

多くの「己」が生きる中で「おれ」であること、そんな中二病のような思いから始めました。

【孤独のグルメ】豆かんの元祖!行列のできる浅草の老舗甘味処「梅むら」でいただく豆かん&クリームあんみつと御膳しるこ、持ち帰りもあるよ

【漫画】孤独のグルメ 【菓子】菓子全般 【菓子】甘味処 【東京】上野・浅草・日暮里 レトロ

f:id:thyself2005:20071127214609j:plain
黒光りする豆と寒天のコラボレーション。

みつ豆よりもシンプルな和スイーツ、その名は豆かん。
豆と寒天の盛り合わせだから豆かんと、ネーミングもまさにシンプルそのもの!
…なんですが、あんみつやみつ豆は知ってても豆かんって何?な方、意外と多いのではないでしょうか。

そこで今回は、世界で初めてその和菓子を提供した浅草の老舗甘味処をご紹介。
いわゆる有名店として名を馳せるワケですが、そう聞くと、

「接客がどこか殺伐としてるんじゃないか」
「売ることに必死であまり居心地が良くないんじゃないか」

と思うかもしれませんね。

ですが、もはや中年オヤジやオヤジ予備軍のバイブルと名高い(と思う)漫画「孤独のグルメ」でも取り上げられているだけに、単に敷居が高いだけといったことはなく、むしろ気さくな雰囲気漂う、それこそ男1人でも行けちゃうステキなお店でした。

f:id:thyself2005:20071211045744j:plain
主人公も思わず絶賛…そんな気がする。

f:id:thyself2005:20071127214214j:plain
そして豆に負けじとう●こビルも輝いてた…そんな気がする。

関連記事


知っておくべき浅草駅から梅むらまでの最短ルート

f:id:thyself2005:20071211053440j:plain
緑の矢印がゴールの梅むら。

ホントならのんびりと浅草って街を散策しながら向かうってスタイルを提唱したいのですが、何ゆえ営業時間が極端に短いお店なので、梅むらではサッと食って別の飲食店でドスンと食うなりまったりすることをオススメします。
また、駅や雷門周辺といった目立つ場所ではなく、静かな住宅街にぽつんと店を構えてるので、結構道に迷いやすいとネットでは評判?な様子。

f:id:thyself2005:20071127214142j:plain
f:id:thyself2005:20071127214216j:plain
f:id:thyself2005:20071127214300j:plain
日本を代表する観光地なだけに人が多い多い。

そんな駅周辺をするすると抜け、

f:id:thyself2005:20071127214304j:plain
f:id:thyself2005:20071127214305j:plain
f:id:thyself2005:20071127214306j:plain
時代を感じさせるいぶい建物。

芸能の町・浅草を彷彿とさせるかつら屋を左折、言問通りに入ります。

f:id:thyself2005:20071127214359j:plain
f:id:thyself2005:20071127214400j:plain
f:id:thyself2005:20071212213937j:plain
言問通りを挟み、浅草寺病院真向かいの路地を入るのがポイント。

病院前に横断歩道があるので、そこから言問通りを横切り路地に侵入。
20メートルほど直進し、1つ目の角を左に曲がると梅むらに到着です。

1968年(昭和43年)創業の「高級甘味 梅むら」

f:id:thyself2005:20071127214402j:plain
開店前なので暖簾がまだ出てない状態。

高級甘味と謳ってはいるものの、どこにでもありそうな気軽な佇まいに、入店するまでもなく敷居が高いってイメージが払拭されるんじゃないでしょうか。
それでも”豆かんの梅むら”と浅草では名高いお店なだけに、開店間近ともなるとどこからか押し寄せた人々で行列が作られます。

f:id:thyself2005:20080320174324j:plain
ほらね。

f:id:thyself2005:20071128233254j:plain
相変わらず独り言の多い主人公もお気に入りの様子。

店内もいたって素朴な感じ

f:id:thyself2005:20071127214456j:plain
あっという間に満席の店内。

最大4人で利用できる座敷のテーブル席が2つにカウンター席が6席ほど、誰がいつ書いたのかよく分からない芸能人のサインが飾られてたりと、いかにも昔ながらのお店っぽい雰囲気。
結構じゃないですか、これでもかとくつろぎます。

お茶をズズズとひとすすり、ぐるっと店内を見渡した後、豆かん以外にとあるブツを注文しようとメニューを眺めてみます。
とあるブツ…孤独のグルメ通にはおなじみのこちらのシーンをご覧下さい。

f:id:thyself2005:20071211085328j:plain
例によって独り言のオンパレード。

入店して早速豆かん!…の前に、腹にたまる物を注文しようとする主人公。

f:id:thyself2005:20071211085329j:plain
と、気がきいてる雑炊を発見。

恐らく酒の後のお茶漬けみたいに思ったのでしょうか。
どう気がきいてるのかおれにはよく分からないんですけど。

f:id:thyself2005:20071211085331j:plain
いざ、注文へ!

雑炊食うぞー!豆かんも食うぞー!って心境だったのでしょう。

f:id:thyself2005:20071211085500j:plain
でもあえなく却下される主人公。

がーんだなって、普通にがーんでよくないか?
まあ恐らく、9月や10月のまだ温かさの残る季節に訪れたんでしょうね。

f:id:thyself2005:20071211085915j:plain
と、雑炊ではなく今度は雑煮をいざ注文!

雑炊頼めなくて悔しいのか、即座に雑煮に切り替えるスマートっぷり。
そうだ、中年オヤジの維持と根性、とくと見せつけてやるんだ!

f:id:thyself2005:20071211085502j:plain
でも再び却下される主人公。

ですからで始まる説明が痛すぎますねどうも。
そもそも雑炊が頼めない時点で、同じ煮込み系の雑煮もダメって悟りたいところですが、いかんせん腹の減りすぎた彼には無理だったか。

f:id:thyself2005:20071211085503j:plain
だってヘコみっぷりが尋常じゃないんだもの。

… … …
と、そんな漫画のエピソードを事前に知ってたもんだから、今回は雑炊や雑煮も頼んで主人公の無念を晴らしてやろう、そんな気をきかせての来店でした。
さっきはよく分からないって書いてしまいましたが、やっぱりね、しょっぱいのを食べてから甘い物を頬張ってみたいじゃないですか。

でメニューを眺めてみたんですが…

f:id:thyself2005:20071127214455j:plain

… … …
雑炊どころか雑煮すらないでやんの。

ホントにね、舐め回すくらいにメニューを覗き込んだのですが、甘味以外は見当たりません。
おいおい甘味処だからってさすがに甘いもんだけじゃないよな、しょっぱいもんもあったりするよな?おっ、かき氷系の品々が載ってるから、もしや夏のメニューと間違えてるのかな?
って思ったりもしましたが、なんてことはない、単にメニューから無くなっただけのようです。

… … …
まあメニューが減ったりするのなんてね、ホントなんてことはない。
ないんですけど、せっかく主人公の無念を晴らしてやろうと来店したのに、注文すらできないなんて…。
仇をとるつもりが返り討ちにあった、そんな感じですねどうも。しょっぱいのは雑炊でも雑煮でもなくおれ自身ってワケか。

f:id:thyself2005:20071127214603j:plain
供養にちなんでメニューと一緒に撮影。

さすがに主人公ほどじゃないですが、正直ちょっとヘコみました。
実はここで雑炊を食べたいがために、まるます家のスッポン鍋で雑炊を頼まなかったのですが、これなら頼んでおけば良かったです。
自分や主人公と同じように、ここでの食事を考えてる方、どうか諦めて下さいね。

f:id:thyself2005:20080320045621j:plain

なお、その後主人公が訪れた洋食屋「佐久良」は目と鼻の先にあるので、あらかじめこちらやどこか別の店でドスンと食ってから梅むらに来店するのがベストなんでしょうね。

気を取り直し、名物の豆かん堪能レビュー

f:id:thyself2005:20071127214609j:plain
それでこちらがウワサの豆かんてん(450円)。

その名のとおり、ホントに豆が大量に盛られてる何とも気前の良い一品。
市販の豆かんに慣れ親しんでる人達はさぞかし驚くんじゃないですか?

f:id:thyself2005:20080319033158j:plain
だって見た目からして違うもん。

こちらは先日ファミレスで食べた豆かん。多くの店では赤えんどう豆の見た目をそのままに、ぼそぼそと固い食感、幾分の塩気が口内に残るもんですが、対して梅むらのそれはふっくらとした優しい歯応え。

f:id:thyself2005:20071211045744j:plain
うんうん、うまい気がする。

本当にうまいもの=あからさまにうまいって感じるんじゃなく、しみじみと口に舌に体に染み渡ってくるものって誰かが言ってたと思う。
人工甘味料にはそう頼らない、ワザとらしくない自然の甘美、まさに元祖の底力とでも言いましょうか、そんなのをとくと見せつけられましたね。
↑のコマを見たとき、なんだよ主人公、優柔不断だなーって思ったりもしましたが、なるほどね、そんな気がするってセリフの意味が分かるような、気がします。(←優柔不断)

f:id:thyself2005:20071127214611j:plain
柔らかお豆がたっぷりと。

何でも5時間じっくり煮込む相当手間のかかるもので、余分な豆臭さは一切感じられません。
赤えんどう豆ではなく黒豆を使用しているとのウワサもありますが、無心で食べたもんだから確認しませんでしたごめんなさい。
あっさり甘さ控えめな黒蜜も、この豆や寒天と相性抜群で、まさにどこまで食べても飽きない一品、もとい逸品ですね。

f:id:thyself2005:20071211045745j:plain
雑炊や雑煮を食えない無念も晴れたっぽい。

豆かんだけじゃなくこんなのも食ってみた

f:id:thyself2005:20071127214617j:plain
アイスが嬉しいクリームあんみつ(700円)。

みかんに求肥(ぎゅうひ)にさくらんぼ、定番の名脇役にほっとするなかれ、

f:id:thyself2005:20071127214618j:plain
あの極上の豆と寒天もお出迎え。

豆かんの上品な甘さとは打って変わり、あんこを筆頭にこれでもかと甘いので、甘党な方はこれやあんみつ(550円)を注文するといいんじゃないでしょうか。

f:id:thyself2005:20071127214728j:plain
ほっとする温かさのおしるこ(550円)。

こちらも甘々ではあるものの、ちょこんと添えられた塩昆布が嬉しい限り。
豆かんを食べつつこれも飲もうものなら、黒蜜とあんこ、ダブルの甘美にKO必至でしょう。あんみつやみつ豆でよくね?だなんて言うなボケ

f:id:thyself2005:20071127214730j:plain
f:id:thyself2005:20071127214731j:plain
ちなみに独りで食ったワケじゃありません。

お店と同料金のテイクアウト

f:id:thyself2005:20071127214930j:plain
f:id:thyself2005:20071127215022j:plain
左が豆かん、右があんみつ。

冷蔵することで最大3日もつらしいので、買った翌日に開封してみました。
好みで黒蜜の量を調整できるのも嬉しく、店内で食べるよりも自由度の高い仕様なんですが、まだ蜜をかけてないのに早くも黒光りしてる豆粒がスゴイっす。

f:id:thyself2005:20080320174208j:plain
f:id:thyself2005:20071127215026j:plain
最高の浅草みやげかも?

どこぞのデパ地下では売らず、ここでしか買えないレアっぷりが潔くてステキ。
昼過ぎから夕方までの短い営業+辺鄙な場所に店を構えてるだけに、手に入れるのは少々大変かもですが、その分人を選ばず喜ばれるであろうお土産に違いありません。

【総評】この店が元祖で良かった

f:id:thyself2005:20071127214733j:plain
f:id:thyself2005:20071127214840j:plain
f:id:thyself2005:20071127214925j:plain
食後は浅草寺や花やしきをぶらぶらと。

多くの飲食店が凌ぎを削る日本、それもその最たる東京で、昔から支持され続けるだけのことはある名店です。
お店からすればなんてことはない、ただ出来ることを当たり前のようにやってるだけかもしれませんが、この豆かんにしろ朴訥としながらも心地良いひと時を過ごせる空間も、そうマネできるものではありません。

事実「元祖」といったブランド力にかまけて、やぼったい味わいや殺伐とした接客でもてなす老舗も少なくないだけに、いつまでも食べ手に新鮮な驚きと安らぎを提供する、真の意味で「高級甘味」な梅むらであって欲しいですね。

f:id:thyself2005:20071127214928j:plain
偶然見つけた飛行船に、そんな思いを託して、なんてね。

f:id:thyself2005:20080320050532j:plain
そして結局、無念の残る主人公。

店舗情報

店名 梅むら
住所 東京都台東区浅草3-22-12(地図
電話番号 03-3873-6992
営業時間 12:30~19:00
定休日 日曜日
最寄駅 浅草駅

出典(作品情報)